炭酸刺繍 / 炭酸詩繍 ; Ginger Ale

花の都の荊棘色のソーダ
好事魔刺りし暗転詩の瞳をロゼに染めてしまった

ピッコロの為のメロンソーダ
大魔王の大窮地さえ何度も何度も救ってしまった

黒グロと咽に追い討ちを掛ける残コクなコーラ
詩の悪夢を巻き戻したいボクらも叫んでしまった

サマルカンドの青いモスクを照らす三日月
タシケントの白んだ夜明けをもたらす朝靄
シルクロードに黄緑の絨毯を捧ぐ天山の恵
ミュートに繋ぐポーカーフェイスな天然水
ボトルの内で柔に沸き立つる微炭酸の喝采　　

インスパイア系スパイスマシマシの閃きの”So Da！”
家元の脚元を何度も何度も掬ってきた
ディヨラケルディヨロワえとせとら

一
二
三
淡緑の天草を苅る詩のリズム
仰天に炭酸を振る詩のポエム
奈落を頂天に歸す詩のコラム

夏実の道場に何度も何度もこだまする柔の詩
奥襟掴まれん刹那一二三の一で弾ける
袖釣込腰のフルーツパンチ

キリッと煌めく純真に贈るNIPPONのエール
ピリッと刺す純IPPON産のジンジャーエール
4
詩の道着に黄金色のリングがかゝり
シュワっと弾けた強炭酸の笑顔の詩

黒帯締まる純白のど真ん中に繍かれた真赤な朝陽
星条旗を畳んで天使も詩う”Kimiga Los Angeles”

PS; 腕ひしぎ　十字固めの　余韻から　
一角獣の　巴弾けし　夏花火