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北京五輪を楽しく見る!一足早い注目ポイント紹介【⑨ノルディック複合編】


気付けば2月4日に開幕が迫った北京五輪。

スキーやスケートなどウインタースポーツ全15種目が、20日までの15日間にわたって開催されます。また、それに向けて日本代表選出のための選手権大会などもこれから続々と行われます。

例えばフィギュアスケートは、五輪以外でも毎年頻繁に大会が開催され、テレビ中継もあるのでどんな選手がいるのか、を知っている人も多いでしょう。ですがそれ以外の競技はあまりなじみのない方も多いのでは。

そこで五輪開催前にチェックしておきたい、各競技のルールや注目ポイントを紹介します。今回は「ノルディック複合編」です。
五輪前にいち早く知っておけば五輪も、そして代表決定戦も楽しめること間違いなし!

スキージャンプ

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ノルディック複合の種目は?


ノルディック複合はスキーの一種で、複合の名が示す通り前半のスキージャンプと後半のクロスカントリースキー両競技の成績で争う競技です。

ノルディックの意味は「北欧の」という意味。フランス語で北のことをNordといいますが、そこから由来しているようです。

ちなみにスキーにはノルディックとアルペンの二つのいわゆる流派が存在します。簡単に言うとかかとが固定されない点がノルディックの特徴です。



種目は、個人・団体の下記の三種目があります。

男子個人 グンダーセンノーマルヒル 10km(2022/2/9)
男子個人 グンダーセンラージヒル 10km(2022/2/15)
男子団体 グンダーセンラージヒル 4×5km(2022/2/17)

「グンダーセン」とはスタートの方式です。

ノーマルヒルとラージヒルは、ジャンプ編でご紹介しましたが距離の違い(K点でそれぞれ100m以上と170m以上)です。

団体は後半のクロスカントリースキーを4人で5キロずつリレー形式で走ります。


ノルディック複合のルール・採点基準は?


先ほどお話しした通り、ノルディック複合は前半のスキージャンプと後半のクロスカントリースキー両競技の成績で争われますが、それぞれの成績で順位を決めるのではなく、まずスキージャンプを行い、その成績でクロスカントリーのスタート時間を決める方式となっています。
平昌五輪では個人では1点=4秒、団体では4人分の総得点を1点=1.33秒で、タイム差に換算してスタート時間が決まっていました。

こうすることでクロスカントリーの順位争いがそのまま競技の順位争いになります。(箱根駅伝の往路と復路で、復路は往路の成績に合わせてスタートタイムが変わりますが、それと同じと言えばわかりやすいと思います。)

クロスカントリーは上り、平坦、下りが均等に含まれています。
特にスキー板を履いての上り坂はとてもきつそうで、ここでタイムが大きく左右されそうです。

遠くに飛ぶというジャンプの瞬発力と、クロスカントリーの持久力という、スキーという競技の両方の特性がまさに複合されている競技のため、優勝した人は「キング・オブ・スキー」などと呼ばれます。
陸上で言えば短距離も長距離も両方強い人、というところでしょうか。

より詳しいルールや採点基準などはこちらのサイトに詳しく載っています。



日本代表が決まるのは?


20/21および21/22シーズンのFIS世界選手権とワールドカップの成績上位者が五輪日本代表となります。

個人では8位以内の成績を1回以上か、15位以内の成績を2回以上、団体は団体種目における6位以内の成績を1回以上(共に2シーズン合計)が基準です。

詳しい選考基準は全日本スキー連盟のサイトに掲載されていますので、チェックして下さい。


五輪出場が期待される注目選手は?


何といってもソチ、平昌と2大会連続で、ノーマルヒル個人で銀メダルを獲得した #渡部暁斗 選手です。
高校二年生で出場した2006年のトリノ五輪から4大会連続で出場中。北京五輪をその集大成と位置付けるコメントも見受けられ、金メダル獲得にかける思いはどの選手にも負けません。

渡部暁斗選手がこれまで歩んできた道についてはこちらに詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください。

団体は渡部暁斗選手に加え #渡部善斗 選手、#谷地宙 選手、#山本涼太 選手の4選手がで出場した12月4日のワールドカップで3位に入賞しており、このメンバーが基本線となりそうです。


まとめ


ジャンプとクロスカントリー。飛ぶ・滑走するというスキーのいわば原点が楽しめるノルディック複合
実はジャンプ、クロスカントリー、ノルディック複合は1924年の第一回の冬季五輪から採用されているんですね。優勝した人が「キング・オブ・スキー」と呼ばれるのも納得です。

日本は過去、団体で1992年のアルベールビル、1994年のリレハンメルと2大会連続の金メダルに輝いていますが、個人では前述の渡部暁斗選手の銀メダルが最高
北京五輪で「キング・オブ・スキー」に日本人選手が輝く瞬間が見られるかもしれません!


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