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温度を感じる動画

 仕事柄、クリエイティブの参考を探すことが多い。お客さんと制作物の完成形イメージをすり合わせるために。(実は(?)デザイン会社で企画営業的なことをやっています)。そんな中で最近見つけた、「温度感高いなぁ」と思った動画をストックしてみる。観ていてときめきを感じたり、わくわくしたりするものに出会うと、なんだかうれしいんですよね。


釜浅商店

 東京・合羽橋にある、料理道具店。道具を使う人、つくる人、伝える人、それぞれを風景を映す。背後でBGMが鳴っているのに、料理をする音や道具をつくる音もそのまま使われていて耳に心地良い。この動画を見るまで、鍋のうろこみたいな模様が、職人さんの素材の手打ちによるものだとは知りませんでした。職人感と洗練さが同居したWEBサイトも、味があってすてき。


山形緞通

 山形に本社を置く絨毯メーカー。もしも、自分が買おうとしている目の前の絨毯が、こんな場所で、こんな人たちが、こんな風につくっていることがわかったら、すぐさまぎゅっと抱きしめてお会計に連れていくだろう。山形の自然や、つくり手の暖かみ、技術のうつくしさにほれぼれする。こちらのWEBサイトもずっと眺めていたくなる。


宝研堂

 東京・浅草にある書道用具専門店。製硯師(せいけんし/すずり職人)が生み出すすずりが本当にうつくしい。小学生の頃は書道の授業はあまり好きではなかったのに、道具を一式揃え直して習おうかななんて思っている自分がいる。静かな部屋で、墨をすって書を書く。大人になったいまなら、こんなわびさびの世界もたのしめる気がする。それにしても、いろんな職人さんがいるんですね。知らなかった。


カンパイ!広島県 牡蠣ングダム

 広島はしご牡蠣のコンセプトムービー。BGMは一切なし。飲屋街の胸高鳴る喧騒と乾杯や調理の音をバックに、広島の宵街が映る。岡山に住んでいた頃、広島までよくライブを観に行っていたことを思い出す。こういうところでお酒を飲んで帰ればよかったな。ちなみに牡蠣は苦手なんですけど(好き嫌いはほとんどないんですけど……)、これ観てるとめちゃくちゃ食べたくなる。それにしても、県の観光課がこんなに質の高いムービーを配信しているなんて。ディレクション力の高い人が社内にいるんだろうか。こういう動画があるだけで、ちょっと行ってみようかな、って気になっちゃいませんか?


【番外編】

オロナイン

 バラエティ番組ってにぎやかすぎるなぁ、と身体に合わなくなってきてから、私がテレビを観るのはニュースとドラマ・映画に限られるようになってしまった(街ブラ系バラエティは好きだけど)。CMの時間も、テンションの高いものが連続して流れるので正直苦手。なんだけれど、このオロナインのCMは、流れるたびに視線を画面に戻して観てしまう。「怪我したり、ニキビできたらとりあえずオロナイン」な信者の私。ひとり暮らしの家にも、救急箱はないのにオロナインと絆創膏だけはある。好きで使っている商品の宣伝が品良いと、思いがけずうれしくなっちゃう。

 みなさんも、思わず観入っちゃう動画、ないですか? ぜひ教えてほしいです。

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