スミスが選ぶ! 『スピッツ隠れた名曲』5選 <初級編>

おはこんばんちは!(古)

みなさんがご存知ということを前提に、すべての前置きを端折って言いますが、今年はスピッツ結成30周年のアニバーサリーイヤーですね!(いえーい! ぱふぱふ!) つまりこれは勝手に盛り上がったっていいんじゃない!? ということで、先日テレビでやっていた、「スピッツ大好き芸人 ハライチ岩井が選ぶ『スピッツ隠れた名曲5選』」に乗っかって、「スピッツ大好き歴11年目のスミスが選ぶ『スピッツ隠れた名曲5選<初級編>』を勝手に選出します!

いや、誰が興味あんねん!

よくぞ突っ込んでくれました。そう思う人もいるでしょう。でもそんなことはどうでもいい。私の愛が止まらないから放出する、ただそれだけのことです。もしも「興味あんでー!」って人がいてくれたなら。しばしお付き合いくださいませ。

ちなみに今回は<初級編>と謳っておりますが、このあと<中級編>、<上級編>と続けていこうと考えています。なんせスピッツ、曲数がハンパじゃないほど多い! 当たり前だ、デビューしてからだって26年経ってるし。

あれもこれも好きで選びきれない……。でもそんな一部だけでスピッツの魅力なんて伝わりきるわけがない……。

悩みに悩んだ結果、下記の通りに定義を決めて愛を放っていこうと思っています。

<初級編>
スピッツの シングル曲 に絞って選出。
ちょうど7/5にシングルコレクション『CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-』が発売するしということで、この定義でいっちゃいます。スピッツ初心者さんが聴きやすい環境が整うなー、すばらしいなー。
ちなみに三大スピッツソングと呼ばれる“空も飛べるはず”、“ロビンソン”、“チェリー”は全く隠れていないので、あえて選出対象からは外しています。悪しからず。

<中級編>
スピッツの B面曲 に絞って選出。これまで40枚以上のシングルをリリースしているスピッツ。そのB面から選びます。なお、両A面は除くこととします(たぶん。気は変わるかも)。ちなみにスピッツは『スペシャルアルバム』と題し、B面やカバー曲なんかをまとめたアルバムも何枚かリリースしているので、なんとB面にも触れやすいんですねー。本当にすばらしいなー。

<上級編>
こちらは アルバム曲 に絞って選出。いったい全何曲あるかわからないスピッツのいろんな曲の中から選びます。シングル曲やB面曲は抜いて選びます。スペシャルアルバムやミニアルバムなど、とにかく「アルバム」と付くものの中から出すぞ〜。これは5選じゃなくて10選くらいになるかも。

前置きが長い! 飽きた!

そういう声も聞こえてきそうなので、始めます! スタート! スタート!!!

「スピッツ大好き歴11年目のスミスが選ぶ! 『スピッツ隠れた名曲5選<初級編>』」

1.魔女旅に出る

1991/10/25 リリース。
この曲はアレンジが壮大。スピッツがメジャーデビューしたのは同年3月。半年ほど経ってから出された曲なのにストリングスもばっちり入ってこの豪華さ。
歌詞は初っ端から草野マサムネ節炸裂。「ほら苺の味に似てるよ」。……なにが??? でもそんなことはどうでもいい。サビ入り前が「猫の顔でうたってやる」。もっと意味がわからない。サビは「ラララ 泣かないで/ラララ 行かなくちゃ/いつでもここにいるからね」。前向きなお別れの歌、なのかな。
なんとなく、なつかしさを感じさせる人懐っこいメロディだから、知らぬ間に歌っていること間違いなし(私がCDかけていたら、母がそのうち鼻歌で歌い出すようになった)。

2.惑星のかけら

1992/8/26リリース。
私が生まれた年だー。この曲と同い年ですね。死ぬまでに絶対ライブで聴きたいんですが、まだエンカウントしてません。
この曲に関しては、初めて聴いた時の衝撃がすごかった。爽やか、優等生、ポップ、みたいな世間一般のスピッツのイメージから離れて、ずいぶんとハードなロック。重いビート、ぎゅんぎゅん鳴ってるギターが耳に、胸にクるんです。
そしてなんといっても歌詞。サビの「骨の髄まで愛してよ 僕に傷ついてよ」は、私史上最も心を射抜かれたフレーズで。スピッツを聴き始めた当時、14歳だった私が出会ったことのない表現でした。愛だの恋だのがよくわからない年齢だったにも関わらず、鳥肌が立ったのをいまでも覚えています。

3.みなと

2016/04/25リリース。
Mステに出演した際、マサムネさんが曲入りのタイミングを間違えてしまい、メンバーが全員ニヤニヤ……というのが記憶に新しいのではないでしょうか(笑)
単純にめちゃくちゃいい曲だなぁ、と思います(いや、スピッツの曲は全部「単純にめちゃくちゃいい」んですけど)。スピッツってこんなに長く音楽活動を続けてるけど、不思議と「あの頃の方が良かった」とか、「今回のは心に響いてこなかったな」とかが一切なくて(好きだからっていうのもあると思いますが)、リリースのたびにいろんな人に愛されているなという印象です。
個人的“みなと”のグッとくる歌詞は、「遠くに旅立った君の 証拠も徐々にぼやけ始めて」ですね。涙腺が崩壊してしまう。人間の記憶とは実に曖昧なんです(なんだか悲しくなってきちゃいましたね)。こういう描写が本当にうまいのも草野マサムネなのです。

4.水色の街

2002/08/07リリース。
サビがすべて「ラララ」のスキャット。私が「スキャット」という単語を知るに至った曲でもあります。MVではマサムネさんがゾウを連れ歩いていますが、実はカメラに見えないようにニンジンをもっているそうですよ(界隈では有名なウンチク)。
メロディもアレンジも、そして歌声も儚いので、「川を渡る 君が住む街へ」という歌詞もあいまって、この「川」って、もしかして三途の川!? この曲こわい! みたいな感想もあるみたいですね。マサムネさんはあまり歌詞について語ることはないんですね。そして彼の詞はフレーズや単語単位で「ハッ!」となることは多いものの、文章単位で読むと結構意味が汲み取りにくいものが多くて。ある意味受け取る側が好きに解釈することができるので、私はこれも込みでスピッツが好きです。あれこれ想像を巡らせるのがたのしい。皆さんも一度聴いてみてくださいね(他にも“青い車”も、実はこわい曲?と言われています)。

5.夢追い虫

2001/10/11リリース。
シンプルなバンドサウンドでロックバンド然としたカッコいい曲。ライブで聴いちまった日には心に大量の汗をかいてしまう(それが目から溢れることもある)曲でもあります。サビの歌詞が「ユメで見たあの場所に立つ日まで/僕らは少しずつ進む あくまでも」なんですけど、そこに「うおーーー!!!」ってなっちゃうんですよね。なんとなくスピッツというバンドのスタンスを感じさせるようなフレーズでもあります。「少しずつ進む あくまでも」を続けていった結果、きっといまのスピッツがいるんですよね。
あと、2番目の歌詞の頭で「吐きそうなくらい 落ちそうなくらい エロに迷い込んでゆく」というところがあるんですが、これがまた、聴いた14歳当時の私には衝撃でした。「エロって言ってる!」って(笑) 思春期、なんとなく性にまつわることや下世話な下ネタなどなど、そういうものは口にするのはダメなものなのだと思っていた節があったのですが。「あ、別に、言っても、歌ってもいいんだ」みたいな発見があったんですね。スピッツは「生(性)と死」を歌っている曲も多くありますので(直接的であれ間接的であれ)、そう言った切り口でもいろいろと聴いてみるとおもしろいと思いますよ。

はい、以上です!

少しでもスピッツに興味を持ってもらえたでしょうか。濃ゆいスピッツファンの方々には「あの曲が! ない!」みたいなこともあるかと思いますが、個人的なものなので多めに見てやってください。

ちなみに、入れたかったけど次点に回してしまったものはMVだけ貼っておきますので見てください〜!
それではまた、次は<中級編>で〜!

※ ちなみに岩井さんが選んでいた5曲は次の通り。
1.冷たい頬
2.惑星のかけら
3.猫になりたい
4.運命の人
5.フェイクファー


最後まで読んでくれて、ありがとうございます!