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PREMIER SOUND FACTORY Bass Premier G レビュー

こんばんは、ふえです。
以前こんな記事を書きました。

MODO BASSに代わる音源を探していたのですが、先日思い切って1つ買ってみました。
PREMIER SOUND FACTORYのBass Premier Gという音源です。

PREMIER SOUND FACTORYは日本のデベロッパーだそうで、ドラム音源のDrum Treeが非常に高い評価を得ています。推薦コメントが凄い顔ぶれ。あとサンプル元に石若駿が叩いた音があるらしい。凄い。
とにかく徹底的な音質への拘りが売りのようでスーパーハイレゾに対応している製品もあるとのこと。Bass Premier Gも

最終的にコンプで音圧を均一化するベースに必要なのは、細かなベロシティではなく1音の圧倒的な存在感です。Jazz Bass, Precision BassのどちらもNEVE1081、Teletronix LA-2AなどでラインRecにて音作りしています。96kHz/32bitで録音し、32bit非対応DAWも考慮し最終的に96Khz/24bitで収録しています。

なんて書いてありました。
ぼくはオーディオI/Oがそもそも48kHzまでしか対応していないのでハイレゾ云々は割とどうでもいいのですが、設計思想や積極的にアウトボードで作った音を収録する、という点に惹かれて購入してみました。金ないのにね。

練習がてら色々打ち込んでみました。

どうでもいいけどEric. Wの耳コピは無理。

うおーーーちょっとびっくりするくらい音が綺麗です。

アンシミュは無いのでそこは外部プラグインを使わなくてはいけません。
今回はIK MultimediaのAmpliTube SVXを使ってみました。そもそも素の出音の時点でもとても良いのでこれも必要ないかもしれませんが…
とはいえ、Bass Premier Gはしっかりアンプの設定に応えてくれる感じがします。実際にスタジオでベースを持ってツマミを弄ってる時に近い感覚を覚えました。アンシミュの他には一切プラグインは挿していません。
以前MODO BASSのレビューで「アンプの音がしない」と書きましたのでこの辺りは非常に嬉しいです。

一方で、機能的に不十分に感じる点が多いのは否めません。

まず大きいのがスライド、グリスの速さが変えられないということ。特にグリスダウンは出るまでがかなり遅いため、短いノートのグリスは実質不可能です。
レガートの速さのコントロールがGUI上での操作のみなのも不自由に感じます。曲中で臨機応変にレガートの速さを変えることが出来ないため自由度が低く、レガートを多用する曲ではある程度始点や終点を妥協せざるを得ません。
また、この音源にはハンマリング/プリングが無いため、レガートを使ってそれを再現する事になります。そのためハンマリング/プリングに合わせて速いレガートスピードを設定すると通常の長い音程でのスライドは不可能です。難しい。

グリス/スライドもレガートも音がとにかく良いだけに、使い勝手が微妙なのが残念です。他にも、ミュート音の種類が少なかったり、スラップでのグリス、スライドが存在しなかったりで痒い所に手が届かず、この辺りは他のデベロッパーの音源に軍配が上がります。

とはいえ、これらのデメリットを補って十分に余りあるくらいそもそも音が良いです。ここが一番大事ですからね。1万を切る価格なのも好印象です。収録モデルがジャズベとプレベのみなので、Warwickやスティングレイを使う場面ではMODO BASSの出番もまだまだ全然あります。というかスライドやレガート専門で立ち上げる可能性がある……贅沢な使い方だ…

気になった方はこちらから是非。


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