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スプラでレートと年齢は関係があるのか?

はじめに

こんにちは。
前回、スプラ3に反射神経は重要なのかどうかを調べました。

前回の調査で判明したことをざっくり言うと

  • 反射神経はやや相関がある。優れている方が有利だが絶対ではない。劣っていてもウデマエS+にこれるし、平均的なXPにも到達できる。

  • 年齢と反射神経には相関がない。個人差が大きい。

  • 反射神経よりも年齢とレートの方が相関が強かった。年齢が上がるとレートが上がりにくくなる傾向がある。

  • 年齢が上がるとなぜレートが上がりにくいかの要因が特定できてない。(反射神経ではない領域)

という感じです。
今回は「年齢」に焦点を当てて調査を行いました。


調査形式

Twitterで呼びかけ、googleフォームでアンケートしてもらう。

アンケートで集めた要素

  • 大まかな年齢層

  • スプラ3でのウデマエ、レート

  • スプラ3のプレイ時間

  • スプラシリーズのプレイ時間

各要素の相関があるかないかを見れればいいので、必要なサンプル数は大体24件ほどだったが、キリの良い数字をと言うことで100件ほど集めた。


調査結果

年齢とレートの分布

縦軸がレート、横軸が年齢

スプラ3プレイ時間とレートの分布

縦軸がレート、横軸がスプラ3プレイ時間

スプラ3プレイ時間と年齢の分布

縦軸がスプラ3プレイ時間、横軸が年齢


要素の相関はどうだったのか?

各要素の相関係数はこうなった。

  • 年齢とウデマエ:-0.14

  • 年齢とレート:-0.25

  • レートとスプラ3プレイ時間:0.17

  • ウデマエとスプラ3プレイ時間:0.19

  • レートとスプラシリーズプレイ時間:0.12

  • 年齢とスプラ3プレイ時間:-0.04

調査範囲ではそこまで強い相関が取れる要素はなかった。
個々人レベルの相関で見ると、反射神経ではないまた何か別の要因が年齢で衰えていく要素は他にありそうだという気配だ。


年齢層別の傾向

各年齢層別に中央値でまとめたグラフ。
青棒がレート、Y軸は左側。
赤帽がスプラ3プレイ時間、Y軸は右側。
X軸は年齢層。

  • 調査範囲で最もスプラ3にハマっているらしき年齢層は20代後半だった。スプラ1が出た約8年前だと当時高校生・大学生だった世代だ。

  • プレイ時間がもっとも少なくなるのは30代前半、40代前半だった。

  • レートの傾向は年齢で緩やかに下がっていく傾向は出ている。

  • プレイ時間の傾向は年齢が上がれば下がっていくという単純な傾向ではないようだ。

どうやら結婚や仕事が忙しいなどの社会的な要因でプレイ時間が下がるらしき年齢層は確かにあるようだ。
ただしその年齢層になった全員が結婚するわけではないし仕事が忙しいわけではなかったりと個人差がある。
また年齢に応じてプレイ時間がどんどん下がっていくわけではないので年齢とプレイ時間の相関が出にくかったようだ。
人それぞれの都合でプレイ時間に対する環境が変わってしまうことが考えられる。

各年齢層別にレートとプレイ時間の効率を中央値でまとめたグラフ。
10代後半だとプレイ時間が短めでもレートが高くなりやすいようだ。
10代後半だとプレイ時間に対しての効率がかなり高いようだ。
FPSの全盛期は10代という通説があるが、それとも一致はしている。
10代以降はプレイ時間に対する効率は緩やか。

脳の機能でこの傾向と似ているものは、ワーキングメモリーや情報処理能力や流動性知能と呼ばれる領域だったりする。


まとめ

前回の調査と合わせて分かったことをまとめる。

  • 年齢とレートは負の相関がある。(相関自体はかなりだったり、ややだったりと調査範囲で少しブレる)年齢が上がるとレートが下がりやすい。

  • 反射神経とレートはやや正の相関がある。反射神経が優れている方がレートも有利になる傾向は若干ある。

  • 年齢と反射神経は相関がない。個人差が大きい。若くても反射神経が悪い人もいるし中年でも反射神経が優れている人もいる。

  • 年齢とプレイ時間は相関がない。年齢が上がるとどんどんプレイ時間が減っていくという傾向がない。ただし、30代になると結婚や仕事などの社会的要因でプレイ時間が下がるらしき傾向は出ている。人によって結婚したり仕事が忙しくなったりと個人差があるため、個々人レベルの相関では傾向が取れないようだ。

  • プレイ時間とレートはやや正の相関がある。プレイ時間が長い方が上手くなっていく傾向が若干ある。

  • プレイ時間とレートの効率は年齢層別で見ると10代後半が非常に高い。年齢で効率が変わっていくのはあるようだ。ワーキングメモリーだったり流動性知能だったりの可能性がある。

  • 個々人レベルでは相関が取りにくいが年齢層別の中央値で見ると傾向が出やすくなる。個々人レベルで傾向が取りにくいとなると個人差がかなりあるようだ。

  • 統合すると年齢と応じて衰えていく何かはどうもあるようだ。(反射神経以外で)集中力の持続だったり、脳の処理速度だったり、学習効率だったり、そういったものが考えられそうである。

  • 年齢で衰えるものはあるようだがプレイ時間という努力でそれを補うことはできそうである。(効率面でのピークは10代後半だが、それに対して20代後半のプレイヤーはたくさんのプレイ時間で高いレートを出している)

以上です。
気になる人はワーキングメモリーだとか流動性知能だとか衰えないように訓練したほうが良さそうですね。

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