「国」は文化を保護する責務がある。もちろん介入してはいけない。

こんばんは、イナモトです。

新型コロナウィルスの蔓延で演劇が相次いで中止になっています。それを受けて、平田オリザさんや宮本亜門さんなどから政府に補償を求める声が上がっています。

それに対して一部から「上から目線」、「傲慢」などの声が出ている模様です。私はこれらの声は的外れであり、相手にする必要はないと考えます。

まず、自分たちの生業が行き詰って生活が成り立たない事態になる、もしくはなりそうであれば声を上げて補償を求めるのは民衆の大切な権利の一つであり、その口を塞ぐのは不当です。

加えて、今回はウィルスの蔓延という人間がコントロール不能な事態による損失なのですから、尚更彼らの補償要求は正当なものになるはずです。

また、政府には文化を保護する責務があります。

アニメファンが彼らの上げた声を否定するというのも滑稽な話で、漫画/アニメ業界はほんの一部のビッグネームの作品を除いて利益など出ていませんし、また、制作会社の労働者は安くこき使われて、声優さんたちも悪い待遇の中にいます。

そんな状況の中での今回のコロナウィルスの蔓延であり、現にアニメの政策はストップし、制作会社も声優さんたちも仕事がない状態に追い込まれつつあります。補償が無ければギブアップする人たちは多数出てくることは容易に想像され、最悪日本でアニメが作れない事態になるというのは絵空事ではないように思います。

アニメファンの方々には大局を見て行動して頂きたいと願うところです。出来なければ二次元業界は崩壊を待つのみとなるでしょうが。

政府がお金を出すのは当然ですが、表現に介入して自由を侵害してはいけません。

2020/05/08 イナモトリュウシ

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