M2になっちゃった

新年度明け近況

 
 最初の記事を書いてから、早1年。
 ついに次の春になった。

 春用コートと冬用コートを日替わりで着回す仙台の春も、既に6回目の経験だ。春なんだから、冷たい風を吹き降ろしたり雪が突然降ったりするのはやめてほしい。

 青葉山は依然として寒くて辛い。いつもどんよりした心で駅に降り立ち、ため息をつきながら自席に座り、おもむろに実験室で装置をセッティングする。足取りは常に重く、下校中には既に明日の実験内容をを考えている。

 そんな生活の終焉も、後1年だと感ぜられたのが今年の4月だ。
 先日の4月1日を以て、ついにM2になってしまった。

 アクティブサークルにしては珍しく、学年による引退制度が無い組織にいた私は、学部1年に入部した当時から修士学生に定期的にお会いする機会があった。その際のM1やM2の先輩方は、色々な意味で自分からはるか遠くに位置する存在だった。
 そんな”ほぼ”最高学年のM2に、この春進級した。

 時が経つのは早すぎる。
 「大学生活なんて、本当に一瞬」__母親の言葉は、嘘じゃなかった。
 いや、うちのお母さん短大だからそりゃ短いんだけども。


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 さて、今回のnoteの題目は「M2になっちゃった」なので、誰にも必要とされないM2になっちゃった私の今年度の目標を記してみる。


M2としての1年間の目標


目標① 無事に修了する


 当たり前だけど、とても大事なことだ。

 来年の4月には、社会人1年目を迎える。世間はちょうど23卒本選考のピークで、私がいま滞在するスタバでも近くの席にSPIを解いている学生がいる(フリーWi-Fiは1時間ごとに接続が落ちるので大丈夫か…?とムダな心配)。しかし、ありがたいことに自分の進路選択は既に落ち着いた。研究ガン無視就活全振り期間も終わり、教授や助教に後ろめたい思いをすることは無くなった。ただし、内々定を取り消される条件が1つだけある__大学院を次の3月に卒業できないことだ。それに引っかからないように、しっかり要件を満たして修了したい。それが、M2の目下のゴール。

 このゴールを追いかけていたら、学生ラストイヤーもいつの間にか一瞬で過ぎ去ってしまうんだろう。


目標② 人との繋がりを大切にする


 いつも大切にしろよと突っ込みたくなるけど、より一層という意味合いで。

 小学校・中学校・高校・大学で出会った友人の中で、社会人になってからも継続して関わる機会が最も多いのは大学時代の友人だと言われているらしい(ソースは相変わらず母)。だからといって…というわけではないけど、確かに大学時代は次に迫る社会人生活を具体的に考える時期でもあり、それに伴い友人と深い話をする機会もこれまでより圧倒的に多い。だから、この悩みや価値観を共有し合った友人をこれからも大切にしていきたいと思う。

 それと同時に、内々定先が決まってから入社までの時期では、懇親会などの新たな同期とのファーストコンタクトがいずれ待っている。長い期間付き合うことになる新たな人との出会いも楽しみに変えていきたい。


 とりあえず、この2つで行きたい。
 これらさえ達成できれば…と思うが、達成するのも簡単ではない。


 一応、コロナウイルスがある程度収まっていたら…の話で、遠出の旅行に沢山行きたいというプチ目標もある。遠方への旅行でしか味わえない、新幹線や飛行機・高速道路を長時間利用する非日常感や、自分の知らない土地に足を踏み入れる冒険気分が好きだからだ。就活の一環で交通インフラの企業のインターンに何度か参加したときはその大規模設備にワクワクしっぱなしで、余計に旅行したくなった。
 去年の今頃は卒業旅行を敢行したが、来年の今頃(2,3月だと思うが)に修了旅行もしたい。

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 実はこの記事自体は4月には書き始めていたのだが、年度始め特有のバタバタに巻き込まれていたらGWももう終わりの時期になってしまった。M2になってからもう1カ月過ぎてしまったのだ。これまでの1カ月、上記のメイン2目標に向けて取り組んでこれただろうか?今一度振り返って、その反省を今後の1年間の行動で示していきたい。





 去年の4月には見に行けた大河原の千本桜に、今年は会うことができなかった。けれど、こんな通学中の道に咲く桜も来年の4月には同じ景色を見られなくなると思うと、この記事のサムネにもしたくなるよね。きれい。

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