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タイ 像と暮らす村「スリン」の今

イサーンと呼ばれるタイ東北部に位置し、カンボジアと国境を接している人口約130万人のスリン県は、17の郡に分かれており2,119の村から成り立っています。

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象が県の象徴となっているスリンでは、長きにわたって象を飼育、訓練してきた歴史を持つことは国内外でよく知られていますが、そんなスリンの中で「像村」と呼ばれている場所があるのはご存知でしょうか? ここはスリンの街中から北に70キロ程離れており、タクラン村、ノンブア村、タティット村など3~4の村の総称を指し、特別な像の飼育施設がある訳ではありません。

象と一緒に托鉢 (1)

多くの人がペットとして犬や猫を飼うのと同様に、像村では個人で象を飼っています。象が亡くなるとお葬式を行い、象専用のお墓に納骨します。ここで飼われている像は、ペットというよりも寝食を共にする家族の一員として村人の生活に溶け込んでいるとても大切な存在です。なんと、人と像が一緒になり托鉢までをも行う風景も目にすることができます。

ですが現在、スリン県では新型コロナウイルス感染拡大の影響で象のショー等で得られる観光収入が激減し人々の生活は困窮、当然ながら象の餌代を調達することも非常に厳しくなっています。
タイへの観光が可能になった際には是非この象村を訪れてください。

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スリンは像村だけではありません。ヒンドゥー神話の場面を表したシーコラプームなど様々なクメール遺跡も点在しています。また、タイ料理には大きくわけて、バンコクを中心としたタイ中部料理、プーケットなどのタイ南部料理、チェンマイなどのタイ北部料理、タイ東北部のイサーン料理と4つの郷土料理があります。観光地として魅力いっぱいのスリンです。

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