【雑感】好きな言葉



前に自己紹介にも書きましたが、私の好きな言葉は、
Tomorrow is another day.
という英語です。
日本語訳すると、「明日は明日の風が吹く」「明日があるさ」「明日はきっといい日になる」あたりでしょうか。

私はもともとあまり英語に関心がありません。
洋楽はきくし、英語音声に日本語字幕で映画見ることもありますが、文脈として捉えることはできても単語や熟語にはあまり興味がないです。

ただ、この言葉だけは英語でしか受け入れられません。

私が最初にこの言葉を認識したのは、Five Nights At Freddy's(FNAF)というホラーゲームの4作目です。
FNAFはただのホラーゲームじゃなくて、背景がすごくしっかりしていて、ストーリーを知りたい、考察したいと思わせるような稀有な作品です。
Steamでの配信もありますが、PS4でも出たので気になる方はぜひ。

FNAF4の主人公は、小さな男の子です。
その子は気が弱くて、ぬいぐるみが友達で、兄にいつもいじめられていました。
その子が、毎晩のストーリーパートの終わりに、必ず「Tomorrow is another day.」と泣きながら呟くのです。

私はその言葉に、祈りのようなものを感じました。
「明日は明日の風が吹く」「明日があるさ」というようなどこか陽気でおおらかなものではなく、「明日こそは今日と違う日になってほしい」という、切実な祈り。
もちろん、現実的なことをいえば、明日がどうなるかは大半、自分自身の行動にもよるわけですから、祈っても無駄ではあると思います。
だけど世の中には、自分の力ではどうにもできないことだってあるわけで。
そういうときに、「明日があるさ」というようなどこか明るい諦観じみた言葉で表すのが日本語で。
「Tomorrow is another day.」と、切実な祈りを捧げるのが英語なのです。
それは、自分の力ではどうにもならない運命に抗おうとする言葉。
だから私は、「どうか明日こそは」という、英語の言葉に強く共感を受けるのです。

多神教と一神教の違いが、もしかしたらこういう言葉に表れているのかなぁと思ったりもしていますが、まぁそれは別のお話。

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