獣医師国家試験の謎
私は一つだけ、何度も見る同じ夢があります。
それは、獣医師国家試験の前なのに、勉強が十分に終わっていないという夢です。
この夢だけなぜか何度も見るのです。
そして、この夢について未だに解らないことがあります。
それは、
『良い夢なのか、悪い夢なのか』
ということです。
普通に考えたら、試験前に勉強が終わっていないなんて悪夢でしかないですよね(笑)
獣医師国家試験というものは、大学受験とは違い、競争する試験ではありません。
ある基準ラインをクリアすると、みんな合格出来ます。
だから仲間達と得意分野を教え合いながら、みんなで合格しよう!という意気込みで受ける試験なのです。
大変ではありましたが、けっこう楽しかったのを覚えています。
勉強する内容も、今まで大学で学び、自分がこれから仕事にしていく内容なので、覚える事はたくさんありましたがそこまで苦ではなかったです。
では何故この夢だけを何度も見るのでしょうか?
自分なりに考察してみました。
獣医師国家試験というのは、我々獣医師のスタートです。
この試験に合格して、はじめて様々な獣医職に就くことが出来ます。
つまり、無限の可能性を秘めた時期なのです。
大学に残り研究をして教授を目指す。米国に渡り専門医の資格を取得する。製薬会社に就職する。獣医職の公務員になる。馬や牛などの大動物の獣医師を目指す。などなど
色々な選択肢があって、努力次第でどんな仕事も目指すことが出来ます。
私はというと、ホームドクターのような動物病院の先生を目指して大学に入り、ホームドクターのような動物病院の先生になりました。(笑)
典型的な『動物のお医者さん』です。
とても普通の人です。
この選択自体には後悔はありませんし、むしろ夢がかなっているので満足しています。
しかし、私の中の深層心理のどこかで、他の獣医職の選択肢を選んでいたらどうなったのだろうという思いがあるのではないか?
あるいは、獣医師として社会人のスタートである獣医師国家試験の前に戻り、それを超えないことによって、自由な学生生活に戻りたいと思っているのではないか?
だからもしかしたら、獣医師国家試験の前なのに、勉強が十分に終わっていないという夢は『自分の希望の夢』なのかもしれない。
だから何度も同じ夢を見るのではないかと。
でも、毎回目が覚めた時に、
『夢で良かったー!』って思うんですよね。
あれ?やっぱりただの悪夢かな?(笑)
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