人は忘れる生きもの
毎年この時期になると、くしゃみ鼻水、目の痒みの症状で花粉症の薬を飲んでいる。しかし、今年は全くと言っていいほど症状が出ず、強いて言えばちょっと目がかゆいかな〜って程度。職場のスタッフで毎年同じタイミングで罹る人がいるのだが、その人はすでに数週間前から症状が出ている。しかも、今年は飛散量が特別多いという報道も耳にした。ってことは、
「花粉症、卒業か?」
しかし、昨日突然全ての症状が出てきた。
「あれ?卒業したんじゃなかったっけ?」
確かに、花粉症の症状がある日突然出はじめて、とうとうきたか。ってなる人の話は聞いても、卒業したわ。って話は聞いたことがない。そもそもなにを根拠に卒業した、だなんて思ったんだろ。急激にあの辛さを思い出し、決まっていた卒業を取り消されて、留年が確定したような気持ちになった。
前置きがだいぶ長くなったが、
今日話したいことは
人は忘れる生き物である。
ということ。
一生忘れられないような辛い経験も、忘れたくないような幸せな経験も、人は必ず忘れるのだ。中には、「あの時のことは絶対に忘れない!」って豪語する人もいるだろう。でも、その時の光景や感情を写真に撮ったように鮮明に覚えている人はやはりいないだろう。
そして、再び同じような経験をした時、また、同じような経験をした人を見た時にそれを思い出すのだ。人はそうやって免疫をつけることで強くなったり、同じような経験をした人の気持ちに寄り添える優しさを身につけていくのかな。って思う。
だからやっぱりみんなには、いろいろな経験をたっくさんしてほしい。どんなに辛い出来事であっても、必ず前進できるようになっているから。
そりゃ、忘れるための工夫が必要なこともあるし、とんでもなく時間がかかることもある。時には「忘れる」ではなく「乗り越える」という形で進んでいくこともあるだろう。
・・・なんだか書いているうちにちょっと重たい方向に来てしまったな。
結局、何年間もあんなに苦しめられていた花粉症なのに、わずか数か月で辛さを忘れた挙句、「わーい!卒業だ〜」って喜んだ自分が恥ずかしい。という話だ。
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