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ぼっちライフ

はじめに、今回はnoteの内容にイジメの描写が含まれるので、苦手な方やフラッシュバックしてしまいそうな方はこのまま閉じてください。

ひとりぼっちは怖くないけど、女子の集団が苦手というお話です。

私はテレビ番組の『ポツンと一軒家』にでも出てきそうな田舎の山奥で育ちました。

人口よりも野生動物の方が多いのではないでしょうか。

ガッコムの発表している地域の不審者情報は少子高齢化の時代とはいえ、不審者の特徴が
ツキノワグマと老人というカオスっぷり。

地域に幼稚園、小学校はありましたが
中学校は無く、中学生からはバスでとなり町の中学校へと通うことになります。

生徒数が少なく、クラス替えなんて未経験。
幼稚園から小学校までずっと同じで、全員が幼なじみのような関係だった。

そんなのどかな小学校から
となり町の中学校へと合流し、
多感な思春期に世間の荒波にもまれます。

ほぼほぼ転校生のような状況で、
唯一の同じ小学校の女の子の友達が女子グループに取り込まれ、
クラスの女子全員から無視をされるという
洗礼を受けました。

挨拶もシカト
話しかけてもクスクス笑ってスルー
黙って席に座っていてもヒソヒソされ

男子に話しかけられ、答えていると男好きと噂を流される。
直接言われるわけではないので否定や弁明のチャンスもない。誰がビッ〇だコノヤロウ。

教師からは
「もっと積極的に友達を作る努力を」と
個人面談で言われ、四面楚歌の状況に
グッと悔し涙をこらえた。

集団の中のぼっちは孤独感がひどく、
毎日落ち込み、悩み続けていました。

集団でシカトして、聞こえよがしに悪口を言ってくる。
移動教室の時にチャイムが鳴るまで教室に閉じ込められた事もあったけれど、
教師の前では真面目でいい子な女子達。

今からでも  女子の集団に取り入ったり、
媚びへつらってでも友達になりたいか?
と考えたら
自分の中の答えはNOの一択

イジメが長引いた原因には、頑固で負けず嫌いな私の性格が大きく影響していたと思います。

排他的な女子グループの結束力は強く
集団生活から早々にドロップアウトして、
ぼっち生活はクラス替えまでの一年間続きました。

休憩時間はいつも図書室で借りた本を読んでいました。

中学校の図書室は小6からはまっていた
赤川次郎さんの小説が棚一面を埋めつくしていた。
三毛猫ホームズに三姉妹探偵団、短編がこんなに充実しているなんて…
新刊も続々に入って来るし、別の棚にはハードカバーの作品も。

卒業までに全て読破を目標に解放日は欠かさず通っていた。図書の先生ありがとう。

登校してから放課後まで一言も話さない日もあり、このままではのどが退化して喋れなくなってしまうのではないかとも思いましたが、家では普通に喋れていました。

イジメがなくなってからも中学校ではあまり喋れず、場面緘黙症のような状態が中学卒業まで続きました。

二年生のクラス替えを切っ掛けに、イジメ主犯格グループが崩壊して、イジメは無くなりました。

イジメ主犯格が怖くて私をスケープゴートにしたのか、ぼっちになりたくなくて結束していたのか。

クラスが変わった途端に、イジメ主犯格のグループリーダーを取り巻いていた女子達が、彼女の悪口を聞こえよがしに言いはじめ

「誰が裏切った」とか「抜けるなんて許さない」だとか、あちこちでヤ○ザのような抗争が起きていて、一学期はゴタゴタしていました。

奢れるものは久しからず。
なんだか人生の縮図を見ているようで複雑な心境でした。

その後、イジメのリーダーとは和解して
クラスは違いましたが、小さなグループで集まって、ゆるい雑談に混ざってました。

個人単位で見れば、
真面目で、完璧主義なところがあり、周りの大人の目を気にし過ぎるところがあるようでしたが、悪い人ではなかったと思います。

集団生活をドロップアウトしたからか、
女子の集団の繋がりを信じられないからか、
軽くASD傾向で集団生活が苦手だからか、

どこかのグループに所属しないといけない、という概念が育たなかったようです。

グループ  対  私個人か
個人  対  私個人の構図でしか
人付き合いができません。

社会に出てしまえば
お友達を作りに来たわけじゃないからと
仕事優先で割り切ってしまえるもので

むしろ、
毎週のように遊びに誘ってグループ行動を
強要してくる同僚の方が、色々と
面倒くさがられていたように思います。
会社にひとりはいますよね。
みんな一緒に!!!を強要するタイプ。

子ども達も成長し、ここ数年は
部活や遊びや塾の予定など忙しく
家族それぞれの休日を過ごすようになり

これからのぼっちライフをどう過ごすかを
考えては、ちょっとワクワクしている。


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