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霊界からの働きかけ 5

更に「祈り」にも霊界からの良い働きかけを受け取る効果があるようです。次にシルバーバーチの霊訓から「祈り」がキーワードとなっている箇所を抜粋します。

・祈りに効果はあるか?
本当の祈りと御利益信心との違いを述べれば、祈りが本来いかにあるべきかがお分かりになると思います。
御利益信心は利己的な要求ですから、これを祈りとよぶわけにはいきません。一方、魂のやむにやまれぬ叫び、霊的活動としての祈り、暗闇に光を求める必死の祈り、万物の背後に控える霊性との融合を求める祈り、そうした祈りもあります。そうした祈りをあえて無視して、その状態のまま放っておくことが実はその祈りに対する最高の回答である場合もよくあります。しかし魂の奥底からの欲求、より多くの知識、より深い悟り、より強い力を求める魂の願望は、自動的に満たされるものです。つまり、その願望が霊的に一種のバイブレーションを引き起こし、当人の霊的成長に応じた分だけの援助が自動的に引き寄せられます。危険の中にあっての祈りであれば保護のためのエネルギーが引き寄せられ、同時に救急のための霊団が派遣されます。それは血縁関係によってつながっている霊もおれば、愛の絆によって結ばれている類魂もおります。
(シルバーバーチの霊訓1 P169-170)

(祈りや願いごとは誰に向けて発すべきか?)
人のために何とかしてあげたいと思われるのは真摯な魂の表われです。全ての祈り、全ての憧憬は神へ向けるべきです。祈りとは波長を合わせることです。すなわち私たちの意志を神の意志と調和させることであり、神とのつながりをより緊密にすることです。何とかして宇宙の心、宇宙の大中心、宇宙をこしらえた神にまず自分が一歩でも近づくように、真剣に祈ることです。それから、何とかしてあげたいと思っている人がいれば、その方を善意と、ぜひ自分をお役立て下さいという祈りの気持で包んであげることです。ですが、それを自分が愛着を覚える人のみにかぎることは感心しません。たとえ崇高な動機に発するものであっても、一種の利己主義の色あいを帯びているものだからです。それよりはむしろ全人類のためになる方法で自分の精神が活用されることを求めることです。ということは、日常生活において自分と交わる人に分け隔てなく何らかの役に立つということです。
(シルバーバーチの霊訓2 P168-9)

祈りは自然法則の働きを変えることはできません。原因と結果の法則に干渉することはできません。祈りとは、自己の限界を悟り、同時に(逆説的になりますが)内部の無限の可能性を自覚し、それを引き出してより大きな行為へ向けて自分を駆り立てる行為です。魂の必死の活動としての祈りは、魂が地上的束縛から脱してより大きな表現を求める手段であると言えます。そうすることによって高級界からの働きかけに対する受容力を高め、結局は自分の祈りに対して自分がその受け皿となるーつまり、より多くのインスピレーションを受けるに相応しい状態に高めるということになります。大自然の営みを変えようとして大勢で祈ってみても何の効果もありません。
(シルバーバーチの霊訓3 P222-3)

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上記のように「正しい祈り」に対しては、効果があるようです。しかし、いわゆる現世利益的な願いのお祈りとは随分と異なります。下記にホワイト・イーグル霊言集より「祈り」に関する箇所を抜粋します。
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感情の不統制は高級な媒体との接触を絶ち、反対に、清らかな愛に満ちた感情はそれとのつながりを深めます。後者は神のもつ創造力を秘めており、不統制の感情は破壊力をもっているのです。従って、私達は、皆さんが内的世界と交通する第一歩として、先ず感情の統制を重視するわけです。
祈りと瞑想、これにより、私達は無限の愛と無限の美の内的世界へ、いっそう深く入っていくことが出来ます。

必ずしも教会や神殿に行って一人になれというのではありません。その人
は祈りによって、心を高揚させるかもしれません。しかし、それだけでは未だホンモノの祈りとは申せません。真実の祈りとは、現実に、霊界の人との同調を生じるものです。

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いずれにしても、利己心、我欲を捨て「波長を合わせる」「同調する」ほどの真剣な祈りでなければいけないようです。

巷には、「願望成就」「宇宙意識アクセス」「魂覚醒」「引き寄せ」「潜在意識」などのキーワードのセミナーやワークショップが沢山あります。

ググるとたくさん出てきますね。それは、私たちの持っているエゴや欲望に忍び寄り、そっと寄り添う低級霊を引き寄せているのかもしれません。充分にご注意ください。
2~3年は、成功するかもしれません。しかし動機が低級霊を誘うものであれば、類は友を呼ぶように同じような低級霊の憑いた人たちに囲まれるかもしれません。10年経ったとき後悔するかもしれません。

守護霊をこちら側から動かす術のような話も聞いたことがあります。恐ろしいことです。それは守護霊ではなく、同じようなエゴや欲望を持った低級霊を引き寄せているのではないかと思います。

「霊界からの働きかけ」はこの投稿で終了です。

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