ピーナッツと酒と女があれば・・・あとは何もいらん! 石川雲蝶
「あんたも変わってるわねぇ~?
あたしゃぁ、楽でいいんだけんどね」
と和尚に呼ばれた女は言った
「そんなことぁ~ねぇよ!」
男はノミを休める暇もなく、また酒を煽り
一心不乱に彫り続けていた
「おらぁ~なぁ
こうしてノミを握ってるときが一番幸せなんだ
至福の時だよ
おいらぁ~にはノミがあるからストレスもねぇ」
「酒はガソリンだぁ
そして腹が減りゃぁピーナッツがあればいい
でもなぁ、時々・・・
そんな時やぁ~抱ける女が傍にいりゃいい!」
幕末の風雲児・・・石川蝶雲
日本のミケランジェロといわれる彫師
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