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iPadを「ハダカ&PCスタンド」運用にしてみた

ボクはふだん、iPadにApple純正のSmart Folioを装着して使用している。色はホワイトだ。その理由については、以前記事にしたので繰り返さない。Magic Keyboardは憎んでいるが、Smart Folioは愛そうとしているのだ。

ただ、そんなSmart Folioでも(だからこそ)、使い続けているうちに、不満が出てきた。汚れが目立つことだ。これは色に起因するところが大きいが、テアカなどによって茶色く変色して、非常に不潔見えてしまう。中性洗剤に浸けて丸洗いしても、この汚れはとれなかった。

最近は「これは汚れではなく風合いだ」と思い込もうと試みているが、なかなか容易にはいかない。汚れが目立たなそうなネイビーブルーかブラックに変えてしまおうか、という衝動に駆られるが、1万円を超える価格を目すると、二の足を踏んでしまう。

他になにかやりようはないかなとボンヤリ考えていると、「いっそ裸族(なにも装着しない)どうだ」という発想が浮かんだ。iPad運用はスタンドありきでしか考えたことがなかったので、この発想には、われながら驚かされた。いろいろリスキーな運用だと思ったが、だからこそ、試してみる価値はあると思い直した。

そこで、iPadからSmart Folioを外してみた。ハダカのiPadを手にして最初に感じたことは、「こんなに薄かったんだ」ということだった。まるで別のデバイスのような新鮮さがあった。「裸族アリかも」と思った。

本体に直接触れるのも新鮮だった。キズや汚れがつきそうなので、なんとなく「それはやっちゃいけないこと」だと思っているが、これもアリだと思った理由の一つだ。

Smart Folioを装着した状態で、手持ちすると、Smart Folio自体が微妙に動くので、Smart Folio自体を支えるという作業が必要になるのだが、これが地味にウザかった。裸族の場合、当然こういった作業は必要なくなるので、快適になった。指で直接触れることによって、iPadに対する親近感が増したということもある。

なんの話だと思われるかもしれないが、Smart Folioには、ケミカル的な独特の臭いがある。新品時からついている臭いで、耐え難いほどではないが、気になる程度に不快に感じていた。この臭いから解放されたのは、地味に嬉しかった。

手持ち使いに限っては、裸族も悪くないと言うか、裸族が正しいとさえと思った。

問題は据え置きで使う場合だ。シンプルに平置きするという方法があるが(これしかないが)、なにかと使いずらい。カメラの出っ張りによって、グラつくのもウザい。ハダカのiPadの平置きは、正しい使い方とは思えない。据え置きで使うなら、やはりSmart Folioは必須だと改めて感じた。

ただ、裸族の手持ち使いの良さも捨てがたい。なにか手はないかと考えていると、PCスタンドが目に入った。PCスタンドにiPadを載せるという運用については、以前に記事にしたところだが、そのときはSmart Folioを装着したままでの運用だった。裸族の良さを活かしつつ、据え置きの使い勝手を確保するには、ハダカのiPadをPCスタンドに載せれば良いんじゃないかと考えたわけだ。

実際にやってみると、これがなかなか良い。Smart Folioと比べても、高さや角度の調整幅が広がるし、本体の安定感も増した。スタンド天面には緩衝材が装着されているので、カメラ出っ張りによるグラつきもない。スタンドに載せれば、ハダカの良さはそのままに、据え置き時の使い勝手を向上できることがわかった。

懸念があるとすれば、iPadを脱着する際、iPadとスタンドの鉄部分が若干接触してしまうことだ。金属同士が常時接触するのは、好ましいことではない。iPadにキズが入るリスクがあるからだ。大丈夫な気もするが、こればかりは実際に使い続けてみないとわからない。

せっかく思いついたので、iPadを「ハダカ&スタンド」をデフォルトとして、しばらく運用していくことにした。Smart Folioは、手持ちのものを残しておくことにした。外出時などiPadを書斎から持ち出す場合には、やはり装着するのがベターだろうという考えからだ。