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Appleが出したStudio Displayが理解できない

Appleが先日、Studio Displayを出した。

「Mac mini使い」のはしくれとしては、一応チェックしておく必要があるとは思ったが、価格を見た瞬間、ボクには関係ないモードに入った。今でもちゃんとチェックしているわけではない(するつもりもない)が、ボクが知りえた範囲内で、Studio Displayに対するボクの考えをまとめてみた。

Appleの純正ディプレイは、これまでPro Display XDRというぼったくりディスプレイしかなかった。そんなPro Displayに比べれば、Studio Displayは3分の1ほど安く、かなりの廉価モデルだと言える。しかし、他社の一般的なディプレイと比べると、2倍から3倍する。価格だけ見れば、ぼったくりディプレイの部類に入る。

でも、価格が高い分、当然性能も高いんだろう。そう思って、AppleのHPなどで性能をチェックしてみた。ガク然とした。一般的なディスプレイと大差なかったからだ。

まず、画面は普通の液晶で、ミニLED(XDR)ではない。リフレッシュレートも一般的な60Hzだ。解像度は5Kなので、一般的なディスプレイ(4K)を上回っているが、5Kディスプレイは、他社からもっと安い価格で出ている。

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そもそも、たった27インチの大きさのディスプレイに、5Kの解像度があったところで、何のメリットがあるのかが理解できない。27インチだと、4K表示でもキビしい。さらに言えば、MacOS(Monterey)は、4Kまでしか解像度調整に対応していない。

つまり、5Kと言っても、実質的には4Kディスプレイと違いはない。ただのはったりスペックにすぎない。

マイクやスピーカー、内蔵カメラ、ポートは、そこそこ良いものがついているようだ。しかし、Studio Displayは、あくまでディスプレイだ。評価すべきは、メインの画面性能であって、サブ機能ではない。なので、サブ機能については、この際どうでも良い。

Apple HPを見ていると、Studio Displayについて、「これはもう、ディスプレイを超えている」という宣伝文句が目に止まった。おそらく、A13チップを積んだりしたことをほのめかしているのだろう。

ただ、ボク的には、この宣伝文句を「ディスプレイなんだけど、肝心のディスプレイ性能では勝負していない」という意味だと受け止めた。Appleって、意外と正直なメーカーなんだなと、妙に感心している。