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第15回ウイスキー検定1級試験実況中継 #4 最終回 試験結果と傾向と対策

※この投稿は、旧アカウント「壱百粁走男」名義で投稿したものです。2024年にお酒に特化した新しいアカウントを作成しなおし、加筆修正を加えたものです。

さて、11月に入り結果が郵送されました。
初めまして問題や傾向が変わったこともあり、手ごたえが全くなし。
70点台いけばいいほうでしょうと思っていたところ…

合格はうれしいけど、順位が出るんですよねぇ。なんかモヤる…

なんと、合格していました!しかも83点!
こんなに取れていたなんてびっくりでした。

今回はウイスキー検定実況中継の締め括りとして
傾向と対策をお伝えしたいと思います。
これからウイスキー検定を受けてみようかと
考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。

対策

基本的には過去問を繰り返し取り組みました。過去問はウイスキー文化研究所の会員だったら、年に2回くらいセール(10~50%off)をやるので、そのタイミングで入手。

サイト

公式テキスト以外だと、こちらのサイトで隙間時間を見つけては問題をポチポチ解いていました。第3回と4回の過去問を解くことができます。解説が充実していて、PDFで保存し後で見直せるようにしていました。

ブレンデッドのキーモルトや歴史上のことはGoogle先生で検索すると、何でも出てきます。過去の実況中継に年号の語呂合わせを載せておきましたので、参考にしてください。

Youtube

検定を受ける人って日常的にウイスキーの情報を入手しているはず。お気に入りのチャンネルがあると思いますが、試験勉強になるのをいくつかご紹介します。

ウイスキー好きなら誰もがチェックしているクロスロードラボ。ウイスキーに関する基本的なことはメインチャンネルで、最新ニュースは2ndをチェック。新規蒸留所の情報は、ホントに勉強になりました。正解できませんでしたが…

こちらも最新情報なんかを教えてくれます。会員になったら限定の動画も見られるはずです。

 これからは時間のある時にはこちらもチェックするといいと思います。ジャパニーズに関する最新情報が期待できそうです。

書籍

言わずと知れた公式テキスト。
ただ、こちらの情報、ちょっと情報が古いかもしれません。
近いうち改訂版が出ることを期待しています。
また、1級の問題はこのテキストの隅っこにある内容が出題されることがあり、根拠を探すのに一苦労しました。コニサーのテキストを見たほうが早い場合がありました。
※ウイスキー検定のテキストが6年ぶりに改訂されるそうです。

新規蒸留所は名前すらないので、Youtubeでチェックしましょう。
また、写真問題のほとんどはこちらのテキストの写真がつかれています。暇なときに斜め読みして頭に入れておくことをお勧めします。

3級から始めてみたいと思う方は過去問週10を買いましょう。2級までなら、ウイスキー検定対策塾で十分なような気もします。1級は上記のサイト、ウイスキー検定対策塾は少々古いので、買ったほうがいいです。

余裕のある方、この先コニサーも取得しようと考えている人はウイスキーコニサーのテキストを購入したほうがいいです。前述しましたが、セールの時がおススメです。

その他

蒸留所の場所って、公式テキストだとわかりにくいんですよね。だから、イメージしにくいです。
こちらのサイトではジャパニーズとスコッチとアイリッシュの蒸溜所の場所がわかるカレンダーを無料配布してくれます。印刷して壁に貼っておくといいです。閉鎖蒸留所やグレーンウイスキーの工場などの追加情報を、付箋に記入して貼ってました。

勉強時間

週に3~4日、1日1~2時間くらいでしょうか。
朝か夜に1時間程度、隙間時間をかき集めて1時間程度ってことです。
ただし、日頃からウイスキーが好きで情報を集めているという前提です。
わたしは、毎日Youtubeでお酒系のチャンネルをチェックしています。

傾向

ウイスキー検定1級の出題傾向

第6回と第15回のウイスキー検定1級試験問題の出題傾向 筆者

表は、第6回と第15回の問題をそれぞれのカテゴリーに筆者が独断と偏見で整理したものです。基本的に公式テキストの章を参考にしています。
その他のウイスキーはインド、台湾ウイスキーのことを指します。
写真はポットスチルやワームタブ、ハンマーミルを答える問題です。
合計が100を超えるのは重複している問題があるためです。

こうしてみると、製造工程の問題が減少、現在のウイスキーブームをけん引している、スコッチ、アイリッシュ、ジャパニーズからの出題が増加しています。

詳しく見てみましょう

スコッチに関する出題傾向詳細

1級になると、閉鎖蒸留所に関する問題が出題されます。グレーンウイスキー工場に併設されていた蒸留所、スコッチドリンクと言われたフェリントッシュ、80年代のウイスキー冬の時代に軒並み閉鎖された蒸留所は要チェックです。

また、新規蒸留所の場所、ハイランド、スペイサイドなど、産地の分類は頻出です。仕込み水はテキストに明記されているものはしっかり覚えておきましょう。

ジャパニーズに関する出題傾向詳細

ジャパニーズは設立した県から蒸留所の名前を答える問題が増えました。私が間違えた問題です。最新の情報をチェックしてください。

また、蒸留所によって「閉鎖された蒸留所のスチルを買い取って使っている(ガイアフロー)」とか、「鋳造のポットスチルを地元企業と協力して開発した(三郎丸)」など、独自の取り組みをしているところがあります。そうしたこともセットで覚えましょう。

基本スコッチ以外の閉鎖蒸留所は出題されません。テキストでも軽井沢くらいしか触れていませんしね。

筆記問題の傾向

筆記問題は過去問をやっておけば、同じ問題が出るので解答できると思います。川や山の名前が出るので、Google mapで調べてみると忘れないと思います。わたしはポスターで覚えました。

有名なブレンダー、製造工程の専門用語(ラメジャーやスペントリース)、フープも頻出ですので調べておいてください。

2・3級の勉強法

3級は60/100点、2級は70/100点で合格です。
私はどれも数点上回っただけで、決していい点数ではありませんでした。
ランキングを見てげんなりしましたが、それでも、合格は合格です。

2・3級はスコッチとジャパニーズからの出題がほとんどです。
過去問を数回やれば、ボーダーラインまでは取れると思います。
合格すれば良しというのであれば、それで十分だと思います。
満点を目指すのはマニアの域でしょうから、それを目指すのも悪くはないというのが私の考え。

現在、スコッチのシングルモルトは気軽に手が出るお酒ではなくなりました。ジャパニーズ同様店頭で見かける機会が今後ますます減るでしょう。
その代わりに手ごろなアイリッシュが増えて愛好家たちを楽しませています。そうなれば出題傾向も変わることでしょう。

ジャパニーズ出題量が減少することはないと思います。今でも新規蒸溜所の報道がたくさん出ていますので、整理するのは一苦労だと思いますが、チェックすべきです。アイリッシュの情報も入手し、飲んだことがない方はぜひ楽しんでほしいです。机上で勉強するより、飲んで楽しむほうが覚えやすいです。

2・3級は在宅試験です。
いつまで在宅試験が続くかわかりませんが、試験会場に行かなくても済む今がチャンスです。ぜひ挑戦してみてください。

ウイスキーは知識の酒です。
知れば知るほどおいしくなりますから、ぜひ腕試ししてみてください。

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