被害者意識と加害者意識
私は最近、好きな人ができたんだけど。
結局、何も起こらなかった。
なんにも起こらなかった代わりに、私の中で深い深い自分の心の探求と、スピリチュアル的な何かに関わる大きな変容のきっかけができた。
私は十数年前、心を壊したとき、スピリチュアルに興味を持った経緯がある。
その時は世界的ベストセラーになった「ザ・シークレット」という本を読んで、その世界を知った。
怪しい人とも会ったけど、まぁ言ってることはわかる。「思考は現実化する」のだ。
今のスピリチュアルの流れは「そう思うからそうなる」らしい。
私の場合、この世界にどっぷりと浸かってるわけではないけれど、確かに今まで自分がものすごいネガティブな世界を作っていた。
私が好きになった人は私を好きではない。
私が好きになった人はいつのまにか私を避ける。
それほど多くはない恋愛体験を遡り、こんな思い込みを当てはめていた。
そして最近考えているのは私の被害者意識。
彼から私に好きオーラをだしてきた。
いい感じになると思った。
デートしたら彼がそっけなくなった。
彼がフェードアウトしたようだ。
こちらからLineすれば彼は応えてくれる。
でも私が年上だから気を使って返してるだけなのではないか。
嫌われたわけではない、でもこれ以上踏み込もうとはしない。
結局、脈なし。
人の心は移ろいゆくもの。
彼だって心変わりするし、たまたま私とデートした後に彼にバッチリ刺さる女性が現れたのかもしれない。
真相はわからない。
でも、どうしても私の被害者意識が抜けない。
今こうやって私に冷たくするなら、どうして好きオーラを出してきた?
なんであんなに個人的な悩み事を私に相談してきた?私を頼ってたからじゃないの?
どうせ私と先に進む気がないなら、デートしなきゃいいじゃん。
なんでLineは律儀に返信してくるわけ?
嫌われるのが怖いだけ?
結局彼は、気の知れた人にしかしないような話を別の出逢って間もない人にもしてたし、私が勝手に舞い上がってただけだったのかもしれない。
彼からみたら自分の話を聞いてくれる人が欲しいだけだったのかもしれない。
結局、自分を被害者にして彼を加害者にしてたのは私だったのだ。
それに気づいて虚しくなった。
怒りさえ出てきた。
でもこの怒りをそのままにしてたら前へ進めないんだよね。
私だっていいな、って思う人がいて、デートして、でもやっぱ違うな、って思ったら連絡はそんなにしなくなると思うしフェードアウトもするだろうし。
もしそれで彼が自分の気持ちを弄ばれたと感じたら、彼にとっては私が被害者なんだろう。
そうなってくると、勝手に被害者になってたの自分なんだよなぁ。
虚しいけど。
悔しいけど。
辛いけど。
周囲からみれば、「自分の思い通りに彼が振る舞ってくれず、イライラしてるだけ」なんだよね。
辛いな。
あぁ、辛い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?