見出し画像

見えない呪縛 -Money ant lion-

お金のために働いていたら、

もう「奴隷」なんです。

お金のためなら何でもします。

これは、

あなたの言うことは

お支払いいただくお金次第で

何でも聞きますっていうのと

全く一緒で、

"お金の奴隷"

ってことですから、

お金を作った人たち、

そして、お金を利用して

自分の都合の良いように

人を動かす人たちの

思う壺なんです。

お金と奴隷の関係性は、

歴史を紐解くと

ハッキリと見えてきます。

胸糞悪くなる話かもしれませんが、

現代のお金と労働の本質的な話ですので、

どうか目を背けず読んでください。

1492年、コロンブスが

アメリカ新大陸発見して以来、

新大陸で文明を築いていた、

インカ帝国、アステカ帝国等の

金銀財宝に目がくらんだ

冒険者という名の荒くれ者たちが、

スペイン、ポルトガル、

イギリス、オランダから

南北アメリカに乗り込んで

いきました。

しかし、彼らはすでにあてにしていた

金銀財宝が先駆者に奪われたことを知ると、

今度は、その土地を利用して、

タバコ、砂糖、綿花の栽培で

一儲けしようと考えました。

趣向品を大量生産し、

ヨーロッパに取り入れたことで

ヨーロッパ人たちの生活は

とても豊かになりました。

タバコをくゆらせるのが流行し、

砂糖は紅茶やコーヒーの

巨大な需要を生みだした。

その後、ヨーロッパでは、

ティータイムの習慣が生まれ、

皆、優雅でリッチな気分に

ひたれたんですがー

ところで…

消費はいいとして、

誰がその製品を

生産しているのか?

遠く離れた異郷の新大陸で、

誰が労働をしてくれているのか?

もちろん、消費に忙しいヨーロッパ人は

自分の身を削ろうとは考えません。

そうです。

こうして生まれたのが、

植民地の生産を強いるための

奴隷制度です。

時代は16世紀、

機械式農業はまだ存在せず、

それに代わる労働力が

必要でした。

日が昇り、日が落ちるまで、

黙々と働く機械のような労働者。

それが奴隷です。

とはいえ、奴隷は生身の人間なので、

いずれ老いて死ぬわけです(病気でも)。

大量の奴隷を安定供給するには、

大規模な奴隷市場が必要になり、

その奴隷市場の商品として

最初に大抜擢されたのは、

北米のアメリカ インディアン、

南米のインディオなど、

新大陸の先住民でした。

ところが、彼らは

ヨーロッパ人の期待に

応えることはできませんでした。

アメリカ インディアンは

想像以上に誇り高く、

奴隷のような隷属的な扱いに

強い抵抗を示したからです。

それだけでなく、

南北アメリカの先住民は、

ヨーロッパ人が持ち込んだ

伝染病に全く免疫がなく、

天然痘やチフスに感染した

先住民たちは、

労働力を見せることなく、

次々と死んでいきました。

南アメリカのアンデスでは、

2/3から3/4のインディオが

病気により死亡したと

言われています。

新大陸の先住民が

あてにならないことが分かると、

ヨーロッパ人は、次に、

貧しい白人を

新世界に送り込んだんです。

ところが、数が全然、

足りなかったので、

もっと、大規模で、

効率の良い奴隷民族を

連れてくる必要が

出てきました。

安定的かつ大量に

奴隷を供給できる奴隷市場、

さらに、それを合法化する

奴隷制度を考えたんです。

もちろん、何より重要なのは

奴隷の供給源です。

そして、最終的に奴隷の供給源として、

ヨーロッパ人が目をつけたのが

「アフリカ大陸」

でした。

やがて、多くの黒人が、

アフリカから船で積み出され、

大西洋を渡り、

南北アメリカに

送り込まれました。

これが、黒人の奴隷市場と

奴隷貿易…

Market slave(マーケット・スレーブ)

のはじまりです。

その後、彼らだけでなく、

彼らの子孫までが

苦難の道を歩むことになります。

黒人奴隷は、アフリカの大地で

ハンティングされ、腕や胸に

奴隷商人の焼印を

まるで、牛や馬、

家畜のように

押されました。

また、奴隷が転売されると、

別の焼印も押されるように

なっていきました。

人が人の身体に、

自分の「印」を刻む。

死ぬまで消えることのないよう、

皮膚と肉を焼いて。

これが、奴隷が商品である

証拠になります。

奴隷制度の本質、

人間の闇の部分が

ここにあります。

「商標」を刻印された奴隷たちは、

奴隷市場でセリに落とされ、

金持ちに買われていきました。

同族の人間を、

完全な「モノ」にまで

貶めた点で、

かつてあった奴隷制度ー

紀元前からある、

生まれながらの第一の兵士として

敵国の人間を使う奴隷や、

第二の宗教的思想的奴隷と

本質が異なります。

しかも、この奴隷市場は、

奴隷売買が「手段」ではなく、

「目的」になっています。

つまり、奴隷の売買を生業とする

連中や国家が現れたのです。

第三の奴隷制度は、

人間の魔性を証明した点で、

ドイツのアウシュビッツ収容所の

ユダヤ人の迫害に酷似しています。

一部の人間ではなく、

大きな組織、

国家が主導した点で。

でも、奴隷制度で非難されるべきは

ヨーロッパ人だけでありません。

アフリカで、黒人奴隷を

ハンティングしたのは、

なんと、同じアフリカ人だったのです。

アフリカの有力部族が弱小部族を襲い、

奴隷としてヨーロッパの奴隷商人に

売り飛ばしていました。

その報酬として受け取った鉄砲で、

奴隷ハンティングを更に

加速させていったんです。

こうして、歴史上類を見ない

大規模な奴隷制度が生まれました。

この奴隷制度で、

1000万人以上の黒人奴隷が

西アフリカからアメリカに

送り込まれたんですが、

そのほとんどを、

アメリカ南部の

奴隷制プランテーションが

独占しました。

奴隷制プランテーションとは、

奴隷を使って単一作物を栽培する

大規模農園のこと。

16世紀、アメリカ南部の

奴隷制プランテーションは、

タバコ栽培から始まりましたが、

タバコは価格が不安定で、

投機性が高かったため、

タバコ栽培に嫌気がさした

プランテーションのオーナーは、

作物をタバコから

イギリスの綿花需要に目をつけ

綿花に切り替えたんです。

産業革命が起こったイギリスでは、

工場の生産性が劇的に向上し、

綿布と綿織物で世界最大の

生産量を誇りました。

ところが、その分、

原料の綿花が不足したんです。

そこに目を付けたのが、

アメリカ南部のプランターでした。

その結果、1800年初頭には、

イギリスで消費される綿花の80%を、

アメリカ南部のプランテーションが

供給したのです。

その労働力を

ささえたのが、

黒人奴隷でした。

その後、アフリカの黒人奴隷は、

ヨーロッパの家庭の中にまで

入り込んでいきます。

18世紀イギリス上流階級では、

家に黒人の召使いをおくことが

流行になりました。

貴族の夫人たちが、

黒人の召使いに囲まれ、

優雅に暮らすことがステータス、

ファッションだったのです。

更に驚くべきことに、

黒人の幼児がペットとして

飼われることもあったとのこと。

ここまでくると、

差別ではなく

完全に「区別」です。

この頃、イギリスでは

新しい富裕層が出てきます。

カリブ海沿岸で黒人奴隷を使った

砂糖プランテーションで

大儲けした成金たちです。

彼らは議会に進出して、

東インド会社で儲けした成金とともに、

国政を左右するようになりました。

こうして、黒人奴隷は

新大陸では農作業に、

本国ではファッションや

ペットとして利用されるように

なっていきました。

しかし、19世紀に入り、

産業革命が本格化すると、

奴隷制度への非難が一気に

高まっていき、

収束していきます。

その結果、奴隷貿易は

イギリスは1807年、

フランスは1817年、

スペインは1820年に

廃止されました。

産業革命の発展が、

どうして奴隷貿易を

廃止にしたいのか?

機械の導入のため、

労働が要らなくなったから?

表向きはそう言われていますが、

実は「お金」が理由です。

1769年、ワットが蒸気機関を発明し、

イギリスで産業革命が起こりました。

工場は機械化され、

生産性は飛躍的に

向上しましたが、

その反面、生産過剰で製品が

市場に溢れかえったんです。

その溢れた商品の消費対象者を

そのまま富裕層ターゲットでやっていたら

消費が追いつかず、

いずれ生産もできなくなる…

そうなんです。

早くも大量生産ではなく、

新たな顧客ターゲットが

必要になったんです。

そのターゲットに

白羽の矢が当たったのがー

奴隷たち。

貧しい労働者階級の

人たちだったんです。

資本家は、労働者に

物を買わせるために、

賃金労働者として雇用し、

少ない賃金を払い、

その賃金で労働者たちに

今まで自分たちが

手にできなかった商品を

買わせようとしたのです。

結果、

「奴隷→賃金労働者」

に変化していき、

生産と消費を

労働者にさせて、

富裕層は何もしなくても

自分たち儲かり続ける仕組みを

新たに作りました。

この制度が近代化を遂げた

今もまだ先進国の中で続いています。

敗戦後、アメリカの生産システムを

導入した日本も同じです。

どれだけ能力が高くても、

お金だけを求めて働く者(労働者)は

ただただ、富裕層を、

より豊かにするために

死ぬまで働くことに

なるということです。

だから

「お金だけを求めると奴隷」

なんです。

何百年と続く、

生ける屍の呪縛から

逃れられないのです。

これで分かっていただけたでしょうか?

奴隷を脱出したければ、

お金のための労働を

今すぐやめましょう。

今すぐやめられない人も、

そろそろ準備をしてください。

"労働"という働き方は、

まもなく崩壊します。

奥田 裕之

追伸1

メルマガも配信しています。

登録はこちらから!

http://bit.ly/2ieqKum

追伸2

LINE@も始めました!

【奥田 裕之 公式LINE@】

https://line.me/R/ti/p/%40vdb8059r

※こちらからLINEに

 友達追加を

 お願いします!

登録よろしくです^^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?