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超新星

このデッキは『No.79 BK新星のカイザー』を最大限に活かしたデッキとなります。



一口に『No.79 BK 新星のカイザー』を活かしたデッキと言われてもピンと来ないかと思います。『それってBKのデッキですよね?』ってなりますが、単にBKのデッキを組んだとしてもカイザーの能力が1番に活かせるかと尋ねられたら否です。
使用した事のある人なら解りますが、カイザーを使用して1番美味しいタイミングとは『戦闘を行う際、相打ちで相手モンスターを破壊し、カイザーの蘇生効果で墓地から特殊召喚したBKで追撃を行う事』です。 
ただカイザーの効果で微々たる打点操作は可能ですが、そう簡単に相手の場に同じ攻撃力のモンスターが居る訳も無く。居たとしても複数体存在していれば、折角カイザーの蘇生効果で展開したBKは殴れない状況になってしまいます。

それでは勿体ないと。カイザーを活かす盤面が求められるのは大きく2つ。『自爆特攻した相手のモンスターの除去』『相手のモンスターが1体のみ』が求められます。
その事を踏まえて色々と思考した結果

『ヌトスを素材にしたカイザーで自爆特攻し、ヌトスが墓地へ送られた事で特攻先だった相手のモンスターを破壊し、蘇生したBKで直接攻撃する』となりました。
その事を意識し、作られたデッキがこちらです。


エクシーズモンスターの中でも容易に蘇生できる+戦士族であるダンテ。レッド・リゾネーターやトゥルース・リィンフォースでリクルートしたゲンバ等を素材にブリューナクをシンクロ召喚。ブリューナクの効果のコストでガトルホッグを捨て、相手の場にモンスターが1体になるようバウンス。ガトルホッグの効果で蘇生したダンテ+ブリューナクを素材にヌトスを目指してます。ここからはデッキの動き、どの様な過程を経て、ヌトスを素材にしたカイザーを目指すかを説明します。

このデッキでの初動で必要なものは『適当な戦士族+デスガイド』が求められ、それらを3種類のトラップカードで用意します。

トゥルース・リィンフォースから戦士族を。
悪魔の嘆きからグラバースニッチからスカラマリオン経由でデスガイドを。
天地開闢からカイザーで蘇生先であるグラスジョーの確保。相手の攻撃宣言時に天地開闢を発動し、グラスジョーとベイルを一緒に墓地に送る事で、戦士族を用意します。

サーチしたデスガイドを召喚し、効果によってガトルホッグをリクルートし、ダンテのエクシーズ召喚する事で、フィールドには戦士族+ガトルホッグを素材にしたダンテが存在します。
ダンテは戦士族な為、ここでイゾルデをリンク召喚し、イゾルデの効果で戦士族サーチ+ダンテの効果でデスガイドのサーチの際に墓地へと送られたスカラマリオンを回収+ダンテのエクシーズ素材にしていたガトルホッグの効果でダンテを墓地から特殊召喚します。

イゾルデのサーチ先筆頭はローラン。次点でアストルフォになります。リナルドは下記でも書きますが、このデッキでの別の動きに必要なのであえてサーチはしません。イゾルデとリクルートした戦士族でユニコーンをリンク召喚し、相手の場に干渉しつつ、腐るカードを速やかに墓地に送ります(主に天地開闢でサーチした聖戦士や素引きしたローラン等)。
ダンテ効果で回収したスカラマリオンを捨て、フィールドのダンテを素材にベアトリーチェをエクシーズ召喚。自分の場にイゾルデ経由のユニコーン+ダンテ素材のベアトリーチェの盤面が、このデッキにおける序盤の目指す盤面ですね。イゾルデやローランのサーチを駆使して、各種必要札をサーチします。

ここまでの動きをしていると、イゾルデやローランのサーチ効果で2枚のBKをサーチ出来るので、大抵の準備はここで終了します。ベアトリーチェのスカラマリオンでサーチするカードはエッジインプ・シザー。次点でリリスとなります。シザーをサーチする理由は下記のリナルドとシンクロする流れに必要だからです。

ここで相手ターンですが、ベアトリーチェの効果で送る筆頭候補は返しのターンでシンクロする為、ワイルド・ワインドを送ります。もしワインドが既に墓地に存在している場合、ヘルウェイ・パトロールや混沌の使者と言った墓地効果のあるモンスターを送ります。この時、ベアトリーチェの素材だったダンテが墓地に送られるので、回収効果で墓地のガトルホッグを回収します。

これで準備は整いました。返しの自分のターンで墓地のワインド効果で、デッキからレッド・リゾネーターをサーチ。レッド・リゾネーターを召喚し、適当なレベル4モンスターを特殊召喚。ブリューナクをシンクロ召喚し、効果で手札に加えていたガトルホッグ、エッジインプ、不要札を手札から捨てて、相手の盤面を『攻撃表示モンスター1体』に整理します。
そして手札から捨てられたガトルホッグの効果で墓地のダンテを蘇生。ブリューナクとダンテでヌトスを特殊召喚。ヌトスの効果で手札からレベル4のモンスターを特殊召喚し、ヌトスを素材にした新星のカイザーをエクシーズ召喚。カイザーで自爆特攻を行い、相手のモンスターを破壊しながら、墓地のBKを展開。複数のBKで相手にダイレクトアタックの流れとなります。

カイザーで蘇生させる候補はグラスジョー。下級でありながら打点が2000もあり、この時点で墓地に複数のグラスジョーが居ると、ダイレクトアタックで相手のライフを4000〜6000まで削れます。

次に上記のカイザーの自爆特攻が成立したメイン2での動きとなります。
ここで相手のライフが僅かだった場合は、グラスジョー2体を素材にガガガガンマンをエクシーズ召喚し、相手の残りライフを削ります。

相手のライフがガンマンでも削れない場合、グラスジョー2体を素材にエクシーズするのをナイアルラにします。ナイアルラの素材を外すのはコストでは無く効果であり、それも同時処理な為、グラスジョーの効果はタイミングを逃す事なく発動出来ます。
この時にグラスジョーで回収するのは自爆特攻を行ったカイザー+守りに使えるベイル。ナイアルラで墓地から素材するモンスターはローランにします。
このターン、エクシーズモンスターが戦闘を行なっている為、ローランを素材にしたナイアルラを素材にアーゼウスを重ねてエクシーズ召喚し、相手のターンに備えます。アーゼウスの効果で素材にしていたローランでリナルドをサーチします。

ここまでが本筋の動きとなります。そして次に説明するのはもう一つの狙い『アームズエイドを装備した相手モンスターに新星のカイザーで自爆特攻し、エイドのバーンでキル』です。



大抵上記の流れをやっていると必要札の準備が整っています。
アームズエイドはリナルド+エッジインプ・シザーでシンクロ召喚します。

条件としては自分の場に炎属性戦士族が居る場合、リナルドを手札から特殊召喚。効果で墓地からリビング・フォッシルを回収。墓地からレベル4モンスターを蘇生し、通常召喚したレベル4と新星のカイザーをエクシーズ召喚。
墓地に存在するエッジインプ・シザーを特殊召喚し、リナルドとアームズエイドをシンクロ召喚。相手のモンスターにアームズエイドを装備し、カイザーで自爆特攻する。って流れとなります。カイザーが破壊され、墓地から複数のグラスジョーでも自爆特攻をすれば、アームズエイドのバーンダメージで相手のライフを削り切ります。

大まかな説明は以上。
ここからは上記で多く語ってないカードの簡単な説明を。

悪魔嬢リリス・・・初動に必要な3種類の罠をサーチする。序盤でしか召喚する余裕が無いのをヘルウェイで補う。

カオス・ソルジャー類・・・天地開闢の為に採用。開闢の使者は相手の妨害を踏む用。聖戦士は除外されたワインドやヘルウェイの再利用。キーパーツであるダンテを除外された時のケア等。主に剛炎の剣士の蘇生先。

混沌の使者・・・ランク4を意識する構築なので何度も引き込めるレベル4として採用。ヌトスやレッド・リゾネーターの関係から、手札に呼び込めるレベル4は有能。除外コストの闇属性は困らないですが、光属性はエクストラ頼りが大半を締め、ゼラの天使をシンクロしてコストを補えます。カオス・ソルジャーの戦闘補助にも有効。

執愛のウヴァループ・・・ワインドのサーチ先のレベル4モンスター。中盤から終盤では混沌の使者と同様、手札にレベル4が欲しいので採用。ゼラの天使と組み合わせて、常に手札に握っておきたい。

焔聖騎士アストルフォ・・・このデッキにおける貴重な自発的に展開できる札。エクシーズを狙うよりも、リンクを狙います。イゾルデからのリクルートでローラン不在の時に②の効果を狙って呼び出したり。タイムラグがあるのはネックですが、単純に強い。

影六武衆ゲンバ ・・・レッド・リゾネーター以外のレベル2チューナー。リィンフォース対応+ローラン対応で優秀。と言うよりも他に候補が居ない。

ヘルウェイ・パトロール・・・中盤以降、リリスに召喚権使うのが勿体無い事で採用。単純にガトルホッグを特殊召喚からの墓地のダンテを蘇生等の展開手段で使う事もある。

終末の騎士・・・戦士族サイドで彼岸サイドにアクセスする手段として採用。他にも混沌の使者やワインド、パトロールを墓地に送れたりと便利。

サイコ・ブレイド・・・カイザーで自爆特攻を行う際、単純な弱点である相手の打点が低い場合がある為、それを補う用のカード。打点をカイザーと同じにする事が目的。

ライジング・オブ・ファイア・・・単純な蘇生カード。サイドラ条件下という厳しい条件ですが、効果無効が無い上、多くの罠を多用する事から地雷とする役割もあって採用。

戦士の生還・・・天地開闢やダンテの墓地肥やしで墓地に落とした戦士族を回収する用。

トラップ・トリック・・・言わずもがな。

混沌の戦士カオス・ソルジャー・・・メインとなる混沌の使者の打点補助効果を腐らせない為に採用。単純に強い。耐性付与はゼラの天使や開闢の使者を素材にする事が主。

トロイメア・ユニコーン・・・イゾルデでリクルートしたローランを墓地に送る用。カオス要素や相手の場に干渉しつつ、手札を切れるのもポイントが高い。良い候補が居ない。

剛炎の剣士・・・緩い素材で召喚出来る炎属性戦士族枠。カイザーと同じ自爆特攻を狙い、墓地に送った聖戦士を蘇生させる為のカード。

ゼラの天使・・・ウヴァループや混沌の使者との相性が抜群。単純に強い。

彼岸の詩人ウェルギリウス・・・ベアトリーチェが破壊された時に出すのが主。ウヴァループのコストになれたりしますので、融合ダンテよりウェルギリウスが優先されました。

以上となります。
テーマとしてBKが好きで、何かと思考した結果みたいなデッキです。
BKの初動たるヘッドギア召喚とかしてる場合じゃない現代遊戯王な為、この様な型になりました。