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レオ・ドリーブ:歌劇「ラクメ」より  「花の二重唱」

レオ・ドリーブ 作曲:歌劇「ラクメ(Lakmé)」第1幕「花の二重唱」
ラクメ役:サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)
マリカ役:マリアンヌ・クレバッサ(メゾ・ソプラノ)
指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
演奏:レ・シエクル管弦楽団
収録:2017年 シテ・ドゥ・ラ・ミュージック, パリ にて収録

レオ・ドリーブは、バレー音楽や歌劇で知られるフランス・ロマン派の作曲家で、「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれます。日本では、バレエ音楽「コッペリア」で有名で、「迫力」や「壮大」などといった言葉とは無縁の、
優美で繊細な舞台音楽を残しました。

歌劇「ラクメ(Lakmé)」第1幕で歌われる「花の二重唱」は、優雅で気品に
満ちた美しい曲です。

歌劇「ラクメ(Lakmé)」については、以下をご参照くださいませ (o^―^o)

英植民地時代のインドを舞台にしたこのオペラは美しい情緒に溢れた佳作で、イギリス人将校のジェラルドと恋に落ちたインドの巫女ラクメの悲恋を描いています。
第一幕冒頭。インド風の異国情緒溢れる美しい前奏曲に続き、祈りを捧げるヒンズー教徒たちの合唱で幕が開く。高僧ニラカンタはインドを植民地化する英国人に憤り、娘のラクメに我々のために祈るよう言い、ラクメと教徒たちは敬虔に祈りを捧げる。
ニラカンタが町の祭祀に出かけると、残されたラクメは侍女のマリカを呼びとめ、花が咲き乱れ鳥が歌う小川のほとりで美しい「花の二重唱」を歌い、
ジャスミンの花の香と小鳥のさえずりを思わせる二重唱を歌いながら、二人は小舟に乗って川を下っていきます。

https://www.sawakami-opera.org/wp/classics/delibes-lakme-duo-des-fleurs-flower-duet

ラクメ役の サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)は「言葉の重さを重要視し、洗練された敏感な歌には偉大な哀愁の風が吹いている」と高評価を得ている
期待の大型新人ソプラノ歌手です。
またこの映像は、「French Opera Arias」という CDの収録時の映像を切り出したもので、CD全曲は「 http://wnrcl.me/mirages 」から視聴することが可能です。

お聴き頂くとお判りの様に、お二人が別々の歌詞を歌う、とても難しい
フランス語です。メインリリックのみ、私スピンお薦めの「DeepL」という翻訳ツールにて和訳しています。

Sous le dôme épais  厚いドームの下
Où le blanc jasmin    白いジャスミンが
À la rose s'assemble    薔薇が集う
Sur la rive en fleurs,  咲き乱れる岸辺で
Riant au matin     朝から笑っている
Viens, descendons ensemble. さあ、一緒に降りよう
Doucement glissons de son flot charmant そっとその魅力的な流れから
                     滑り落ちよう
Suivons le courant fuyant 流れに身を任せよう
Dans l'onde frémissante   震える波の中で
D'une main nonchalante   淡々とした手つきで
Viens, gagnons le bord,    さあ、岸辺に行こう。
Où la source dort et       春が眠り
L'oiseau, l'oiseau chante.  鳥が、鳥が歌う。


いかにもフランスらしい、ハイセンスな、美しい一曲です。
週末の穏やかなひと時のお供に、お聴きくだされば幸甚です。

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