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グリーグ:ペール・ギュント組曲から

エドワード・グリーグ作曲「ペール・ギュント組曲」から
指揮:エドワード・ガードナー
演奏:ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
ソプラノ:アン・ヘレン・モーエン
収録:2017年 1月22日 at アムステルダム・コンセルトヘボウ

ノルウェイのベルゲン交響楽団と、有名なソプラノ歌手「アン・ヘレン・モーエン」さんが、2017年1月22日アムステルダム・コンセルトヘボウ・モーニングコンサートにて演奏したグリーグ作曲「ペールギュント組曲から」。

この曲は、亡き父の大好きな曲で、特に「ソルベイグの唄」という
ソプラノ・アリアをよく聴きいってました。

そういう影響は、息子たる私に重大にのしかかり、父の気に入る演奏でないとCDも買えず、なので、これまで、ラジオやネットで聴くだけだった曲の
一つでした。
でも、この演奏なら許してもらえそうです。
モーエンさんのアリアは素晴らしい !!

北欧の伝説をもとにした曲と雰囲気を大切に演奏しているオーケストラの演奏も、さすがです。

『ペール・ギュント』(Peer Gynt )は、劇作家ヘンリック・イプセン が 1867年に作った戯曲で、イプセン自身によって、1874年に、当時作曲家
として名を上げつつあったグリーグに、劇音楽の作曲を依頼したものです。

初演から大喝采を浴び、グリーグの名前をも一躍、有名にした曲。

戯曲のアラスジは、落ちぶれた豪農の息子で、母と共に暮らしている夢見がちな男ペール・ギュントが若気の至りで出奔し、年老いた後、帰国し、
昔の恋人ソルベイグの子守唄を聴きながら永眠するまでの物語。

ご案内の コンサート では、組曲の ≪ 前奏曲 ≫ から始まり、
旅に出て行ってしまった放蕩息子の帰宅を待つ母に訪れる朝 ≪ 朝 ≫
その母の命が天に召されてしまう哀しみ ≪ オーゼの死 ≫
ペールギュントが残した恋人ソルベイグが歌うアリア ≪ ソルベイグの唄 ≫
アラビアの砂漠でペールが歓待を受け、乙女達が踊る ≪ アニトラの踊り ≫
母と共にペールの帰宅を待っていたソルベーグが語るように歌う ≪ 子守唄 ≫終曲 ≪ 山の魔王の宮殿にて ≫ 
までが、演奏されています。

モーエンさんの謳う≪ ソルベイグの唄 ≫が終わった後、観客から期せずして起こる大喝采!!

ノルウェイのベルゲンからやって来た管弦楽団の各メンバーの顔に、
いきなり輝きが走り、終曲≪ 山の魔王の宮殿にて ≫を、盛大に演奏し
終わったメンバー達の得意げで嬉しそうな顔々。
小躍りして喜ぶ モーエンさん!

CDやレコードでは味わえない、素晴らしい演奏会です!

ノルウェイの国歌みたいなこの曲は、やはり、ベルゲン・フィルの演奏が
一番。生で聴きたい曲の一つです!

グリーグ(1843年6月-1907年9月)は、ノルウェーはベルゲン出身。
ノルウェーの民族音楽から着想を得て、国民楽派の作曲家として注目
されました。
この曲と「ピアノ協奏曲イ短調 作品16」が、なんといっても有名です。

この『ペール・ギュント』(作品23)に満ちる北欧の薫りに、なんども、
癒されています

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