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すぴーの考えごと

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仕事、趣味、家族、社会、哲学などジャンルを問わず、なるべく平易な言葉で自分の考えをまとめていきます。世界は分からないから面白い。
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#読書の秋2020

清里の父、ポール・ラッシュの人生から信仰と使命感を考える

2017年10月、私は妻と山梨へ旅行をしました。その際、ポール・ラッシュ記念館というところに立ち寄り、彼が残した足跡を見ているうち、これはすごい人がいたもんだということで伝記を1冊買って帰りました。これを読んだのは約3年前ですが、最近ちょっと使命感というものについて思うところがあり再読しました。というわけで今回は読書感想文を兼ねて、信仰や使命感の意義について考えていきます。 日本に賭けたポール・ラッシュの生涯 まず、伝記から文章を拝借する形で、ざっとポール・ラッシュ(以下、

自信に関する勘違いは、ある種の同調圧力を生み出す

日本人は集団の考えに染まりやすいとか、日本社会は同調圧力が強い社会であるなどと言われて久しい。しかし例えばアマゾン創業者であるジェフ・ベゾスの本などを読むと、同調圧力との戦いは海外にも普通に存在することが分かる。その本によると、ある会議で偉い人(ベゾス本人だったか?)が出した提案に対して、出席者の誰も反対意見を出さなかったのだという。それをベゾスは叱責したという話だ。 このような同調圧力が生じるのは、偉い人に対する信頼や恐怖、責任転嫁、意思決定を楽に行いたいという気持ちが働