【受講記録】コミュニティマネージャーの学校BUFF【15期/2023. 3 - 5】
BUFF 15期認定プログラムを今年の5月に修了しました。
17期の応募〆切が10月15日(日)までなので、迷っている方がいれば背中を押したくて書きました。
「コミュニティマネージャーの学校 BUFF」とは?
講義形態
全5回の講義(隔週・課題あり)+成果発表会で構成。私が受講した15期では基本オンライン開催で、DAY3と成果発表会のみオンライン・オフラインのハイブリッド型でした。地方からでも参加可能です。
個人的には、オンラインで顔を見ていた人たちとリアルで会えたのがとても楽しく励みになったので、可能な範囲でオフライン開催時には参加できるといいのかなと感じました。
講義ではZoomのブレイクアウトルームに振り分けられて課題を発表したり、ペアワークをしたりしますが、そのほかに成果発表へ向けて3~4名のチームに分けられ、卒業生がメンターとしてついてくれます。現役メンバーとメンターとの交流機会も設けられており(日時調整などは各自)、私たちのチームは休日にランチ&展覧会を見に行きました。一歩先を行く先輩の姿を見て、数ヶ月後に自分もこうなれているかも…と思うと、モチベーションを促進されて刺激になりました。(自分もいつかメンター側で貢献したい…)
毎回の講義後に出される課題をすべて提出することも修了要件になっています。ただし2週間の猶予があり、点数で評価がつくものでもないので、無理なく取り組める範囲だと思います(後半は出向終了間際&新部署への異動でバタついてしまい、講義直前に取り組む羽目になりましたが笑)。課題の発表から講義が始まることが多かったので、毎回出席できていれば基本問題なくクリアできるはずです…!
BUFFを知ったきっかけ
オンラインキャリアスクール「SHElikes」運営会社社員の登壇を見に、コミュニティマネージャーが集まるイベント「コミュマネサミット」へ参加した際、BUFFの代表・加藤翼さんが登壇されていたことでBUFFの存在を知りました。その後、翼さんがSHElikesの公式イベントにも登壇され、勢いで連絡してお話する機会を設けていただき笑、自社でコミュニティ運営に取り組む流れをつくっていく中でBUFFにも絶対通いたいと思っていました。無事に実行できてよかったです。
SHElikesイベント開催時の実況(一部)↓
こちらのnoteにも少し書いています。
応募動機
15期認定プログラムに応募した際のQAを抜粋します。わりと最初から、コミュニティに限らず組織・チームづくりにもコミュマネのスキルを活かしていきたいと思っていたみたいです。
振り返り感想
毎回「初めて知った・気づいたこと」「自分の経験に即した学び」の両方がありました。特に後者の存在により、商業施設運営における自分の「名もなき仕事(≒ゼネラリスト/何でも屋)」がコミュマネだったと自信が持て、BUFFで学ぶことの意義をより感じられました。
体験オンラインプログラム(入門講座)
応募要件として参加必須ではないですが、いつも〆切前に開催されます(今回分は10月2日に実施済)。
初めて知った・気づいたこと:
※SHElikes公式イベントの内容とも被っていましたが、抜粋して記載
・コミュニティを定義づける特徴(Shared Value/Membership Identity/Moral Proscriptions/Insider Understanding)
・Facebook、wework等のミッションにも「コミュニティ」が含まれる
・コミュニティは人生を幸福にする秘訣、孤独解消の手段
・コミュニティ史・トレンド
・コミュマネとしての人材価値を上げる掛け合わせ:必須スキル×現場経験×独自専門性
自分の経験に即した学び:
・スナックのママやカリスマ店員もコミュマネ!
・コワーキングスペースの受付≠コミュマネ
DAY1「Community Thinking」コミュニティマネージャーの思考法
事前課題だった自己紹介と、コンセプトの話がメイン。
初めて知った・気づいたこと:
・良いコミュニティには「伝説」がある:物語をつくっていくという文脈に心が躍った
・コミュニティが本当に最適な方法なのか?を考える(必ずしも最高の組織形態ではない)。みんなが自発的にやりたいことをやれるのが大事。出たくなったら出て行ってもいい
・NUDGE(より良い選択を自発的にとれるように手助けする政策手法):選択・意思決定する際の環境をデザインし、それにより行動をもデザインする。感情と認知のレベルでの行動デザインを大事に
・コミュニティの主語が誰なのかが重要(1とnの関係値)
・1対1で対応していかない:複雑性への諦めを持ち、部分と全体の両方を見る
・「Sense of Community(コミュニティ感)」
自分の経験に即した学び:
・全社の戦略レベルまで話ができると理想的:広報PRもサービス広報に留まらず戦略広報までできるのがいいと思っていた中で刺さった
DAY2「Member Management」リクルーティングからメンタリングまで
メンバーへの価値提供、交流促進、入学と卒業、会員制度の設計など。
初めて知った・気づいたこと:
・コミュニティコンセプト:どういう言葉を使うことでShared Value(共有価値)を日々想起してもらうか?
・コミュマネはスローガン(キャッチコピー)よりStatement/Manifestを書けるようになるといい=共有価値を想起させる拠り所となる言葉
・朝のルーティンくらい自然に「儀式」をどうやって日々実践していくか?:メンバーとして関わりを高める施策
・みんながやりたくても動くとは限らない
自分の経験に即した学び:
・「個人的な」信頼:名前を読んで自分を認識→信頼と感謝が生まれる
・Call&Responceを心掛ける(Responceが無いのは運営の自己満)
・コミュニティは生き物:流動的に変わっていくもの。商業施設運営の中で、テナントの好調不調要因を探る際「ヒト・モノ・ハコ」でヒアリングするよう教えられてきて、ハコだけつくってもヒトやモノ(商材・話題)がダメだとうまくいかないよね、という話と重ね合わせて考えた
DAY3「Space Management」施設管理/空間デザインからUXデザインまで
ハード面からソフトの行動やコミュニケーションをデザイン。商業施設運営に携わってきて一番興味があったところ。どんな場にしたいか模型をつくる回でしたが、不器用すぎて早々に手描きでごまかしました。笑
初めて知った・気づいたこと:
・意味を宿すデザイン/行動を促すデザイン
・コミュニティには「隔絶された特別な(=守られた)」場所=神殿がある:建築がなくても特定のランドマークさえあれば生み出される。強い物語が共有され、意味を解釈。聖地を生み出す要素=非日常性、公共性、固有の行事(儀式)
・ハードを変えることで、ソフトをデザインする:(例)ランチのテーブルを大きくしてコミュニケーション促進。五感が空間に与える影響
・スペースマネジメントでコラボを加速、所属意識を強化、メディアとして機能する(フォトスペース)など
自分の経験に即した学び:
・オンラインコミュニティをやる人もいるが、バーチャル上でもリアルでも本質的な行動は変わらない
・バーチャル自習室は、リアルの自習室の経験があるから活きる:メタバース空間も、日常で経験しているから
・館内サイン!!!指示と同定
・完全自由は失敗する=ちょうどいいフォーマット(フォントや色など)を作ってあげて、その中でクリエイティビティを発揮してもらえるといい。誰かが貼り紙を貼らないと一生貼られない
・多様性を許容/規範とルールを強化:言葉では足りなくなってくる(トイレサインのWHATEVERとか)、門構えをどうするかは重要(入りづらいバーとかアートギャラリー)。「抜き差しなる関係」隙のある関係を建築でどうやって作るか?ユーザー側が可変できる余白が大事
DAY4「Media Management」活動の記録から発信まで
効果的なコンテンツ作成ができるようになる、メディアを使い内と外をつなぐチャネルをつくれるようになるのがゴール。ディベロッパーというより販促やPRをやってきた方が長いので、これも興味のあるテーマでした。
初めて知った・気づいたこと:
・メディアマネジメントでマーケティング、ビジュアライゼーション、アーカイブ
・環メディア現象:コミュマネが一人で動いていても取り上げられないけど、BUFFの発信→メディア→個人とつながったりする
・編集=商品・社員・専門家などとターゲットとの「媒介」
・5W1HでShared Valueが形骸化しないように残しておく:(例)WHY:立ち上げ秘話の可視化など
自分の経験に即した学び:
・メディアの分類:エクスターナル/インターナル、オンライン/オフラインの四象限。SNSやwebサイトからDM、OOHなど、商業施設ではほぼ全部やってるなと改めておもしろく感じた
・商業施設のイベントやリニューアルにまつわるプロモーションで、担当(≒コミュマネ)・PR担当・SNS担当の連携ができてるか、とかは身につまされる話
・店舗にいたときは、自社で発信というよりはメディアにどう取り上げられるかを考えていたけど(SNSもそこまで自由ではないので)、イベントレポートの大切さとかはSHElikesで学んでいたので納得感があった。実施だけではなく記録と発信が大事(次回のEvent Managementにもつながる話)。愛を持って動く!
DAY5「Event Management」イベントの企画から実行まで
コミュニティの活性化にイベントは欠かせない存在。見るのとやるのとでは大違いだと身をもって知っているけど、だからこそ効果があると信じて取り組んでいきたいこと。
初めて知った・気づいたこと:
・「招待制」で価値が上がる:以前に学んだ、招かれざる客を弾く方法(マイナス寄り)とは逆に、価値を上げる方法にもなり得るのが面白かったし、扱いようだなと。誰を呼ぶより、誰を呼ばないか
・マナーよりルールが大事!
・イベントを事後活用する:事後レポート、運営改善、参加者分析、コミュニティ構築
・本人が何者でも参加できる:匿名コミュニティやメタバースなどで「サードプレイス」「心理的安全性」がうたわれる中、それが「イベントだから作れる場」で成り立つのは改めての気づき
自分の経験に即した学び:
・「ダメなイベント企画」沁みた…「やりたいから」やりがち…手段と目的を整理してやらないとダメ!
・イベントはハプニングのときに力が試される(笑)
・BUFFで学べば学ぶほど、これまで説明に苦労してきた自分の仕事ってこういうことだったのでは?と思い、同じ職種の人たちはみんなコミュニティマネージャーとして学んだり資格を取ったりするべきなんじゃないかと思う気持ちが強くなった。一緒にコミュニティをやる人たちには伝えていくけれど、(前に翼さんともちょっと話した記憶がありますが)会社で研修やってもらう…!むしろ一緒につくる!
成果発表会
自分がどんなコミュニティを創り出したいか、どんなコミュマネになりたいかをプレゼン。緊張したけど、和気あいあいとした雰囲気で、楽しく発表できました。
修了後のアンケート回答
一部抜粋です。
最後のフリースペースでは「誰かの憧れになれるような、活躍できるコミュマネを目指していきます!」と高らかに宣言していました。笑
オマケ①:16期成果発表会の感想
何も関係ないのにノリで顔を出した結果、いい出会いにまた恵まれたので、またひとつ成功体験を積みました。(迷ったら行っておいた方がいい派)
ちなみに15期は大学生から30代前半までだったけど、16期は高校生から大人まで幅広く、むしろ15期は珍しかったみたいで驚きました。同期とはイベントとかで会う機会も多いので、かなり仲良いつもりでいます。笑
オマケ②:SHElikes「コミュニティマネジメントコース」
体験オンラインプログラムとかなり近い、基礎的な内容になっていると思うので、シーメイトの皆さんはぜひ一度見てみてほしいです。
17期認定プログラム 応募〆切は10/15(日)!
学びの内容はもちろんですが、卒業後もSlackで繋がっていられるし、イベントなどで顔を合わせる機会も多くあるので(※参加自由)一度参加すればずっと有益であってくれるスクール/コミュニティだと感じています。
気になる方はぜひ応募してみてください!
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