3月1日(金)

今日は朝から茶色のおりものが出ていたけど、茶色だし、初期にはよくあることだと言い聞かせて仕事に出かけた。

仕事中に徐々に量が増えて、暗赤色になってきていた。お腹が痛い気もする。動いていたら分からないけど、座ったら少し違和感を感じる。

「師長さん、大事をとってお休みくれないかな〜」とか「産婦人科の受診は1週間後の予定だけど、出血してたら早めに受診とか許してくれないかな〜赤ちゃんに会いたいな〜」とか
軽い気持ちで考えていた。出血も腹痛も大したことなかったから。

昼頃になって午前の仕事も落ち着いて、師長さんに出血のことを報告すると、すごく心配してくれた。
そして、勤務先の病院に婦人科があるので、昼休みにそのまま受診できることになった。

確認して安心できたら嬉しいし。よかった。
と思っていたら


赤ちゃんの心臓は動いてなかった。


エコーで、大きくなってるけど空洞に見える胎嚢を見て一目で分かった。あ、これは普通じゃないなって思った。

6週で心拍が確認できて、その後にすぐ成長が止まってしまったみたい。先生からの説明では涙が溢れた。隠すようにすぐ診察室を出て、病院のトイレで泣いた。

進行流産の状態だから、このまま完全流産になる可能性が高いので、自然に出てきてからかかりつけを受診してもいいと思うよ、と言われた。先生は言葉を探すようにゆっくり励ましてくれた。

昼休みが終わって、涙を拭いて何食わぬ顔で仕事に戻ったけど、両親へ連絡しないと...とか、夫も悲しむだろうな...最近つわりなかったし、夜間頻尿もそういえば無くなってたな...とか

色々考えてたら、また涙が出てきてトイレに駆け込んだ。動揺していてこれ以上仕事は無理だと思った。

不在にしていた師長が戻ってきたので報告したら、もう涙が溢れて止まらなくなった。もうそのままサッと帰りなさいと言ってくれて、帰ってきた。優しくて本当にありがたかった。

夫と電話して号泣しながら歩いて帰宅した。
こんな日に限って夫は珍しく出張で、夜は1人だった。こんな時、夫以外の親しい人間が近くにいない環境は少し寂しい。

ひとしきり泣いたら、コンビニで好きなものを買ってきた。食欲はある。久々にワインを飲んだ。そしてこの日は、お腹をいっぱいにして、ほろ酔いになって無理やり眠った。

この日記は数日後に書いてるけれど、数日でだいぶ気持ちも落ち着いた。

大きく空洞の胎嚢が見えた時、やけに冷静な自分がいた。今思い返すと、あのエコーの瞬間が一番悲しかった。

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