見出し画像

働くってなんだろう

「働くとは、ハタ(自分以外の人)をラク(楽)にすること。」

このコトバを知ったのはずいぶん昔だ。何かを読んだのか誰かに聞いたのか、さっぱり思い出せないし、その時は、ふうん、という感じだった。だけど、何故かずうっと心に残っていて、この頃は良く思い出す。

大学を卒業して社会人になって、はじめのうち毎日がひたすら楽しかった。上司や先輩から頼まれることが全て新鮮で、簡単なことをやるだけなのに「ありがとう!」と感謝されるのが嬉しくて頑張った。よくよく考えると、いわゆる雑用的なことを嬉々として引き受けていただけなんだけど、自分が誰かの役に立っていると思えるのが嬉しかった。そもそも、夢だけは大きく脳天気だった私には知らないことばかり。コピー取りでもお使いでも「初めての〇〇」から学べることは山ほどあった。

当時元気が取り柄の私に周りの目は暖かく、のびのびと挑戦しては失敗を繰り返す幸せな新人時代を過ごした。三つ子の魂百まで、というけれど、今でも働いている会社に感謝しているのは、大切に育ててもらったなあ、という記憶があるから。愛社精神というやつだ。

だけど、入社30年が過ぎ、社内での立場も変わり、世の中も大きく変わり、今改めて「働く」ということを考えるとき、そろそろ、自分自身の仕事と会社を切り離して見直す時期が来たのかなあと思う。50代になり定年が視野に入ってきたせいもあるのだろう。

それは、所属する会社のシステムに囚われず、自分自身の社会貢献を考えたくなってきた、と言えるかもしれない。これまでおおよそ会社の仕事のなかで考えてきた世の中への関りを、等身大の自分主語で語れるようになりたいってことなのかもしれない。それがはたらくってこと、だと思うから。

今日もきれいな青空。静かに過ごす今年の年末は、そんなあれこれをじっくり考えながら英気を養い、人生後半戦に備えるなり~。おぅ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?