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大切なのは、親切な人であること

会社に入った時からの友人で、とても性格の良い女性がいる。優しく親切な上にとびきり美人。新卒当時、美人揃いと評判だった(!)同期入社女子の中でも目立っていた自慢の友だち。

入社したばかりの頃、同期仲間でお喋りしていた時に、何故だかウミウシの話になった。あの貝の中身だけみたいな、いろんな色をした不思議な生きもの。昔のことすぎて前後の文脈はすっかり忘れてしまったけれど、とにかく大量のウミウシをバケツに入れて運ぶ話を誰かがした時に、突然彼女が言った。「でもさ、一番下のウミウシの気持ちになって考えるとさ…。」

いきなりウミウシの気持ちに思いをはせる発言に、私はびっくりして彼女の顔を見た。関西の大学を卒業したばかりだった私は、てっきりウケ狙いの冗談だと思ったのだけれど、東京出身の彼女はいたって真面目な表情だった。知り合って間もないあの時は分からなかったけれど、今ならとても彼女らしい視点だなあと思う。

相手の気持ちを思いやって行動することの大切さを伝えるグレンクローズのYouTubeを見た時、すっかり記憶の彼方にあったウミウシの話を、私は唐突に思い出した。共感力のある人のエピソードとして、脳内で勝手に結びついたのだろうと思う。

他人の痛みがわかる人は、周りの多くの人を思いやるあまり、時に自分の心に負担を課す。優しい人ばかりが苦しい思いをするのは、理不尽だと思う。だからこそ、優しくあるために、まず強くならなきゃなんだろうなあ、と思う。

誰かを判断する前に、誰かをけなす前に、相手の立場に立ち考える時間を持ってください、そして、どう感じるかを考えてみてください。
Before you judge someone, before you write them off, take the time to put yourself in their shoes and see how it feels.


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