失敗を恐れたら、遠くへは行けない
自ら立ち上げたアップルを追い出されたスティーブ・ジョブズ。ゼロからスタートした彼は、たとえすべてを失ったとしても挑戦に意味があると信じて前に進んだ。
「大人になると、みんな自分を型にはめてしまい、いつしかその中でしか生きられないと思うようになってしまう。でも、この世界を作り上げてきたのは、自分と大して賢さの変わらない多くの人たちだ。」
夢を手にする人と、夢を見ているだけの人の違いは、それを求めて行動するかだけとスティーブは言う。人生をより良いものに変え、自分が生きた証を残したいと思うなら、必要なものを求めてただ行動すればよいのだと。若ければ若いほど、失うものなど無いし、時間が味方をしてくれるよ、と。
私はもうすぐスティーブがこの世を去った年齢になる。すっかり大人になってしまい、失敗を恐れる気持ちがある。でも、世界を少しでも良くするために投資する「時間」は、まだ残っている。
失うものが何ひとつなかった二十歳の頃に、遠くへ行こうと決めた気持ちを思い出そう。できるわけないと思ったら、できるはずがないのだから。