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ポケモンと遊戯王から学ぶ確率思考


お久しぶりです。うにです。僕は遊戯王で、アダマシアやエルドリッチ、最近だとティアラメンツといったデッキを使用してcsに出ています。(もちろん他のデッキもたまに使ってます。)
実は、ポケモンもそれなりにやっており、(最近は時間が無くてサボりがちですが…)ごく稀に最終3桁を取ったり、たまに瞬間100位代に現れたりします。まだまだどちらも未熟ですが、複数の視点から確率を考えるプレイヤーというのは少ないのでは、と思い本記事の作成に至りました。ポケモンから来た方も、遊戯王から来た方も、暇つぶしに読んでいただけると幸いです。

前述した通り、僕は遊戯王で確率(いわゆる運)に絡みやすいデッキをよく使っています。(そういうデッキが好きなのもありますが、見た目や性能が好みなのが大きいです。)
そのせいか、時折こんな言葉を耳にします。
「はぁ〜運だけかよ〜!」
「運だけデッキがよ」
「○○の捲りつよすぎるだろ!」

⁇⁇⁇⁇⁇⁇⁇⁇⁇⁇⁇⁇⁇

口にしなくても、そのような事を思った事はありませんか?
僕も、相手にするとそのような事を思う時はありますし、親しい間柄であったり、フリー対戦の場では相手を傷つけない範囲内で、冗談としてそのような発言をする事があります。

さて、ではここで質問です。みなさんは本当に「運負け」や「運だけ」を理解していますか⁇

本記事は、ここに焦点を当てて、解説していきます。無料分だけでも是非読んでみてください。

意外と身近な確率

近年の遊戯王は、意外とプレイと確率が密接に結びつく瞬間が多いです。cs参加者から、カジュアルプレイヤーまで、一度は採用したり、採用を考えたことがあるこのカードがそれです。

この壺は、3枚or6枚めくって、その中から好きなカードを手札に加えます。これのおかげで制限カードや、強力なパワカを引き込みやすくなります。
例えば、40枚のデッキで、このカードを初手に発動し、6枚捲りで3枚入っているパワーカード(スキドレ、神宣など)を引き込める確率は、40枚中3枚あるカードを11枚の中から1枚以上引き込める確率となるのでおおよそ63%になります。
しかし、個人的にはこのカードに運だけと言う方は少ないように感じます。何故でしょうか?
おそらく、皆さんが同じように使っている汎用カードであり、採用するための条件も一応存在する上に、下振れでも上振れでも腐らないカードだから…あたりが理由だと思います。
では逆に、嫌いな確率とはなんでしょうか?
この運要素を外したら展開できなくて負け、運要素が外れたら妨害を超えられなくて負け…など、使われる側の視点から見ても、運要素の結果で全てが決まってしまう場合ではないですか?

これを僕は、前者を強い運要素、後者を弱い運要素と呼んでいます。では、これについて説明していきます。


強い運要素と弱い運要素


強い運要素とは、最低保証がある状態で、運要素による追加の上振れが存在する事を指します。例えば、先程の金満で謙虚な壺による6枚pickを展開を通してから使用したり、展開できる状態で発動する事がそれに該当します。
弱い運要素とは、保証が無く、「○○が外れたら負け」のような、運だけに頼りきったものを指します。例えば、アダマシアでチューナーしか初動を持っておらず、捲る効果が失敗した時点で動けなくなってしまう状態がそれに該当します。

これについては、誘発や妨害のせいで状況が複雑になりやすい遊戯王より、ポケモンの方が分かりやすいと思うので、ポケモンで解説します。

「ねっとう」と「つのドリル」

攻撃モーションは絶望しかない…
これはヌオーのねっとう

「ねっとう」は、威力80、命中率が100%の水タイプの技で、命中した場合に30%の確率で相手をやけど状態にします。やけどは、相手に定数ダメージを与える効果と、「こうげき」(ポケモンには「こうげき」と「とくこう」がある)を半減させる効果があります。いわゆる、焼いたら爆アドです。

「つのドリル」は、命中率が30%の技で、命中すると相手のポケモンを「ひんし」にします。

この2つの技を比較してみましょう。両方とも、30%の確率で何かが起きます。片方はやけどの付与、もう片方は即死です。上振れだけを考えるなら、「つのドリル」の方が強そうですね。
では、下振れた場合はどうでしょうか。「ねっとう」は威力80の技分のダメージが入りますが、「つのドリル」は何も起こりません。つまり、「ねっとう」には最低保証があり、その上で上振れ要素があるのに対し、「つのドリル」は30%を外してしまうと何も起こりません。70%「はねる」です。

つまり、「ねっとう」は強い運要素、「つのドリル」は弱い運要素に該当します。

遊戯王の大会環境で強い運要素を用いて戦っているテーマは、金謙を使用するスプライトやエクソシスター、レイノハートから確定でメタノイズによる2妨害を用意できるイシズティアラメンツが該当します。イシズティアラメンツは意外に思われるかもしれませんが、最低保証が存在する状態で、プレイヤーがどこまで外れる確率を許容するかを選択しながら戦っているにすぎません。極端な話、0.00001%でも下振れを嫌う場合は、メタノイズを確実に打てるように構えてから追加でランダム効果を発動するようなプレイすらあり得ます。また、アダマシアの場合も、捲る効果が外れた場合にも、盤面に頭数を増やせるカードを多く採用する事で、ハリファイバーから基本展開を行う事が可能(2022/6/1時点)ですので、2枚初動であると仮定するのであれば、アダマシアは有利な確率を用いて戦うテーマになります。

反対に、弱い運要素で戦っているテーマとしては、エルドリッチのようなメタビート系の罠型テーマを指します。彼らは強いカウンター罠や、永続罠、除去札で戦うテーマです。極端な話、限りなく0に近い確率ですが、これらのテーマ外のカードを1枚も引き込めなかった場合、テーマのギミックだけで勝ちきる事は困難であり、負けに直結してしまいます。そのため、他のデッキでの初動の枚数と同じくらい罠を搭載して、確率での戦いにならないように工夫がされています。(今回は、テーマ外のカードを引き込む事を初動としない定義で話したため、このように記載しました。)

次に、有利な確率と不利な確率についてお話します。ここまで理解していると、運負けが本当に運負けなのか、何を割り切って行動すべきなのかが確率的に理解できるようになります。プレイも一貫しやすくなるので、様々な事象に応用が効く考え方を身につける事ができます。


有利な確率と不利な確率


これはとても簡単な事です。運ゲーを仕掛ける側とすると、50%を超えたら有利な確率、50%を下回るようなら不利な確率です。問題は、何処までを割り切るかです。例えば、「49%で負けに直結するが、51%で勝ちになる行動を取る」か、「この局面で勝負に決着はつかないが、100%自分が有利に勝負を進められるような行動を取る(ただし、有利にしただけなので場合によっては僅かな確率で逆転負けをしてしまうかもしれない)」か。 命を賭けた戦いで、前者を選ぶような方はほとんどいないと思います。こういった話を突き詰めます。

極端な話、これは個人の考え方によります。ですが、僕は後者を選びますし、定石としても後者になるはずです。なぜなら、五分五分の状況or有利な状況で、自分が勝負を仕掛ける必要は無いからです。
言い換えると、前者のプレイは「勝ち筋を追うプレイ」、後者のプレイは「負け筋を潰すプレイ」です。自分が見てきた中では、どんな物事であれ、強い人ほどこの「負け筋を潰すプレイ」が上手い印象があります。
後者のプレイを積み重ねた結果が、「詰み」です。これを機会に、意識して「詰ませる」事を徹底してみると、自分の勝率が上がる方がいるかもしれませんね。


ただし、どこまで「負け筋を潰すプレイ」を徹底するのかは経験を積まないとわからないと思います。勝負事において、常にそのプレイだけで勝てるような事は無く、手札の質や構築の相性などで、「勝ち筋を追うプレイ」は必ず必要です。

意表を突いたプレイング


大抵の場合、「○○を外したら負け」というプレイは誰しもが行いたく無いはずです。そのため、基本的にはそのようなプレイをせずに、いわゆる安定択を取ると思います。しかし、もしそれを続けていたら負けてしまう状態であったら…何処かで、勝負をしかけなければいけません。これが、「読み合い」です。勝負師は、様々なブラフを張り、嘘と真実を混ぜて、勝負を仕掛けます。僕は、自分が微不利だとわかった段階で、早急に安定択を放棄し、「○○を外したら負け」というプレイを取る事があります。なぜなら、相手視点ではまだ不利だと認識できておらず、意識の外となる行動になり、勝ちを拾いやすくなるからです。僕は、相手のプレイヤーとしての技量、読みのレベル、思考や手つき、プレイの癖、こちらの考え方を把握されている可能性があるかなどを基準にして行っています。つまり、人によって仕掛けるタイミングは変えています。バレたら負けるので笑

このように、2つのプレイングとその中間択を使い分けて戦っています。これの基準に、確率という客観的な数字があるのか、無いのか。(例えば、20%以下の負け筋は割り切って攻めるのか、否かなど)確率に見合うだけのリターンはあるのか。客観的な基準を持つ人間は、行動を一貫させやすく、勝ちを拾いやすいです。また、負けた時の反省点を探す際にも、自分のプレイに基準が理由がある方が、探しやすいため、成長も早いです。
ゲームでも、それ以外の事象でも、確率という考え方が読んでくださった方の頭の片隅に残っていただけると嬉しいです。最後にこれだけ覚えて帰ってください。


利の無い博打は打つ価値なし


ありがとうございました。

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