江戸川乱歩賞への道①【小説家志望の大学生が、本気で江戸川乱歩賞、狙ってみた】

 こんにちは、山本清流です。


 過去、めちゃくちゃ新人賞に挑んできて、全滅してきました。

 詳しく知りたい方は、こちら。

 今年も、すでに長編小説をふたつ完成させ、ひとつはメフィスト賞、ひとつは横溝正史ミステリ&ホラー大賞に応募しました。


 どちらも難易度高めですが、僕は、はじめから難易度の高い新人賞にしか興味がありません。

 そういう人間です。ごめんなさい。🙇


 そんな僕ですが、意外に、いままで、ミステリ界でいちばん難易度が高いといわれている江戸川乱歩賞には応募したことがありませんでした。


 たぶん、あまりに神々しくて、怯えていたのだと思います。


 なんといっても、東野圭吾さんを輩出してる伝説の新人賞です。最近では、佐藤究さんを輩出しています。


 自分なんかが……という思いになってしまう。

 なんというか、東大を狙うんじゃなくて、地方の国立大を狙うような気持ちで(いろいろな方に失礼な言い方になってしまいますが)、いままで僕は新人賞を狙ってきました。

 

 ここまで来て、ついに思ったわけです。

 いや、いさぎよく東大を狙えばいいんじゃないの、と。


 そう、江戸川乱歩賞を狙えばいいんじゃないの、と。


 僕は思ったわけであります。受験資格は誰にでもあるのだから、怯えずに、頑張ってみればいいんじゃないの、と。


 そういうわけで、僕は、はじめて、江戸川乱歩賞を狙うことに決めました。


 締め切りは、来年の一月末。いまは9月の終わりだから、残り、およそ4か月。


 この4か月間でどうにか長編のミステリ作品をひとつ書き上げ、江戸川乱歩賞への応募を試みます。


 目指すからには、もちろん、受賞したいところです。毎回、受賞するつもりで書いて一次選考で弾かれてきた僕ですが、今回も懲りずに、受賞するつもりで書きます。

 

 とはいえ、めちゃくちゃ、怖いというのが本音。


 なんというか、「お前、なんでここにいんの?」みたいに疎外されそうなアウェイ感を覚えてしまう。

 江戸川乱歩賞は、僕のイメージ的には、高級ホテルのシャンデリアだらけのロビーみたいなものだから。


 貧乏な服で、高級ホテルに紛れてしまったような罪悪感……。


 いや! そんなの知るか!


 僕は、この恐怖へと立ち向かおうと思ったわけであります。

 しかし、いかんせん、臆病な僕のことだから、江戸川乱歩賞へ立ち向かうのを途中で諦めてしまう可能性が十分にあるのです。


 そこで、今回から、『江戸川乱歩賞への道』として連載を始め、発信することで、自分を追い詰めることにしました。


 noteにて随時、執筆過程や、進捗状況を発信していくことで、逃げられないように自分を監視することにしたのです。

 お付き合いいただけたら、幸いです。


 【どんな作品にするか、まだ迷ってる】

画像1

 ここ数日間、どんな作品にするか考えていたのですが、方向性は2つあります。

①がちがちの本格ミステリ                      ②近未来を舞台にしたSFミステリ

 どちらの方向性も乱歩賞的には適してないかもですが、「広義のミステリ」と謳っている以上、優れた作品であれば、受賞できるはずです。


 一応、社会問題をテーマにしてリアリティーのある作品をつくったほうが乱歩賞らしいのではとも思い、震災を舞台に、震災での行方不明を利用した殺人事件も考えたのですが。

「さすがに不謹慎だろう」と思ったのと、「こういう作品ばかり送られてくるのでは」という疑念から、その案は却下しました。


 残ったのが、「本格ミステリ」という選択肢と、「近未来のSFミステリ」という選択肢。

 選考委員に綾辻さんがいるので本格ミステリも許容範囲ではと思いましたし、SFっぽい作品も受賞しているみたいなので、SFミステリも許容範囲だろうと考えました。


 現在は、どちらにしようかなぁ、という段階です。でも少し、SFミステリのほうに傾きかけている感じです。たぶん、こっちにする。


 本格ミステリのアイデアはあるにもあるけど「ちょっとオリジナリティーがない」のですよ。考えれば、思いつきそうだなぁ、みたいなアイデアしかない。


 一方で、いま僕が持っているSFミステリのアイデアは、たぶん、誰も思いつかないと思います。


 手の内を明かすと、僕が考えているのは、「お金が消えていく」という謎を中心に据えたミステリです。


 近未来にて、お金はすべてデジタル化されているのですが、そのお金が勝手に減っていく。みんな一斉に、どんどん、どんどん、消えていく。その謎に主人公が挑む。

 そんなミステリを考えているのです。


 ただ、面白いのはいいけど、ちょー面白いかと言われたら、「ぎょ」となる。


 エンタメ小説を書く以上、「面白い」と評価されるのは前提条件で、目指すべきは、「ちょー面白い」だと僕は考えていたりします。


 このアイデアをいかに「ちょー面白くする」か。そのカギを握っているのは、キャラだと思うのです。面白いキャラをつくれるかどうか。


 ということで、明日は、バイトが(コロナの影響で)休みだったら、一日中、面白いキャラについて考えたいと思います。


 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。次回もお楽しみに。


 追記。11/5。 ※この試みは現在は、諦めております。メフィスト賞狙いで行くことにしました。