【創作日記】とあるホラー小説の進捗状況について⑥・完成【ゾンビみたいなものを生みだしたい件について】

 こんにちは、山本清流です。


 ついに書いていたホラー(というより、ミステリ)小説が書き上がり、ネット上から応募してきました。

 意外に早く完成しました。


 完成した現在としては、満足のいく出来になったと思っております。

 いまからすでに、ハラハラドキドキです。


 受賞できるかどうか。よくわかりませんが、可能性はありそうです。

 オリジナリティーという意味では、かなりポイントが高いのではないかというのが個人的見解です。


 話は変わり、なんだかわけがわからないかもしれませんが、

 最近、ゾンビみたいなものを世の中に生みだしたいなという欲望が膨らんでいます。


 ゾンビって、さまざまな作品があって、すでにひとつのジャンルじゃないですか?

 でも、もともとは、ひとつの作品でゾンビというものが提示されて、そこから影響を受けた後続作品がどんどん出てきて、現在にいたるわけです。


 僕は、その第一作目を生みだしたいという途方もない考えを持ってしまいました。

 ゾンビのような、その後、後続作品がどんどんつくられて、ひとつのジャンルとして確立するような、そういう設定を生みだしたいです。


 もちろん、ゾンビだけでも切り取り方は何万通りもあるわけで、ゾンビを主題としても、その人なりの作品をつくることは可能でしょうけど、

 しかし、ゾンビという前提の呪縛からはなかなか抜け出せないでしょう。


 そんなこともあり、新たなゾンビみたいなものをひとつの作品で提示してみたい。


 そのためには、やはり、汎用性があって、かつ、わかりやすい設定がいいのではないかと思うわけです。


 それに、まったく新しいものは受け入れがたいでしょうから、すでに人々が身近に触れているものがいいのではないか、と考えるわけです。


 そのような思考の末に、いま現在、僕が注目しているのは、「幽霊」です。


 「幽霊」って、誰でも知っているでしょう?

 けれど、具体的な設定って、あまりない。定義が曖昧です。


 ゾンビみたいに、噛んだら感染するとか、頭が弱点とか、死体であるとか、そういうわかりやすい設定が欲しい。


 その設定をもとにして、幽霊ものというジャンルとして、後続作品にどしどし影響を与えるような作品を生みだしたい。


 幽霊だけじゃありません。

 狼人間というのもひとつ、ゾンビみたいに転身させられるのではないかという気がしています。


 ゾンビは感染していくというのが面白いポイントですが、実は、狼人間にも噛んだら感染するという設定があります。

 狼人間もゾンビみたいな設定で、終末的な世界観を描けるわけです。


 しかも、月の光を浴びると獣人に変身するという設定ですから、日中や月の光のない夜などは、人間として生活できます。


 ゾンビものとは違い、狼人間ものは、日中には狼人間とも人間としてやり取りできるというシーンを描けるわけですね。


 ゾンビも、夜になると狂暴化するという設定がよく見られますが(夜行性なのでしょう)、この設定を狼人間ではより強調して描くことができます。


 だって、狼人間は日中はふつうの人間なのですから、夜にならないと狂暴化しないからです。

 とはいえ、やはり、ゾンビは最強。


 狼人間でゾンビを超えることができるのかと言われれば、それは難しそうな気がする。


 やはり、幽霊が有力な気がするわけです。

 まずは弱点がなければいけません。幽霊の弱点は心臓でしょうか? 頭でしょうか? 


 幽霊も銃弾で死ぬのか? それとも、なにか特別な道具でも必要なのか? 個人的には、銃弾で幽霊を撃てるという設定を導入すると、新しい道が開けるような気がします。


 ゾンビものには論理がありますが、幽霊ものには論理がありません。言ってしまえば、なんでもありの状態です。


 それが面白いわけですが、そこにゾンビもののように論理を連結させると、新たなものとして提示できると思うのです。


 というわけで、しばらくの間、幽霊について、いろいろ考えてみたいと思います。


 そんな山本清流でした。