【日記】メフィスト賞への道③【偶然の事件は何個まで?】
こんにちは、山本清流です。
順調に書き進んでおりまして、四分の一くらいは終わりました。
今日も、大学の図書館でのんびり執筆していました。
みなさまは、いかがお過ごしでしょうか?
僕は、順調に進みつつも、ちょっと問題にぶつかりました。
それは、いま書いてる小説の中で、偶然に起きた事件で物語が動いているというポイントです。
これはおそらく僕の弱点であり、座談会でも、「物語を進めるために事件を起こしてしまっている」と指摘されていました。
偶然の事件が連発すると、どうしてもご都合主義な印象が出てしまいます。
偶然性を排除することは難しいですが、できるだけ減らしておきたい。
そういうわけで、今日は悩んでいたのですが、最終的には、なんとか必然の中に落とし込めるように伏線を張ることで対応することに決めました。
これからも、なるだけ、気を張っていこうと思います。
しかし、そんなことより、もっと不安なことがあるのです!
先行作品とかぶるのではないかというものです。
この不安は、みなさんもあるのではないでしょうか。
正直いって、『死者の瞬き』も、『デスシアター・ホテル』も、完全オリジナルで、なんの先行作品も参考にしていないのですが、
おそらくどちらも、先行作品とのかぶりがひとつの落選理由になっていると思います。
これは僕の読書量が足りないからしょうがないんですが、とはいえ、運が悪い……。
今回の作品も、ひとつ試みがありますが、すでにやった人がいるなら、評価はされないでしょう。
人間って、想像以上に頭がいいんですよね……。
今季は、ちょっと進んだミクロ経済学の講義を受講しているのですが、人間の凄さを実感しています。
経済社会を数学的に記述し、複雑怪奇な経済現象を科学の対象として扱おうとする姿勢とその成果に脱帽です。
人間、恐るべし。
こんなことができるのだから、ちょっとした小説のアイディアを捻り出すことくらい、朝飯前なのかもしれません。
思えば、人間というものは、放り出された物体の落下位置を厳密に計算してしまえるような生き物です。
僕も人間なので、凄いはずなんですが、みんな凄いので、埋もれてしまいます。
話が脱線しましたが、とにかく、人間は凄すぎるので、気をつけなければいけません。
こんなの、誰も思いつかないだろ、と思っても、すでに考えている人がいたりします。
そういうわけだから、もう神頼みです。
誰もやっていませんように! ただ、それだけ、切なる願いです。