【清流新聞】続々と投入されて続々と市場から消えていく飲料たち【気になったネットニュースを語る】

※以下、気になったネットニュースの要約と感想。あと、英語の勉強。

 【経済】

 日本コカ・コーラの檸檬堂という低アルコール飲料が予想以上に売れているみたいです。僕はお酒は飲まないので、飲んだことはありません。とはいえ、すでに2020年の1~9月までで約570万ケースも売り上げているとは驚きです。

 僕の体感だと、飲料製品って、頻繁に新製品が投入されているけど、ほぼすべてが即座に消えていきます。いろいろな製品を新たに生み出してみても、市場に浸透させるのは、すごく難しいのでしょう。ときどき、「これ、いいじゃん」という新製品にも出会うのですが、そういう製品も気が付いたら、店頭からなくなってしまいますからね。

 飲料製品って、習慣で買っているケースが多いと思うから、新しいものに乗り換えさせるのは難しそうです。

 そんな中、檸檬堂は、売り上げをぐんぐんと伸ばしています。しかも、ほかの缶チューハイ商品よりも30円ほど高い価格で販売しているというのも驚きです。うまく差別化できたということでしょう。コカ・コーラという知名度の高い看板という側面はあったとしても、高値で参入して、売り上げ規模を拡げていくとは、なんだか、クールです。

 【社会】

 池袋の自動車暴走事故のとき、「上級国民は逮捕されない」などと怒りに染まった国民たちが炎上騒動を起こしました。その炎上の理由について、行動経済学の知識をもとにした分析した記事がありました。その記事によると、誇張された予想バイアス、共有情報バイアスによって、炎上がぐんぐん進んだということです。

 誇張された予想バイアスとは、極端な想定を現実のもののように考えてしまう傾向のことだそうです。けっこう、やりがち。この事件の場合、「上級国民は逮捕されない」という極端な想定があるわけですが、よく考えたら、現代社会でそんなことがあったら大変です。でも、人間は極論が好きだから、「きっと、そうに違いない」「この社会には、上級国民がいるのだ」と考えてしまいやすいようです。

 共有情報バイアスとは、共有されていない情報については議論がされない傾向のことだそうです。ニュースなどで共有された情報については議論するけど、細かくて共有されていない情報には盲目になりがちということですね。

 この二つのバイアスを考えると、メディア(とくに、テレビ)や警察当局が適切に情報公開をしていれば、この騒動は防げたのかもしれません。

 適切な情報発信が大切かもしれないということは感じました。結局のところ、人間は、情報を取り込んでそしてなんらかのアクションをする機械みたいなものだから、入ってくる情報をいかに制御するかが重要なような気がします。

 そして、日々、極端な想定に飛びついていないかどうか、情報が適切に共有されているかどうか、考える余裕があるといいですね。それが難しいところだとは思うのだけど。

 【科学】

 ホラー映画が好きな人は、コロナ禍のストレスに強かったという研究があるそうです。この研究、どうなのでしょうか。面白いことは間違いなのですが。心理学的には、エクスポージャーという、わざと感情を起こさせる体験をさせて、感情に慣れさせるという心理療法がありますが、それの一種なのでしょうか。

 ホラー映画が好きな僕は、たしかに、コロナ禍でストレスがほとんどありません。というか、コロナが発生する前より、ストレスフリーになっています。

 ホラー映画の影響というよりは、僕の個人的な性格のせいだという気がします。もともと楽観的なところもあるし、人と関わることに人並み以上にストレスを感じることもあります。コロナ禍で大学がオンラインになったことで、ストレスががくんと減りました。勉強も、今までにないくらい集中できます。

 ちょっとくらいは、ホラー映画の影響もあるのかもしれないです。なんだか、ホラー映画、見たくなってきました。

 【今日の雑学】

 今日は「心理的リアクタンス」について。ブレームの『心理的リアクタンス』に出てくる心理学用語です。自由選択権が阻害されることに危機感を覚え、選択権を取り戻そうとする心理的な抵抗のことです。

 「この商品が最後のひとつ」みたいに宣伝されると、「買わなきゃ」となりますが、このような効果のことみたいです。

 上では炎上事件について取り上げましたが、これは「心理的リアクタンス」から考えてみると、あまりよろしくない。炎上した本人は、周りから「こうするな」「ああしろ」と命令されることになり、自由選択権が阻害されるので、心理的に抵抗しようとします。それが、人間として自然な心の動きなのかもです。

 つまり、他人を責めるのは、その相手に同じ行動を繰りかえすようにそそのかしているのとあまり変わらないのでしょうか。そんなことを考えてしまいますが、まあ、時代は大きく変化しても、人間はそう簡単には変わらないですからね……。

 【今日の英文5つ】(勉強の記録)

 ①Tokyo Sky Tree is as magnificent as Tokyo Tower.

(東京スカイツリーは東京タワーと同じくらい壮大だ)

 原級の比較表現です。東京スカイツリーと東京タワーの壮大さが同じくらいであることを意味しています。『悪の教典』で「magnificent」が出てきた気がする。

 ②Strangely, the trash was gone.

(不思議なことに、そのゴミは消えていた)

 文修飾副詞です。文の内容に対して、話し手の態度、判断、評価、確信度などを表します。この場合、「不思議である」という話し手の評価を表していますね。

 ③I feel like making fun of that snake woman.

(わたしは、あの蛇女をからかってみたい)

 動名詞を使った慣用表現です。「feel like ~ing」で「~したい気がする」という意味を表すようです。

 ④He kept admiring the great wizard.

(彼は偉大な魔法使いを称賛し続けた)

 分詞の叙述用法です。現在分詞を用いて、「彼がなにをし続けていたのか」を追加説明しています。用法を気にせずとも、さらっと読めてしまいますが、どんな用法なのかを理解していると、さらに読みやすくなるかも。

 ⑤The corridor is where I bumped into him yesterday.

(その廊下は、昨日、わたしが彼とばったりと会った場所だ)

 関係副詞「where」の用法です。「where」が修飾するのが、「place」の場合は、それを省略することができるみたいです。上の文では、それが省略されています。

 以上。