見出し画像

残念ながら、リモートワークは外見至上主義と相性がいい。

「ルッキズムにNOと言おう」とか「ボディシェイミングなんて感じることはない」と思っていても、自分の鏡を見たら自信がなくなるっていう経験、誰もが一度はあるのでは?

そしてここ数ヶ月、そういう人が増えているはずです。リモート中心の仕事や授業になってくると、自分の顔を不意に見る機会が増えるからです。ふだんは鏡を見るタイミングでしか思わなかったことも、常に目に入ったら考えてしまう。

画面オフの打ち合わせをメインにしたい。でも、そればかりではないですよね。しかも急に「画面オンにしてもらえますか?」と依頼されることも。オンラインで初めて会う相手にプレゼンテーションをすることもあります。

顔を見て話した方が伝わることもある。けれども、普段見えないところまでスクリーンショット的に見えてしまうことでもある。素人なのに、とつぜんテレビタレントのような振る舞いを求められるのは疲れますよね。

オンラインになると、飾り立てたりごまかしがきかないからオープンに評価されるので良いという意見が強いですね。たしかにそうなんだろう。

ただし、わたしたちは、リアルに会うときに顔だけを見ているのではないのです。その人の佇まい、雰囲気なども見ています。オンラインでは、顔が見えても、その部分がバッサリなくなっている。そりゃあしんどいはずです。

そう思うことは、けっして自意識過剰ではありません。ただでさえ、いろいろとツラいのに、これ以上しんどい思いをするのは疲れます。少しでもしんどくない方法を見つけたいですね。その答えは、人によって違うけれども。

こんなときだからこそ、できるだけ、気持ちがしんどくない方を選びたいですね。

ちなみに、貝印の広告が話題ですが、こちらは「バーチャルヒューマン MEME」というCGで作られたモデルだそうです。このモデルと比べて「自分はなんて弱いのだろう」などと、くれぐれも思わないでくださいね。

「自分で決める」メッセージは良いですよね。そして、バーチャルヒューマンが広告塔になるのも面白いのですが、逆の意味で追い詰められたら意味ないので、それだけは心に留めておきたいです。


もしもサポートいただけたら、作品づくり・研究のために使います。 よろしくお願いいたします。