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「誰の夏も戻ってこない」と言ってみる

いろいろな計画が思い通りにならなくて「特別な夏」になったのは、誰もが同じです。本当は、2020年の新年会、送別会、花見、雑談、イベントは誰にとっても一度きりのもので、等しく時は流れているわけです。

それなのに注目が集まるのは「最後の学生活動」「新生児」「新入生」「新卒採用」などのフレッシュなドラマ。もちろんそれらが貴重な時間であることには変わりがありません。それと同時に、一見すると地味な予定も、どんどん狂っているし、さまざまな場所で、大きな変動が起きています。

そもそも、そういうことで胸がいっぱいになるのは、無意識のうちに「自分はまだ大丈夫」という正常化バイアスを求めているのかもしれません。それは例えば、クズな人の話を聞いて「まだ大丈夫」と思うのと同じで、自分の姿を見ることなく安心するのに似ています。だから、「わたしだって大変なのに」と思うことを罪に感じる必要なんてない。そう思えるということは、現実と向き合っているってことです。

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Photo by Mélody P on Unsplash


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