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散らかしの話

先日大学の友人同士が対談しているvoicyを聴いた。
対談はOURHOMEを運営しているEmiちゃんと、大学時代からの友人で今はフリーランスのウェディングプランナーとして活躍している理恵ちゃんによるもの。

2人とも大学の基礎ゼミが一緒だった18歳の時からの付き合いてで、もう1人の友人含め4人グループで仲良くさせてもらっている。
住所が離れていることや、子ども達がまだ小さいメンバーもいる事もあり、なかなか4人全員で会う機会はないのだけど、仕事のことや子どもの事も共有できる大切な友人達だ。

対談内容は働き方やこれまでのキャリアのことなど、多岐にわたっていた。私がここで書くよりも是非しっかりと放送を聴いてもらったほうが良いだろう。

2人の対談の中で私が1番印象に残ったのは、働き方よりも大学時代のエピソードについて。
「Emiって部屋が汚くても怒らんのよ。」
って理恵ちゃんの言葉が心に響いた。

理恵ちゃんも私も、当時は中々にだらし無く、部屋を綺麗に保つことが大の苦手だった。
友人達もよく遊びに来ていたが、部屋が汚い!と言ってしょっちゅうお叱りを受けていた。

でも、たまにEmiちゃんがフラッと現れて1時間くらい片付けを手伝ってくれる。すると、驚くほど部屋が綺麗になっていた。
「よし!ちょっと片付けよか。こうやって片付けるとええんやで!」って笑顔でチャキチャキと掃除してくれてたのを覚えてる。
整理整頓はしてくれるけどEmiちゃんに汚い!と怒られた事はない。怒られないのはやっぱり嬉しい。
まだ若かった自分にとってだらし無さや苦手な事は、なんとなくコンプレックスであり、友人と言えど怒られるとちょっとしょんぼりしちゃうわけだ。
※もちろん愛のあるアドバイスであれば大歓迎である。

料理教室をしていると、
「料理が苦手で普段は豚キムチくらいしか作れないんです。」
「これは子どもが苦手なので代用できるものはないですか?」
と質問を下さる方がいる。
苦手な料理を頑張っている人にはエールを送りたいし、いろんな都合で代用したいという人には出来る限りの代替案も考えたいと思っている。
こういうのも良いと思いますよ、って提案するのが私の仕事だ。
これを使わないと同じ味にならないんです!って言うのは簡単だけど、それを聞いた生徒さん達の少しがっかりした顔を見ると心がキュッとなる。
もちろん限界はあるし、人によっていろんなスタンスがあるのは否定しないけど。

何より私が心から愛している料理を教えるという仕事を通じて誰かを傷つけたくない。
このスタンスは丸8年変わっていないし、多分変わる事もないだろう。

2人の対談を聴いてそんな事を考えた。

ちなみに対談のなかでの散らかしエピソードについて最後に少しだけ。

理恵ちゃんはキッチンに散々、素麺の帯を散らかしていたらしい。
お中元の時期に実家からよく送られてきたやつ。
Emiちゃんはそれを怒らず、「理恵、素麺好きやなー!」の一言で片付けたらしい。

私も実家から送られてきた、素麺の帯をキッチンに散らかしていた事を思い出した。
だらしなかった大学時代の思い出。