見出し画像

さつま芋 〜主食代わりにパクッ〜

江戸時代に救荒作物として関東で広く栽培されるようになったのがさつま芋です。
原産地は、中米、南米、ポリネシアの3箇所と言われていますが、南のルートで日本に入ってきました。琉球王国、そして薩摩藩で育てはじめ、しかも薩摩藩は藩外に出さなかったほど貴重な作物だったそうです。それもそのはず、痩せた土地でほっといても収穫できるすごい作物です。
今シーズンに収穫したときにそのことを実感しました。
たまたま、砂地とウッドチップの腐葉土との両方で育てたのです。

画像2

案の定、砂地では良く出来て、ウッドチップの腐葉土では収量が少ないのです。
さらに砂地での出来方も面白いです。芋は深く縦に潜ってできるんです。中には根を太らせて芋を作りつつ、さらに根を伸ばしその先でもう一個芋を作っているなどというケースもありました。

画像3

さつま芋は、肥料があると「つるボケ」するとよく言われます。全くもってそのとおりで、植物全般にいえることですが、子孫を残すことには危機感が必要なようです。
ぬくぬくとした土だとずっと育っていくだけで芋をつくらないのでしょう。

微生物ネットワーク農法では、土にウッドチップを混ぜて微生物を増やした環境づくりをします。ウッドチップの量とこなれかたが大事です。
今回の砂地は丁度良かったので、つるを伸ばした先で根を伸ばして芋を実らせたようです。

救荒作物なだけあって、カロリーやミネラルも豊富で野菜と穀物の両面を持った野菜です。近年の品種は甘いものが多く、スイーツ向きの印象が強いです。

でも、基本に戻って野菜として食べてみませんか? ちょっと甘くないもの、筋ばってるものにあたったときは、シンプルにさつま芋バターとか、また、オシャレにマッシュしてサラダなどに。時には、インド料理風にサモサの具というのも上々です。

画像4

レシピメモ   サモサにするときは、マスタードシード、シナモン、アニスを油で香り出ししてマッシュしたさつま芋と合わせるとコクがでます。あとは塩で味付け。サーブするときはケチャップも添えて。


ところで、さつま芋を江戸時代に広めた青木昆陽先生を祀った「昆陽神社」は、私の出身地の千葉市にあります。今度、参拝してきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?