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責任感とコミュニケーション力が鍵!ブリッジSEとしての役割と工夫

今回はGlobal Delivery Divisionでブリッジエンジニア(以下、BrSE)をしている小野さんにお話を伺いました。BrSEとして海外拠点とコミュニケーションする上で大切にしていることや、スパイスファクトリー(以下、スパイス)の魅力について語ってくださいました。


<小野さんプロフィール>
大学で国際関係学を学んだ後、就職後エンジニアとして勤務。その後、縁があって渡欧しBrSEになる。数年ヨーロッパにて勤務したのち帰国し、IT企業でプロジェクトマネジメントに携わる。2024年スパイスファクトリー株式会社にBrSEとして入社。

スパイスファクトリーとの出会いと入社してからの印象は?

ー簡単に自己紹介をお願いします。

小野:Global Delivery DivisionでBrSEをしている小野と申します。もともとはエンジニア職をしていたのですが、その後ヨーロッパのスタートアップ企業でBrSEとして勤務していました。その際は小さな会社でしたが複数オフショア開発拠点があり、そこのメンバーと連携したり、プロジェクト管理をしていました。その後、帰国し大手IT企業でプロジェクト管理をしていたのですが、前から気になっていたスパイスとご縁があり入社に至りました。

ースパイスのことは、どういうきっかけで知ったんですか?

小野:そもそもBrSEの職種で募集をしている企業はまだ少なく、しかもフルリモートの募集であったり、実際に海外拠点とのやり取りがある企業は少ないと転職活動の際に感じていました。そのときにたまたまスパイスのnoteを見て、この会社は面白そうだと感じました。
学生の時に国際関係学を学んでいたものの、就職後はそういう分野から離れていたので、フィリピンでの奨学金制度などを知って、そういった社会的に意義のあるプロジェクトに取り組むことで間接的にでも良いインパクトを与えることができるというのもいいなと思いました。

ー入社してみてどうですか? ギャップはありましたか?

小野:あまりギャップは感じてないです。スタートアップらしいスピード感や活気も感じています。スピード感のある環境で優秀な人と働きたいと考えていたので、社内の様々なバックグラウンドを持った優秀なメンバーから日々刺激を受けています。

ただ苦労したこともあって、入社して数か月で引き継いだプロジェクトのリリースが完了したとき、クライアントとの窓口が自分しかおらず、バグやエラーがリリース後に発覚した際は、どうしようかと思いました。まだ引き継いだばかりでシステムの仕様もよく理解できてなかったので、クライアントからもフィリピンのメンバーからも問い合わせを受けるのは私で、本当に必死でした。でもそのことがあって、システム仕様にも詳しくなりましたし、忍耐力というかトラブルを乗り越える力はついたと思います。

海外で学んだ自分の思いを伝えるためのコミュニケーションの工夫

ーBrSEというお仕事について教えてください。

小野:簡単に言うと、「ブリッジ」という言葉がついているように海外との架け橋になって日本のチームと海外のチームをつなぐ役割です。日本側ではクライアント折衝を担当し、クライアントと決めた仕様やスケジュールをチームメンバーに伝え、開発を管理していく役目になります。

ープロジェクトマネジメント(PM)担当とは違うんですか?

小野:スパイスの場合だと、PM担当が入っているプロジェクトと入っていないプロジェクトがあるので、PMのような役回りもプロジェクトによってはします。PM担当がいる場合は、プロジェクト完了までの大きなスケジュールやゴールを引いて管理するのはPM担当、開発のタスクや細かなスケジュールを管理するのはBrSEという役割になっています。

ーフィリピン拠点のメンバーとのコミュニケーションは英語ですが、どんな形でコミュニケーションしているんですか?

小野:基本デイリーミーティングがあって、そこでやり取りするのと、ツールでのテキストコミュニケーションになります。何かあれば質問対応は随時しますし、音声でつないで会話することもあります。日本メンバーとのコミュニケーションと何も変わらないですね。

ただお互いに英語が第二言語なので、意思疎通とかコミュニケーション齟齬が無いように伝える際には工夫をしています。例えば、開発仕様について伝える際にはオンラインMTGで画面共有して話すだけでなく、スプレッドシートにテキストでも仕様を入力して、細かい例えなども伝えるようにしています。伝わっていないということが一番困るので、できるだけ例を言い換えたり、違う単語で言い換えたりしながら積極的に伝えていますね。

ー例えばどんな感じなんでしょうか?

小野:そうですね…例えばコーヒーマシンでカップにコーヒーを入れるということを伝えたい場合、ボタンをpushするとか、pressするとか同じことを単語を言い換えたり、詳しく手順を伝えたり、そういう工夫でしょうか。

あとは、相手の立場になって考えて、伝えるということも意識しています。時には言いにくいことも伝えなくてはいけませんが、相手が嫌な気持ちになるだろうなと考えつつ、言い回しを考えて、でも伝えたい部分はきちんと伝えるということは意識していますね。

ーそれはBrSEになってからなんでしょうか?もともとそういうコミュニケーションが得意だったんですか?

小野:海外経験から、伝わるように伝えることができるようにコミュニケーションを工夫するようになったと思います。最初は、学生時代に留学で渡米したときに感じたことがきっかけです。国や人種が違っても、嬉しいと感じることは同じだし、嫌なときは嫌だと感じるのは変わらないと思ったんですね。だから、相手の立場になって考えて伝えるということは大事だと思ったし、同じく自分の意見を伝えることも大事なので、両方を意識したコミュニケーションをとっています。

仕事で大切にしている価値基準は「責任感と挑戦」

ー仕事をするうえで大切にしている価値基準はありますか?

小野:先ほど述べた恐れずに相手の立場になって意見することと、任された仕事に対する責任感は強いと思います。引き継いだプロジェクトで大変だったときも「この場面から私が引いてしまったら誰も対応する人がいない」と感じて、その気持ちで必死で乗り越えました。もちろん、メンバーとのリレーションも取りつつ、みんなでバグの対応など乗り越えられたと思っているので、メンバーにもクライアントにも感謝していますし、結果的に成長できてよかったと思っています。

ースパイスのコアバリューで好きなものはありますか?

小野:「Fail fast 素早く、賢く失敗しよう」が好きです。入社してから、やりたいと言ったことは任せてもらえる環境だなと思っていますし、実際に風通しもよい組織風土だと思います。

ー入社して「Fail fast」で取り組んだことはありますか?

小野:先日フィリピンに出張したときに実施した勉強会が「Fail fast」にあたるかなと思います。新しい開発をする際に、CTOの泰さんからフィリピンメンバーがスキルとしてまだなかった言語で開発したほうがいいとアイデアをもらったのですが、当然知識はなくて、どういう風に伝えたらいいのか。となってしまったんです。

そこで、社内横断で実施しているバディミーティング※を活用し、私のバディだったエンジニアの森田さんに勉強会をしてほしいと頼んで、実際にその取り組みが成立したんです。スピーディに決まって実行できましたし、フィリピンメンバーにとっても新たな技術の取得のきっかけになったので、とても良い取り組みでした。言語の壁もありましたが、森田さんも積極的に英語を使ってくださり、失敗を恐れずにチャレンジする事ができたと思います。

※バディミーティングとは
スパイスファクトリーではエンジニアが部署横断でペアになって、業務上の課題や相談などを行う制度があります。定期的にミーティングすることで普段はない知見などを得る場になっています。

ーそれは確かにいい取り組みですね!スパイスらしい「Form a scrum」の一面もあるなと感じました。

これから挑戦したいことは?どんなメンバーと働きたい?

ー今課題に感じていることはありますか?

小野:個人的には、まだまだ技術面の知識不足を感じています。開発も過去にやってきたとはいえ、言語も限られますし、経験も少ないなと感じています。なので今も継続的に勉強していて、年内にはAWSの資格を取得したいです。会社に資格取得補助の制度があるので、制度を活用しながら勉強して行きたいと思います。

会社やチームの課題としては、まだ成長中の会社ではあるのでやはりタスクなどが個人に集中してしまうところはあると思います。メンバーを増やすことや海外拠点を増やして時差をうまく利用しながら稼働するというのも一つの手ですし、過去の就業先では実際にやっていました。フィリピンは大雨や洪水のリスクもあるので、そういったリスク分散にもなります。
現在、スパイスではアジア圏へのさらなる拠点進出も検討しているので、今後リスクについて改善されてより良くなっていくのではないでしょうか。

ーどんなメンバーと働きたいですか?

小野:受け身ではなく、積極的に動ける人と働きたいです。Global Delivery Div. 自体が新しいので整っていないところも多いですし、自走できる力があると強みになると思います。スパイスのコアバリューでもある「Take initiative 課題を発見し、行動しよう」を実行できる人とはぜひ一緒にチームを盛り上げていけたらと思います。


スパイスファクトリーは現在、一緒に働くメンバーを大募集中です!まずは気軽にお話ししてみませんか?

Writer: [Corporate Design Div. Public Relations] EIKO YAEGASHI