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THIS IS ITーマイケル・ジャクソンからのギフト

この世に舞い降りた天使ーマイケル・ジャクソン

藤井風さんのアルバム”HELP EVER HURT NEVER ”は、私にとって衝撃だった。そこに込められた深い意味に、打ちのめされた。それは1日だけではなく、日を追うにつれ、深まっていった。いったい彼は何者なんだろう。そして私はどうして、ここまで衝撃を受けているのだろう。

もう、藤井風さんは、私にとって、この世に舞い降りた”天使”にしか見えなかった。冗談でしょ、宗教がかっていると言われても、おかしくはない。けど、本当にそう思った。

人間の形を借りて、この世に舞い降りた天使といえば、私にとってもう一人、重要なアーティストがいるーマイケル・ジャクソンだ。

藤井風さんを知った2020年から、ちょうど10年前。私は、マイケル・ジャクソンの死に打ちのめされていた。マイケルが亡くなったのは2009年だけど、自分が”THIS IS IT”を観たのは2010年だったと思う。

リアルタイムでマイケルを聴くことができた世代なのに、マイケルをずっと誤解していた。私の子供時代から、マイケルは世界的にあまりにも有名で、存在するのが当たり前だったから。マイケルの存在は、きらびやかで魅力的すぎて、たくさんのゴシップに紛れて、本当のマイケルの姿が分からなかった。

マイケルの死後、”THIS IS IT”を映画館で見た時、私は号泣した。

”THIS IS IT”のマイケルは素晴らしかった。世界一のアーティストとしての真摯でストイックな姿、誰もを惹きつけてやまないダンス、美しい歌声にただただ圧倒された。なによりも、マイケルの本当に純粋で、無垢な、溢れるような光り輝く大きな愛が、ひしひしと伝わってきた。

こんなに無垢な愛に溢れた人だったなんて、世界中のみんなに伝わるくらい、闇を照らす光のように、優しくあたたかい愛情と純粋な心を持っていたのに。なんで私は、マイケルの本当の姿を見ることができなかったのだろう。成功し大きな賞賛も受けたけど、こんなに誤解されて面白おかしく取り上げられて、マイケルはどんなに悲しくて苦しかっただろう、心の底からとても悲しかった。

音楽とダンス、マイケルの研ぎ澄まされた表現を通じて、溢れるようなあたたかい愛情が伝わった時、もう、私にはマイケルが天使にしか見えなかった。

キリスト教には、大天使ミカエルがいるけど、マイケル(Micael)は同じ名前だ。”THIS IS IT”のマイケルのポーズは、十字架を背負った姿に見えてならなかった。

藤井風さんから受けた衝撃と、マイケルが与えてくれた感動が、とても似ていて、二人が深いところでつながっている、とても近い存在に思えてならない。そして、私には二人が、どうしても、天使に見えてしまう。おかしいと言われてもいい。自分にはそう思えた。(続く)


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