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7年振りの最高の時間。

8/14(日)に、仙台の誰も知らない劇場で行われました。Rake presents「生で聴きたい歌がある Vol.1」に参加してきました。

Rakeさんは、100万回の「I love you」が大ヒットしたことで知られる、仙台在住のシンガーソングライターです。私にとってのRakeさんは、震災以降の私を歌で支えてくれたヒーローでもあります。

あの震災があって…。

東日本大震災から、11年の年月が経ちました。その当時の私は、大学入学を控え、アルバイトをしながら自由な時間を過ごしていました。

そんな中で、震災が起こり、全ての生活がストップしました。しかも震災当日、私は自転車で石巻まで行こうかなと考えていて、アルバイトの疲れからそれを断念し、家で休んでいました。

不幸中の幸いといいますか、そんなこんなで私は命を救われました。そして数カ月後、仲の良かった友人が亡くなったということを、高校の担任の先生から電話で聞かされることになります…。

2個下の子たちとの、大学生活

私は、高校を中退して入り直し、一年浪人をしていたので、大学では2学年下の子たちと一緒になりました。高校を中退した時の失敗を繰り返したくなかった私は、自分から積極的に話し掛けにいきました。 

しかしその結果は、ある男子グループから距離を置かれ、数少ない女子の一番大きなグループから煙たがられるという散々な結果でした…。

まだ関係性の出来ていない子をイジりすぎたり、私の態度が偉そうに見えたらしく、結局大学の4年間は、特定のグループに入ることなく、過ごしました。

その中でも、相談室のカウンセラーの先生と出会ったり、色々なイベント事に参加したり、ある意味で充実した時間を過ごすことが出来ました。その頃は、HSPだと自覚がなかったけど、今考えてみると、そうだろうなーと思えることがたくさんありました。

Rakeさんとの出会い

具体的な時期は、覚えていないのですが、大学1年生の頃だったと思います。母に誘われて、Rakeさんのライブを観に行ったのがきっかけです。

初めてライブに行った時の事を思い返すと、東北人らしくて、シャイな人だなーという印象でした。MCの時は、そのシャイな感じ全開。しかし演奏に入ると、優しくて柔らかい歌声の中に、音楽への情熱を感じさせる、熱のこもったパフォーマンス。 

そのギャップにやられ、すぐにファンになってしまいました…。5人時代の東方神起に続いて、好きになった男性アーティストでした。

そして、ライブやイベントに通う日々

好きになったら、とことんなのが私なので、その後の地元仙台で行われたライブ、ラジオ番組生出演、アルバム曲の解説イベントなど。何年にも渡り、ほとんど参加してきました。山形のライブにも、遠征したり。ライブの感想を、手紙に書いて送ったり。

後、今考えてみると無謀だったのですが、大学の学園祭への出演依頼のメッセージを、ラジオ収録後の出待ちで渡したこともあります(笑)

私は実行委員だったり、学園祭に関わっていたわけではないので、めっちゃ個人的に出演して欲しくての行動でした。

本当に謎の行動力ですが、それも刺激を追求するHSS型HSPの気質が出ていたのかなと今は思えますね。

突然の活動休止…。苦しそうな姿

様々な作品の主題歌を歌い、アルバムも3枚出し、勢いに乗っていたと思っていた矢先の2015年。Rakeさんから、突然の活動休止が発表されました。

えっ…、何で?
その時の私の素直な気持ちです。しかしそこから、前後のRakeさんの様子だったり、歌を分析してみると、何だか苦しそうというか、心から音楽を楽しめていないのかなと感じる部分もありました。

その様子は、5人でなくなる前の東方神起を思い出させました。その際も、色々な大人の事情があったのでしょうが、紅白のステージに立っているにも関わらず、何だか複雑な顔をしている5人。

いまだに、あのまま5人で活動出来ていたら、SMAPや嵐に引けを取らない人気と実力を兼ね備えた存在になっていただろうなーと、考えてしまいます。

その時のRakeさんの様子から、私が推察したことは、歌を歌い続けることだけでは、限界があるのではないかと感じていたのではないかということ。

歌というものは、ずっと残りますし、会ったことも見たこともない人の心に寄り添うことが出来る。しかし、その一人一人にある「生活」という生きている証に、歌い手自身が真に寄り添うのは難しい。 

心から寄り添った歌を作ったり、そんな活動をしていきたいけれども、今の自分のやり方では限界があるし、その縛られている気持ちでいる限り、今の活動にも集中出来ない。それが応援してくれている方にも申し訳ないし、もどかしい…。

そんな気持ちがあったのかなと、考えました。あくまでファン目線の、私なりの分析ですが(笑)

その時は本当に悲しくて、Rakeさんのことを思い返す度に泣いていたと思います。でもね、必ず戻ってきてくれるという気持ちもあって、それまでもずっと励ましてくれた曲を聴きながら、また帰ってきてくれるのを待とうと心に決めました。

サムライインスタグラマーって何だよ(笑)

Rakeさんの活動休止から、数年が経ち…。曲は毎日聴いているけれども、本当に戻ってきてくれるのかなと、気持ちが薄れ始めていた頃です。

ツイッターに、赤い甲冑を着て、サムライインスタグラマーとして、活動を再開します!という投稿が。

はっ、何だこれ…。
良く分からないけど、Rakeさんが戻ってきてくれた…。嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい!!!!

赤い甲冑に身を包み、赤いキックボードで日本を一周する。へえ…、何だかスゴイなー。

しかしここで、多くのRakeさんファンは同じことを感じたと思います。

あっ、歌じゃないんだ…。


私はRakeの歌が聴きたい!!またライブで盛り上がりたい!!


Rakeさんの活動再開を喜びつつも、私と同じ気持ちの方はたくさんいたと思います。日本縦断もいいけどさ、Rakeさんの歌声が聴きたいんだと…。

なので正直を言うと、日本縦断の旅は、複雑な気持ちでツイッターを見ていました。色々な人と出会い、その温かさに触れたという投稿。それを見る度に、Rakeさんが充実した時間を過ごしている嬉しさと、早く歌が聴きたいという気持ちが重なり、抑えられなくなって、苦しくなる時もありました…。 

そして、ついにこの時が…。

日本縦断の旅が、だいぶ南のほうまで進み、そろそろ終わるのかなと思っていた頃。こんな投稿がありました。

「私Rakeは、キックボードで日本縦断の旅を続けてきましたが、それをとりあえず一度中断し、歌手活動を再開します」

キターーー!!!😭😭😭😭😭✨✨✨✨✨

ついに、ついに、ついに!!!
Rakeさんがまた歌ってくれる…。新しい曲が増える。またライブに行ける。あの素晴らしい時間を、一緒に過ごせる!

しかし、Rakeさんが歌手活動再開した時は、世の中はコロナ真っ只中で、マスクは必須だし、ライブで人が集まるのはなかなか難しい状況でした。 

そんな中で、ライブ配信をしてくれたり、震災から10年を経て作られた楽曲は、本当に素晴らしくて。

またRakeさんに泣かされる日々が戻ってきた私は、これまで待ってきた想いが少しずつ、解き放たれていくのを感じました。本当に戻ってきてくれたんだなと…。

そして、始まりにもどる。

これまでの振り返りが長くなってしまいました。ここからが、ライブの話です(笑)

そんなこんなで、Rakeさんの歌手活動休止から7年。ついに、Rakeさんの歌声を生で、再び聴ける機会が訪れたのです…。

Rakeさんが登場しただけで、まだ歌声は聴いていないのに泣いている私(笑)

今回一緒にライブをしてくださった、一華ひかりさん。事前にYouTubeで、見てはいたのですが、生の歌声は迫力が違いました。

一曲一曲を、丁寧に歌声を微妙に変えながら歌っているように感じました。特に「人魚姫」という曲がいいなと思いました。

何で天井見てるの?

一華さんのソロのステージが終わり、2人でのMCの一コマ。一華さんは、ステージで歌っている時のパワフルな印象と、話し出した時の可愛らしい印象にギャップがありました。独特のワードセンスもあり、驚いたことを「びっくらポン」と言っていたりして…。それをRakeさんに、「めっちゃ昭和のワードセンスじゃん。俺でも言わないよ!」とツッコまれていました(笑)

その時、私は驚きました…。Rakeさんが、ツッコみを入れただと…。7年前まででは、あまり考えられなかったことです。

震災から3年経った時に行った、被災地の沿岸部を周るライブツアー「around the home」にて。ゲスト出演していた阿部真央さんに、タジタジとまでいかないのですが、いい感じに会話を引っ張ってもらっていたのを思い出して。

一華さんが、真面目な話をしている時に、天井を見上げたりもしていました(笑)照明が気になったのか、何なのか分からないけど、Rakeさんが前よりもすごく自由になっているように感じました。

いい意味で、人目をあまり気にしなくなったのかなと。

圧巻のステージ。まさに会心の一撃をくらいました!!

その後、Rakeさんのライブパートが始まりました。まさか、First Sightから始まるとは思いませんでしたが(笑)何となく、新曲は歌ってくれると思いつつ、他に何を歌うか予想がつかない状態でしたが、他の曲もまさかの連続でした。

Right NOWもWEAKも、まさかだったな…。感動して泣き崩れるかと思っていたら、選曲が意外過ぎて、驚きが勝ってしまいました。

今までの曲も、新曲もどれも最高だったのですが、私は特に、WEAKが印象に残りました。最近個人的に、ヒーローになるという目標があって…。WEAKの歌詞の中に、怖いものなしに見えるヒーローたちも、私たちと同じように、不安や迷いと戦っているという部分があります。

まさに、タイバニのヒーローたちじゃん!!と思いました。このタイミングで、WEAKを歌ってくれることはまさに運命だなと、勝手に感じている自分がいました(笑)

というのも、ライブに行く前に、ちょっとした文章の行き違いから、悲しい想いをさせてしまうということがあって…。 

毎回、私がライブを観に行く時は、何かターニングポイントとなることが起こったりします。前回のライブは、雨宮天ちゃんのライブで、前の仕事がツラくて辞めようと思っている時でした。 

その悲しい想いをさせてしまったことを、謝罪しつつ、自分がどのように考えているか、ちゃんと言葉にして伝えてから、家を出ました。

ライブ中も、読んでくれた相手がどう思ったか考えていました。誤解はさせてしまったけれども、今の自分に表現出来る最大限の言葉で伝えたから、悪いようにはならない。そう信じさせてくれる、最高のステージが目の前にありました。

まだまだ書こうと思えば書けるのですが、最高、会心の一撃の言葉以上に、表現出来る言葉が見当たらないので、これぐらいにしたいと思います。

最高のステージを届けてくれた、Rakeさん、一華ひかりさん、スタッフの皆さん。本当にありがとうござました!

最後になりますが、今回のライブの感想を、stand.fmでも話しています。最高だったからこそ、うまく言葉にしないことを心がけていたら、ついつい30分話していました(笑)

良かったら、こちらも聴いていただけると嬉しいです!

こちらも気付いたら、5000字近くの長文になっていますね🤭✨

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!!

おつかレイクです🐧🎸✨

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