見出し画像

Jeff Millsでトリップしてきた。

どうも、4月1日に嘘みたいな体験をしてきました。
あれから、もう1ヶ月も経過するんですね。
時間の進み方に驚きを隠せません。

Jeff Mills と再会するのは、もうかれこれ何年前でしょうか。
8年とかになるかもしれません。
その時は、単独というよりもJeffと東京フィルハーモニーのコラボでした。
今回は、完全に単独。
新しいアルバムに対するツアーでしたので、ワクワクが止まりませんでした。

日本に久々に来るー!

嬉しかったですね。素直に。
昨年も来ていた気もしますが、単独公演では無かったのでスルーした気がします。
来日が決定した時に、自力で挑むと決めていました。
関係者枠でお願いをしても良かったのかもしれませんが、
彼を呼ぶと決めてくださったイベンターや箱の方にお礼したかったので
プロパで入ることを一択。
先先行販売で買っちゃいました。来日が決定してからはやる気持ちが抑えられなかったので…。厳密にいうと、彼の来日が決定したのが1月でした。
で、チケットの販売が開始されたのが確か、1月の1月の中ば。
半ばには、速攻で購入していました。
公演日が4月の1日で、エイプリルフールだったのが少々なんともって感じでしたけど。
しかも、週末とかではなく平日のど真ん中だった。

クラブでは無く、単独ライブである事が如何に貴重である事をみんな忘れている。

フジロックや、サマソニにウルトラ、Tommorow Landなどたくさんのフェスはこの世の中にあります。
フェスはフェスで好きですが、私の場合は目的のものだけ見てサクッと帰りたいタイプなので、単独公演が好きなタイプ。
諸共、フェスが得意ではないのかと、待っている時間に仕事したくなります。
今回のジェフミルズの公演は、クラブではあったもののオールナイトではなく、2部公演仕様だったので決められた時間のみ演奏。ってのも私的には嬉しかったですね。
ダラダラと今日意味のないDJなどで、彼の登場を待つためその場にいるのは苦痛だったので。(タバコ吸いたいとか、眠た区なるとか、見知らぬ人に絡まれるの面倒いとか。)
9時からスタートし、ちょいと最後の公演ということもあり延長があったのかな?
11時45ふんに会場の外に出ました。
11時までは、新しいアルバムの中心で打ち込みが少なかったのですが。
(どちらかといえば、スペーシーな宇宙観満載な最近の彼らしい音源)
それを、デトロイトテクノと呼ぶかは別として、ジェフミルズであることは間違いなかったです。

新しいアルバムの世界観がしっかりと作り込まれていました。
(彼のことですから、当たり前のことでしょうが…)
会場に入るまでの、階段にも宇宙のことやブラックホールのことについて
エピローグ的なアートが施されておりました。

さぁ、彼が登場した。


演目が始まった時に、彼は宇宙服のような衣装で現れました。
やはりなと思いました。
嬉しい誤算としては、彼がマイクを持ってご挨拶があったこと。
巨匠が私の目の前で、お話になられている!動いていらっしゃる!
そう思うました。(教祖とは違いますが、そのような感覚です。)

コンテンポラリーダンスとの組み合わせたり、VJもこだわってましたね。
個人的にの演ライティングの演出も好きでした。多種多様な色とりどりではなくどちらかといえば、演目ごとに単色な演出でした。
全体的な客層も、実に大人。
昔からクラブ遊びに慣れている方ばかり。騒がないしはしゃがない。
黙々と、彼の音に酔いしれていました。もちろん私も含めてのお話です。
たまに上がる声は、どよめき。「まじか。」みたいな驚きに近い声ばかり。
かく言う私は、「音+手元」に酔いしれていました。
彼の卓(DJ卓や、ミキサー)を操作しているのを見るのが好きなのです。
彼は客席に背中を向けた状態で、椅子に座り卓を叩いてました。
なので、割と手元が見やすかったです。
そんな彼の手元と背中をじっと見つめながら、今回のアルバムの曲を鑑賞していました。
かっこよかった。
実にかっこよかった。
職人が、即興で作っていく音が綺麗に演出やライティングやVJに、スポッと綺麗に収まっていく感覚。
この音であるからこそ、この演出になりますよね。そうですよね。
って感動に近い、納得にも近い感覚。
しばし、うんうん。とかなるほどぉ。うおー!といった感情で満たされました。
また、今回は距離感も近いこともあり嬉しかったのは、手元にフォーカスして見ることができたこと。
彼は本当に指先がきれい。
そして捌く指に、色々な感情が込められていました。
焦りや遊ぶ気持ちや、悔しい気持ちや上がってる感じ。
その感情が彼には顔には出ないので、全て指に現れていました。
何十年も、DJとして世界的に活躍している方でもまだまだ向上心があるのは素敵だと感じましたし、何よりもミキサーが高温なのですか?と聞きたくなるくらいに、動きが繊細で早かったです。
かっこいいの極み。

これをわかる人は、あまりいなさそうですが、ジェフミルズの魅力の一つなので覚えて帰ってください。
DJ Kentaroとジャフミルズは、手元が楽しいDJです。

サクサクサクサク〜っとこなしていく。
そんな手元に惚れ惚れしながら、今回のアルバム作品を鑑賞。
もう、時間的にもそろそろ終わりなんだろうな。
あー楽しい時間も、あっという間でした。
寂しいような、また彼に会えるのだろうかという不安も感じながら
少しBADに入って行きました。(多分会場の皆さんも。)
でも、会えた事や演出に満足した事には間違いありません。
今回の作品にも、大満足していておりました。

突然のサプライズ

まさかの、打ち込み!!!
アルバムにない演目を打ってくれました。
大体30分くらいですけど、ゴリッッッッッッゴリのデトロイトテクノが来ました。
手元の動きが、明らかに変わる。今あなたギア入ったよね?って瞬間を見れたのも嬉しかったです。
会場が、沸いた。
静かにピッチが変わっていく、その時みんな2時間くらい、焦らされていたのことに気づいたのです。
この、お手本的なデトロイトテクノを聴かせていただくために、待たされていたのだと。
この為に、色々な演出によって我々は本質的な彼への目的や期待を忘れていたのだと。

彼はデトロイトテクノの象徴なのである。

デトロイトテクノについては、興味ある方は検索してください。
下記に、wikiを貼っときます。
特徴的なハイハットとか、その辺りが得意であればハマるかもしれません。
テクノと言っても種類がいくつかありますが、私が好きなのは
デトロイトテクノです。
※テクノ=Perfumeみたいな想像する方も多いですが、あれはテクノポップです。
テクノという、大枠は同じですがこちら側はどちらかといえば
キラキラしている感じは無いです。
どちらかといえば、シリアスな音が多いです。
重いズシっとした音とハイハットが入ったシンセサイザーで作り込まれたサウンドが特徴的です。
そんなサウンドが好き!って人は、周りには少ないのですがジェフミルズが分かる人とは、だいたい分かり合えます。
デトロイトテクノが好きって人たちとも、仲良くなりやすいです。
なぜなら、デトロイトテクノはアングラなカルチャーであり流行ったことは日本ではほぼ無い。

けれど、知っている人は知っている。

ジェフミルズは、意外と大きな映画のサウンドを提供していたり
ワールドワイドで著名なアーティストと一緒に曲作りをしたり公演したりしています。
POPなアーティスト様とは、絡む事はないです。はい。
特殊な楽器の世界的アーティストとか、アフリカンミュージックの先駆者とかね。そう言ったレガシー的な方々とコラボしていたりします。

有名ブランドでのファッションショーで楽曲提供や演奏もしています。

これは、ジェフミルズに限った話ではないですが三代メゾンとされるブランドのコレクション発表で重要とされる音楽も作曲や演奏をしているアーティストに、実はデトロイトテクノのDJが多いこと。
ファッションショーとは、ブランドの今年の指標発表みたいなもので命的な部分であります。
そんなところにピコピコした、ポップで明るい曲が合わないことが多い。
嘘だと思ったら、K-POPに変更してみてください。全然、衣装が入ってこなくなります。
「ショー」の本質を理解し、ブランドのテイストを理解したうえで曲を作れるのか、真面目に衣装を見てほしいためにシリアスな音源がマッチするのか。LVやPRADAをはじめ、多くのメゾンがデトロイトテクノを使用します。
もちろん、彼もそう。
ジェフミルズの場合、off-whiteのショーを担当。
さらにいえば、ショーの真ん中で座りで生演奏してました。
しかも、手元のカメラも用意しているあたり色々と確信的演出なんだと思いながら、人生で初めて、頭から最後までファッションショーを見たのはソレだけでした。

かなり話は脱線しましたが彼が生きている事
目の前で見れた事に感謝しております。

最後のご挨拶もあり。涙した。

また日本で公演をして欲しいので、応援し続けようと誓った日でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?