sumika[roof session]「めざましライブin仙台」感想

11月25日、何故か私は仙台の地にいた。そう、めざましライブに出るsumika[roof session]を見るためにだった。


片岡さんの喉の不調による一定期間のお休み、それに伴ったツアーの延期。
当初私もそのツアーに行かせて頂く予定だったのだが一旦白紙に戻り、同時に私が彼らを見る機会が年内中もう無くなってしまったということであった。

年末は仕事の都合上休めないので大型フェスは諦めていて、仕方ないけど悲しいな…というかそこへの出演をどうするのだろうか…?ともやもやしていた時に発表されたその言葉に息を飲んだ。



“sumika [roof session] ”



それは数年前、片岡さんの声の不調によって止めざるを得なかったバンドに待ったをかけた、小川さんがボーカルを務めた別名義の彼ら。
その名前が今、目の前にあると理解すると私は驚きでその場(職場)で思わず叫んでしまった。

私を知ってくださってる方なら分かると思うのですが、私は小川さんの歌声が大好きで(片岡さんの歌声は大好きな前提で)どれくらい好きかというと忘れもしないWonderBridgeツアーのennで連番相手の腕を叩く始末………

それが脳内を横切った私。どうしても行きたい!!!と模索した結果、仙台なら仕事を休まなくても頑張れば行けることが分かり、気が付くとライブと交通機関のチケットを購入していたのが一週間前。




………というちょっと堅苦しい導入を書きましたが要約すると「どうしても[roof session]と片岡さんが見たかったので仕事を早退して弾丸でめざましライブに行きました」ということです(笑)久々に突発的に決めたライブでしたねー…


というわけでここからは私の備忘録を兼ねたレポ未満を書き綴っていきます。記憶の齟齬や言葉のニュアンスの違いはありますがそこは温かく読んでいただけると幸いです。


*****

会場に入るとステージには機材がセッティングされており、私から見て右手側に鍵盤、左手側にドラムが並んでいてそれを見た瞬間「sumika、トップバッターだ!」と理解しました。

私は幸運なことに一番前のブロックのリセールチケットを買えまして、しかも丁度右側だったので鍵盤をまじまじと見れる位置でそこだけで来た意味を噛み締めてました。私ブロック指定だと絶対逆位置なので…それはそれで良いんですけども。


定刻、暗転した会場。ステージ上にある巨大モニターに映し出されたのはsumikaとめざましテレビのこれまでの関り合いについてだった。

初出演のめざましライブ、マンスリーエンタメプレゼンターとして出演してた時の片岡さん、YouTubeに上がっている生田アナとゲームをする映像等々…所々で「え…若ぁ…」みたいなざわつきがあってめちゃ笑いました。確かに若かった。

その後に映し出された『sumika [roof session]』の文字とアーティスト写真、『ピカソの宅急便』が鳴り出し拍手と共に軽快に出てきたサポートメンバーと小川さんバロンさんはとても元気そうで、それだけで感傷的になってしまった。


始まる前、珍しくバロンさんが口を開いた。



「めざましテレビはいつもそこにあって安心感を与えてくれました。僕達もそんな変わらない存在になれたらいいなと思います」



力強い不変で前向きな言葉を口にするバロンさんがめちゃくちゃ嬉しかったし、うんうんと頷く小川さんやサポートメンバーさんが優しく微笑んでてああこの人達はやっぱりすごいなと改めて感じた。

そこから一転、照明が光り出してライブが始まった。



1曲目は『フィクション』

小川さんのカラフルな鍵盤が鳴り響いて「さあ今日も始めましょうか」と歌い出した途端カラフルで煌めくような色に空気が染まったような感覚になりました。sumikaは空気に色をつけるのが上手いなと思う。

裏拍?の手拍子はやはり初手での難易度高いなと周りを見渡しながら思いつつ(笑)他ファンの方も手拍子をしていてすごい良い空間だなぁと噛み締めました。

この時点でもう小川さんが大変そうで、でも楽しそうに演奏と歌われていてすごいなと感服したのと同時にこの後の展開にわくわくした記憶があります。



2曲目は『ソーダ』

ここで私は思わず跳び跳ねました。だって私は縁会小川さんボーカルソーダ亡霊だったので…(笑)

まるで喉元をパチパチと通るような爽やかで弾けるような小川さんの歌声ににまにまと笑いが止まらない私。片岡さんも勿論そうだけど微炭酸と強炭酸、ソーダとサイダーみたいな…そんな違いを感じながら跳び跳ねてました。


そんな時にふと思ったお二人の歌声の違い。私は片岡さんの歌声を「冬にくるまる温もりをたっぷり含んだ毛布」小川さんの歌声を「冬の凍てつく寒空の澄み渡る空気」だと勝手に呼称してるんですけど新たな例えを思い付きました。

片岡さんはライフゼロになってボロボロになった心を修復してからなみなみと元気を注いでくれるイメージで、小川さんはHP満タンになった新品な心と総取り換えしてくれるイメージです(伝われ)



3曲目は『ふっかつのじゅもん』

『ソーダ』終わりにガッ!!と小川さんが勢いよくマイクを取ったので何事かと思ったら……だから前に出てきたのか!と一人納得。
私は『ふっかつのじゅもん』の前口上が大好きで導入の時点で察することが出来るのですが小川さんも言ってて良かった(覚えてはない)

ハンドマイクだったから身振り手振りが多くてにこにこしちゃったね。個人的には剣を鞘から取り出す仕草してる所があって勇者だ!となりました(満面の笑み)


そしてこの曲といえばギターヒーローのソロ。そこに差し掛かろうとした時にハッと思い出し、不安と恐怖に駆られて少しだけ動きが止まりました。

でもハンドマイクだった小川さんが鍵盤に戻って座った瞬間、まさかと。
そう、まさかまさかのキーボードソロ。あまりにも嬉しくてかっこよくて眩しくて視界が少しだけ滲みました。

攻撃的で突き抜けるような音なんだけど緻密で強い。もう今後ずっとこれでいい…片岡さんとのギターソロと交互で…と切実に願いました(笑)

そんな全力を注いだ小川さんのソロを鼓舞するようにどっしりと響くドラムの音が安心感があって流石バロンさんだなと思いました。



4曲目は『1.2.3..4.5.6』

ここでこれがくるのか!とびっくりした。これは通しでハンドマイクで、しかもステージを行ったり来たりしてくれたので嬉しくなっちゃった。
いつもキーボードの前から動かない(当たり前)のでこんなにも動き回ってくれる光景がありがたかった。

そして相変わらず拍手や手の上げるタイミングを教えてくれる福利厚生(?)が手厚い。小川さんはワンマンの時もずっと教えてくれてて、歌っていても変わらないしむしろもっと丁寧になってて素敵でした。

でもフロントマンとして自分が!という思いも強く感じて、途中でお立ち台に足掛けて歌ってたりとうわー!治安悪い!と喜んじゃった(笑)片岡さんもたまにするので良ですもっとやってください。

あとは照明の関係で少し暗くなる所があって、その度に中に着てたお洋服の蛍光色が目立ってどこでも見つけやすくて助かりました(笑)



5曲目は『マイリッチサマーブルース』

私はイントロのドラムで気付いちゃってタオルを手に持ち直したんだけど、周りのファン誰も分かってなくてちょっと自分に引きました(笑)

この日仙台めちゃくちゃ寒かったんですけど、くるくると回る色とりどりのタオルが会場全体を夏にしてて良かったなぁ。仙台が夏になりました(?)

いつもなら片岡さんと交互に歌うパートはサポートコーラスの方と交互に歌われていたけど、片岡さんの所を小川さんが歌うというのにぐっと来たしこんなにも表現が変わるのかぁと目から鱗でした。

バロンさんと須藤さんが二人でじゃれあってたり(?)小川さんが間奏でカメラに寄ったと思ったら汗拭いてる顔がドアップで巨大モニターに映ってたり、終わりに真ん中のお立ち台に立って羽織ってたシャツを持ち上げて直すような仕草してたりと皆ユーモアと眩しさを醸し出して良…となってました(笑)


あと密かに面白かったのが、マイリッチ終わってスクリーンにお父さんの膝の上にいるちっちゃな女の子が映ったんだけど大爆睡してて笑った。小川さんの歌声が心地よかったのかはじゃぎ疲れちゃったのかな…と一人で和んでた。



「休まずにやってきましたが次が最後の曲です」
そうバロンさんが宣言して鳴り響いた6曲目『Starting Over』

私はこの曲を聴く度ハマスタで見た光景を思い浮かべてあの時感じた希望を無意識に探してしまい心臓の奥が痛くなってしまうんですが、[roof session]でこの曲を聴いて、少しだけあの日のことが昇華できたような気になりました。

やっと、少しだけ声を上げて合唱できて、あの時もきっとこんなにも綺麗な光景だったんだなと思えました。

小川さんの真っ直ぐで突き抜ける歌声とバロンさんの地に足がついた音が心地よく、どこまでも行けそうな、遠くまで飛んでいきそうな感覚になりました。



本当息をするのに必死になるくらい矢継ぎ早に展開していったけれど、幸福感と楽しさでずっと跳び跳ねてたセットリストでした。ここだけでも来て良かったな…とにこにこ笑顔でした、わたしが。
それと同時に片岡さんの歌声も恋しくなって、私はやっぱりsumikaが好きなんだなと改めて思いました。



そしてトークパート、軽部アナと生田アナに呼び込まれて出てきたのはライブ終わりのお二人と片岡さん。ここでやっと姿を現した片岡さんを見ただけでほっと安心した自分がいました。

片岡さんはsumikaのライブを見ていて「泣きました」と言葉にした。「舞台袖から自分のバンドのライブを見るなんて無いですからね」「とても頼もしいメンバーでした」とはにかみながら両脇にいる二人を労うように交互に見ていた。

その心中は私には計り知れないけど、そう言葉にしてくれた片岡さんに更に安心した自分がいました。


トークパートでは小川さんの幼少期(ピアノの発表会)の写真が巨大スクリーンに映し出されて「緊張しすぎて右足と右手一緒に出てました」なんて話してる横で片岡さんがその動作をしていたり(ちらっと見えた靴下赤色で相変わらずお洒落ですねと一人思っていた)「仙台には親戚がいらっしゃってて…(ここは私が日本語?となっただけ)」と小川さんが話したりと和やかに終わっていきました。



ここでステージに片岡さんだけ残してバロンさん小川さんはステージ袖へ。入れ替わりに出てきたのはこの日出演者であったDISH//の北村匠海さんとNOAさん。
「マンスリーエンタメプレゼンター」という共通点を持つ三人でトークをしてたんですけど『またマンスリーエンタメプレゼンターやりたいですか?』という質問に「どう…ですか?」と北村匠海さんとNOAさんに振ったりうんうんと必要以上に合いの手を入れず基本的に聞き役に徹してたように見受けられて、親戚の子の話を聞く親戚のおじさんみたいで微笑ましかったです(褒めてる)

あと個人的にはこの三人が並んだ時に「この三人でなんかグループ組めそうだね!」と言われてて、どう反応したらいいか分からずとりあえず困ったように笑ってて面白かったです。



次にsumikaが出てきたのは転換中に突如開催された『めざましジャンケン in 仙台』会場全員でジャンケンをして、勝ち抜いた最後の一人に豪華景品をプレゼントというコーナー。
sumikaの他にもDISH//とNOAさんも参加したこの企画、めざましジャンケンを心待ちにしてるという小川さんの「勝つイメージをして………前日寝る」という必勝法(?)にめちゃくちゃ笑った記憶があります。


順番は忘れましたがsumika内ではバロンさん→片岡さん→小川さんの順番でジャンケンをしていました。ここで私が当時呟いていて未だに大好きなとある事件が起こります。

片岡さんがジャンケンをする場面。この時点で七・八人くらいしか残ってなかったのですがなんと片岡さん、その全員に勝ってしまい焼け野原にしてしまう、そう、『片岡健太ジャンケン根絶やし事件』です(命名)
皆に「焼け野原だ!」「根絶やしだ!」と言われまくってあぁ~!!と申し訳なさそうに笑いながらもどこか愉快そうでイナヅマで客席を弄んでた時のことを思い出しました(ソースはテントテン)

これでは駄目だと仕切り直しで再戦した時は大丈夫だったのですが、ここでまた事件。
なんとあれだけ意気揚々としてた小川さんの出番がくる前に勝者が決まってしまい、ジャンケン出来ないという事態に。

「これだけ楽しみにしてたのに!?!?」と嘆く小川さんに私は大爆笑しました、お笑いの神様に愛されてる。
本編では出来なかったけど折角ということでウィニングラン的な雰囲気でジャンケンをしていた小川さん、めちゃくちゃ嬉しそうな良い笑顔で良かったです。




全アーティストのライブが終わり、最後皆でステージに出てくる時。sumikaはちいかわとと共に出てきたんですけど右手をバロンさん、左手を片岡さん、後ろから小川さんとサポートされながらゆっくり歩んでたあの空間は平和そのものでした。ちょっと屈んで誘導してて優しい世界。

ここあまり記憶ないのですが片岡さんからDISH//に質問で「富士急のコニファーでやると必ず雨が降るって聞いたんですけど…」って切り出した時は流石に動揺しました。
コニファーで!?やるの!?!?って焦ってたら「どう対策すればいいんですか?僕達この間ハマスタでやった時雨で…」と言ってて思わず笑っちゃった。滝行か…(公式)

「雨は降る前提で雨グッズを作る」「ただそうすると本当に降るという諸刃の刃」という本末転倒なのか力技なのかの解決案を出してくれたのでsumikaレイングッズ出しましょう。

あとこれはほんとに細かいのですが各々の拍手の仕方が個性出ててよかった。マイク持った手で拍手する片岡さん、マイクを持った腕を叩く小川さん、もはやマイク持っていなく本当に拍手してるバロンさんでした(笑)


本当の最後にあのちいかわに場所取られた小川さん(ちいかわ)の集合写真を撮ったのですが、しゃがんだバロンさんがなんか笑ってるな~とは遠目から感じてました。なるほどね…(納得)


******

ここまでがめざましライブin仙台、私から見て感じたsumikaレポ未満備忘録でした。小川さん多めなのは許して欲しいです…


ツアー延期の辺りから様々な言葉を目にしていて、疲弊と辟易とした気持ちが少しばかりあったのですが、パワフルに歌う[roof session]と元気そうな片岡さん、そして楽しそうに笑うsumikaが見れただけで来た価値があったなぁと綺麗な月夜を見上げながら感慨深くなってました。


私はこのライブが年内最後でもっと見たかった…寂しい…と思ってたけどこれが今年最後のライブで良かったなと思ったし、繁忙期乗り切れる活力を貰いました(実際本当に力になりました)


どうか[roof session]が無事に完走できて、穏やかに彼らが年越し出来ますようにと祈るばかりです。

そして願わくば楽しく演奏する彼らがまた来年も見れますように。


以上!ここまで読んでくださりありがとうございました~!皆様良いお年を!そしてまた来年もよろしくお願いいたします!

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