落語は現実に活かせる

すぐに2本目を書く、且つ一本目と全然違うことを書くのはぽしゃけがはいいているのが原因なのかなと持っています。

表題の「落語は現実に活かせる」って結構えらい経営者の人たちが趣味で落語聞いてるってことでまねしていってるわけではなくて、本当に自分でも思っていることだからここに執筆しておいてそのまま会社の教育用の資料にしてみようかなって思っちゃって。

僕が落語に出会ったのは、幼少期のころ立川談志の落語を見て「わーおもしろい、こんな話し手に僕もなりたい!」って思ったわけじゃなくて。

30代から40代の、特に若いころBBQとかダサくね?とか思って尖ったメンズにかけて結構崇拝していると思われる「松本人志教祖」が2000年代当時のラジオで「桂枝雀の落語のDVD見てる」っていう、教祖が見るなら見るよね的な感じでDVDを買ってみたのがきっかけだったのかな。

桂枝雀師匠は確か自殺か何かで亡くなってしまったんだけど、関東方面人からすると結構強めの関西弁且つ、ちょっとだけ聞き取りにくい感じでなのが当時の尖った僕からすると、「これ聞き取れる俺関西寄りでかっこいくね?」みたいな感じでだいぶ痛い感じを醸し出していたのを思い出します。

で、話を戻すと、聞き取りにくいながらも桂枝雀師匠の落語を聞いて「耳で聞くだけで笑える」という、当時僕らの幼少期世代では「8時だよ全員集合!」や「ひょうきん族」などといった目と耳で笑う世界をガラッと変えてくれたことと、この時期と同時に「笑点」も好きだった僕からしたら、この笑点の人たちって落語家が本業なんだってことも新鮮でした。

桂枝雀さんのDVDでみた最もわかりやすかった落語は「動物園」だったかな。結局最終的に一番わかりやすかった動物園は「桂福丸さん」でした。内容は同じなんですが聞きやすさ的なところも重要なんだろうなって思ったかな。

で最終的に今一番好きな落語は「柳家喬太郎の井戸の茶碗」

落語の面白いところって、”誰の” ”何の話”が好きってところなんだろうなって思う。

やっぱり話し手が好きとか、この話が好きとかあると思うんだけど、僕はやっぱり話し手とその話がマッチしてる、要は自分のものにしている人が強い!って思ったかな。

やっぱりないが面白いって、時系列の中にドラマがあってその再現性を保つための落語家さんの演技力っていうのがたまらない。

じゃあお話を戻して、なんで現実社会に落語が生かせるのかって話。

まず、時系列の中にドラマがある。ここをピックアップすると、社会人なら上司、同僚、部下を説得する機会が少なからずあると思うし、あったなら自分世界に引き込むのがまず第一前提としてすごい重要なんだと思う。

それを考えると落語家の人たちの「自分の世界に引き込む力」はイかつい。気づいたら聞いちゃってるんだから。

なんでだろうって思うと、あたかも自分がそのドラマを目の前に見ているかのような時系列に引っ張り込まれているんだろうなって。

あたかも会話をしてるような裃を切った話し方。ただ単調に、あった出来事だけを語るわけでもない抑揚をつけた話し方。最初に話す「枕」なる、この後に話すお話の前提になるような前置き、これはまさにダイジェストを先に話しておくかのようなわくわく感を与える。そしてここまでの話でたっぷりとふりを作っておきながら、最後にはしっかりと「落ち」を作って、話をまとめる。

こんな話方されたら、否が応でも心ひかれちゃうよね。って。

前提はありましたが、ここに故桂枝雀師匠の「動物園」のURLを貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=3MYcQxHFPBE

また、僕が好きな京太郎先生の落語も試しにここに。

柳家喬太郎先生の「井戸の茶碗」のURL(本人承諾してないURLかも)を貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=nPgb55Pd2U8

落語って、2人の掛け合いで「馬鹿とまとも(ボケと突っ込み」で成り立つお話なんですが、この「井戸の茶碗」はボケが真面目馬鹿で、突っ込みが真面目馬鹿という結構風変わりなドラマなのでとても面白いと思います


ぜひ落語から、日常会話の術を見出していただければと思いました。


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