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CFA受験記(Level1、2)

皆さん、こんにちは。すぺらんかーと申します。
先日CFA(米国証券アナリスト)のLevel3までPassし、Twitterでの宣言通り受験記を書きます。
今回この記事を書く背景は、今後CFAに挑戦される方の何か参考になればという思い(と苦しかった日々の追憶)であり、数多ある勉強法を否定する意図も、自分の勉強法の肯定する意図も全くありません。
試験の問題と違って勉強法に正解も間違いもありませんので、一つのサンプルとして見て頂いて参考になりそうな部分があればパクってください。

プロフィール
・ドメ金融機関に勤務するアラサー♂
・旧帝大文系学部卒
・日本の証アナなどドメ金融機関で取得を推奨されるような資格は一通り保有
  (JCPA、USCPA、アクチュアリーなどは持っていません)
・英語はTOEICをテクニックだけで900後半、純ジャパ
・ペーパー試験は割と得意
・超追い込み型
・好きな芸能人はテレビ東京の田中瞳アナ

受験スケジュール
・2017年6月  :level1 passed
・2019年6月  :level2 passed(※)
・2020年12月:level3 passed
※Level2は2018年6月に受験予定で直前のゴールデンウィークまで受験準備をしていましたが、急遽試験日に海外出張が入ってしまい受験できずでした。

■勉強法
(全レベル共通)
インプットを素早く済ませて、アウトプットに時間を割くことを重視
講義動画などを使って試験範囲を高速で1週する
→Schweser(Level3は協会テキスト)の章末を答えを見ながら解く(2周目)
→Practice Exam等問題にトライする
という流れでした。Level3だけ特殊なので後述します。

講義動画などを見ると勉強した気になるんですが、結局ゴールは試験日に7割以上正解できるかなので、解ける問題を増やす作業に時間を費やす方が効率的だと自分は考えます。

◆Level1
〇概要
勉強期間:3月前半~6月前半(250時間程度?)
参考書:TAC、Schweser(Practice Exam)

TACの講義動画を速攻1周
→日本語テキストをザッと読んでschweser章末を解く
→practice examsを2周+SchweserのQuick Sheetで全体を復習

〇協会Mock
前日に協会Mockを解くことを試みましたが、あまりに難しかったので30分で挫折しました笑
それでも当日は1時間半以上余って、Portfolio Management以外は7割を超えていたので、協会Mockが解けなくてもPractice Examが解けていれば大丈夫だと思います。

〇Level1雑感
当日は手ごたえがあるのかないのかわかりませんでしたが、午前と午後は時間も半分以上は余りました。
結果は上述の通り、Portfolio Management以外は7割overで割と余裕をもって合格しました。
(90%tile云々は見た記憶ないんですが、データが見れなくなってしまったのでわかりません)
CFAを受ける日本人で持っている率が高そうなのがCMAですが、Level1とCMAは結構範囲が被っているので、CMAを持っている方であれば、英語が致命的に読めない、などでなければLevel1は割とサクッと突破できるケースもあると思います。

〇ちなみにその1
試験会場は東京ビックサイトで、Leve1~Level3の受験生が同じ箱(倉庫?)に詰め込まれるので異様な光景でした。Level3のエリアに近づくほど悲壮感が漂っていた気がしましたが、その理由はのちに身をもって知ることとなります。
後は、周囲の海外受験生の多さに面食らいましたね。
ビッグサイトには休み時間中に座れるフリースペースもたくさんあって、試験会場自体は快適でした。確かウォーターサーバーとトイレが会場後方にあって、試験中も挙手すればトイレも飲水もできる(ウォーターサーバーがありました)ので、午前午後一回ずつ自分なりにブレークを挟みました。

〇ちなみにその2
合格発表は日本時間22時予定だったはずですが、結局来たのは24時でした…笑
受かったときは嬉しかったは嬉しかったですが、当日の手ごたえもよくわからなかったですし、CMA比で過大な苦労があった訳ではないですし(Level1までは)、ちょうどキャリアの分岐点でLevel2以降も続けるかも迷っていたので何やら複雑な感情でした。

〇今再びLevel1を受けろと言われたら
値段の問題ですが、TACはやらずにIFTというprep providerの「High Yield」という短時間コース+Practice Exam2冊で勝負すると思います。
(Ethcisだけは日本語で見た方が理解も早そうなので、大野先生の本を使うと思いますが)
これはLevel2も同様です。


◆Level2
対策はlevel1とほぼ同様です。
大きな違いとしては、level1は既知の内容を英語で勉強し直すというプロセスであるのに対して、level2は知らない内容を一から勉強するというイメージでした。比率でいうと既知:未知=8:2(Level1)、2:8(Level2)という感じでしょうか?
そのためlevel1はTACがかなりいい仕事をしてくれましたが、Level2は日本→英語に直すのが面倒くさいので復習用にサブテキストを使うくらいで講義動画も途中から適当に見ていました。

〇概要
前述の通り、1年目は受験日1.5カ月前にアクシデントで当日受験できない事情が判明し、2年分時間を使っています
Level2は周囲にも挫折者が何人もいたので、当社比で気合を入れて臨みました。
勉強期間:
1年目2月10日~5月中旬(200時間程度?)
2年目3月中旬~6月中旬(250時間程度?)
参考書:TAC、Schweser(Practice Exam)

(1年目)
TACの講義動画を速攻1周(かなり適当)
→日本語テキストをザッと読んでschweser章末を解く
→Practice Examsを1.5周(終了)

(2年目)
日本語テキストをザッと読んでSchweser章末を解く
→Practice Examsを3周

〇なぜ再びPractice Examを使ったか?
今ではたくさんのPrepの情報が日本語でも発見できますが、当時はSchweserしか知らなかったのでこれを使うしかなかった、というのもあります。
もう一つは、(以下全部自論です)
ある程度成熟した試験はどれもそうですが、たいてい当日の試験は過去問や練習問題の延長です。
言い換えると、過去問やそれと同等の練習問題さえ解けるようになれば大抵の試験は受かります。
(CFAのように合格率が4割以上もある試験はなおさらです)
そして当日9割弱の問題が解けるようになるには、一定のユニバースの問題が解けるようになればよいと思っています。
ことLevel1、2に関して言えばPractice Exam(全6回午前午後12回分)が必要十分ユニバースであると考えています。
真似していただく必要は全くないですが、目安としてご紹介しておきます。
ただ、Level3のEssayは試験があまり成熟していないので、少し工夫が必要になりました。後述します。

〇協会Mock
2年やっただけあり、Level2は試験日1週間前に協会Mockを解きました。結局6.5割くらいだったかなと思います。
やはり意地悪な問題が多い印象でした。

〇試験範囲の追加
2年マタギでしたので、2018年→2019年の間に試験範囲の追加(一部削除?)がありました。
確かAIと金融機関の規制だったと思います。これだけは教科書を読んで章末問題を解いて挑みました。
が、やはり演習量が足りなかった感は否めず。
せめて問題集は最新のものを使うことをお勧めします。

〇Level2雑感
午前は手ごたえばっちりで、午後は普通でしたが、終わった瞬間まあ受かったなと確信。
午前も午後も1時間以上余ったと思います。
結果ちょうど90%tileのちょい上くらいだったと思います。

〇ちなみにその1
試験会場は市ヶ谷TKPセンターで、Levelごとに階が分かれていました。
食事は外に食べに行きましたが、食事用に開放されていた会議室もありました。が、フリースペースが狭く、階段に座るCandidate多数。会場としては3回の中で一番微妙でした…笑

〇ちなみにその2
CFAが広まった影響か、Level2の2年目頃からTwitterで受験生をたくさん見つけられるようになりました。
勝手にフォローして、勝手に戦友のように感じながら情報収集やモチベーションアップとして有用でした。
そしてTwitter受験生の合格率の高い事高い事。。。笑

さて、長くなってしまったのでLevel3は次の記事にします。

ご覧いただき、ありがとうございました。


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