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テキストカバレージ「やわたCS2ブロック」2024/6/1 -2ブロック最強の光闇メカに待ったをかけるのは、オリジナル環境最強の火水マジック-




光水ゴスペルの優勝から始まり、黒緑ゼニスや光闇メカへとメタが回った5月もあっという間に終わった。光闇メカが環境を定義してからの2ブロック環境はどう変わったのか。


光闇メカは2コストと3コストのカードの種類と出力に富んでいて、以下の強みがある。

  • <アーテル・ゴルギーニ>や<DARK MATERIAL COMPLEX>などのパワーカードによるフィニッシュ性能

  • <聖カオスマントラ>+<アーテル・ゴルギーニ>、<ドラン・ゴル・ゲルス>による防御力

  • <鎧機天シロフェシー>による呪文ロックや<ヴェネラック-F5>によるメタ性能


このカード1枚1枚の性能の高さが種族として既に強いことに加えて、防御ギミックまで持ち合わせるワンショットデッキに、プレイヤーはどう立ち向かったのかを見ていこう。



2ブロック最強の光闇メカに殴り込みをかけるのは、オリジナル環境最強の火水マジック



今回決勝戦を戦うのは、ほむたろうタガー。どちらも東京都のプレイヤーである。



ほむたろうは長年、やわたCSに参加し続けているプレイヤー。光文明が入っているデッキを使っていることが多い。しかし、彼にとってこの会場の決勝戦で勝つことは大きな目標である。


今回も今年に入ってからコンスタントに使い続けてきた光闇のメカを使う。
現在の2ブロック環境を語る上で一番警戒されるデッキではあるが、2、3コストのメカ基盤が強いおかげでデッキパワーが高く、並のデッキには負けない強さを持っている。今度こそほむたろうに優勝をもたらすのか。


対するはタガー

こちらはほむたろうとは違って、今月から2ブロックフォーマットを触り始めたという。以前までは関西が主な活動範囲だったとのことだが、関東に来たことをキッカケに2ブロックに参戦したという経緯があるらしい。

そんなタガーの本日の相棒は火水マジック。
2ブロック環境での火水マジックは2タイプ存在し、オリジナル環境の構築に近い純正のタイプと、無色のカードを採用したターボ型のタイプが環境で戦っている。

純正のタイプは引きが噛み合えばオリジナル環境同様のビートダウンを繰り出すことができるのが特徴で、踏み倒しメタを出されない限りは環境トップクラスの攻撃力を叩きつけることができる。


対するターボ型はメカに勝つことを意識して作られたデッキ。
3-5-8と水晶マナを作ってブーストを重ねながら大型の呪文である<♪必殺で つわものどもが 夢の跡>を連続で使用しながら攻撃していく。


そんなマジック事情があることを紹介しつつ本題に戻るが、今回のタガーは純正の火水マジックを使うようだ。

大革命チェンジ環境と化した現代2ブロック環境で、勝つのはメカか?マジックか?





GAME1


試合はタガーのターンから始まるが、1ターン目はマナチャージのみ。デッキの構造上、1マナのカードが採用されていないので、当たり前といえば当たり前だ。





だが、対するほむたろうは違う。

いきなり1ターン目に<DARK MATERIAL COMPLEX>召喚!!

決勝戦にくる人はこれが当たり前にできるからこそ、最後まで残っているのだろうか。



対するタガーは2ターン目に<AQvibrato>。このデッキに置いては最高のスタートだ。





対するほむたろうは2ターン目を<DARK MATERIAL COMPLEX>の下敷きを増やすことと、多色カードのマナチャージに費やしターンを終える。手札に2マナのカードがないので、次のターンから動き出すようだ。




筆者 「(試合後に振り返ってみると)2ターン目にほむたろう選手が<ヴェネラック-F5>を出せてたら未来が変わってたかもしれないですね。」

タガー「そうですね。2ターン目に<ヴェネラック-F5>を出されてたら負けてたかもしれないです。」

と試合終了後に語っていたタガー。マジックの天敵である<ヴェネラック-F5>がいない今が攻め込む好機だ。

まず、タガーは3ターン目に<アシステスト・Mogi事変>を召喚。効果で1ドロー。




そして<アシステスト・Mogi事変>のもたらした1ドローによってタガーの手札に揃う、火水マジックを代表するカード達。


先攻3ターン目にして、攻撃準備は整った。

タガーはまず<AQvibrato>で攻撃すると、<芸魔隠狐カラクリバーシ>に革命チェンジ。
1ドローしたのちに手札から<瞬閃と疾駆と双撃の決断>を唱え、手札に戻った<AQvibrato>を出しつつ、<芸魔隠狐カラクリバーシ>を再度攻撃可能にする。




もうここまで来るとS・トリガーによる逆転しか望めないほむたろう。1点で<忍蛇の聖沌 c0br4>を踏ませるしかないが..… ここはトリガーなし。



とりあえずの1点でトリガーがなく、ほっとしたタガーは続けて<芸魔隠狐カラクリバーシ>を攻撃に向かわせて、<芸魔王将 カクメイジン>へと革命チェンジ!!

ブレイク前の効果で<氷柱と炎弧の決断>を唱えて手札を整えつつ、<瞬閃と疾駆と双撃の決断>を唱えて<AQvibrato>にSAを付与しながら<芸魔王将カクメイジン>を再度攻撃可能にする。そしてWブレイク。

祈るようにシールドを捲るほむたろうだが、ここでもここでもSトリガーは....…ない!!


ここでもSトリガーがなかったことで<芸魔王将カクメイジン>が再び攻撃へ向かい、今度はブレイク前に<ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>で1を宣言しつつ、<瞬閃と疾駆と双撃の決断>を使って<AQvibrato>を場に出しながらSAを付与。

これでダイレクトアタックまでの打点は用意することが出来たので、あとはデュエル・マスターズの本質、Sトリガーがあるかどうかの勝負だ。




ほむたろうはSトリガーが現れるよう、祈りを捧げた。




タガーはほむたろうとは真逆の祈りを捧げた。










そして捲られるシールドに、





Sトリガーは、なかった。




この瞬間、本日の優勝者は火水マジックを操り、全てを乗り越えてきたタガーであることが決まったのだった。
おめでとう、タガー!!



                 WINNER タガー






大会結果








今大会ベスト3カード


第3位 「戦鬼」の頂天 ベートーベン

え?何で?となってしまうのは当然だが、少しお付き合いください。

今大会でシェアを伸ばしたのが闇自然ゼニス。
実はゲーム展開次第ではメカに勝てるポテンシャルがあることがプレイヤー間で共有されたのが大きいと思われる。


試合観としては、メカ側が3ターン目までに<DARK MATERIAL COMPLEX>を設置した展開になると、ゼニスが着地するタイミングくらいには<DARK MATERIAL COMPLEX>が動き出してメカが勝つが、<DARK MATERIAL COMPLEX>が出てこない展開になるとゼニス側がパワーカードを叩きつけてゲームを有利に進めていく、という五分五分のマッチになるのだ。(まぁそれを引きゲーと呼ぶのだけど.…)


今回はほむたろうのメカの前に惜しくもベスト4で散ってしまったが、今後の活躍に期待して3位に選出。



2位 <瞬閃と疾駆と双撃の決断>


今回はタガーの火水マジックを優勝に導いた立役者となったこのカードだが、実は火文明が入るデッキの多くに採用されている。

火水を中心にしたハイパーモードを使うギミックで2回攻撃を付与したり、<学識神官 プレジール>とあわせて使う構築も存在した。

超天編の生み出した、パーフェクト呪文シリーズの名に恥じないこのカードを2位に選出。




1位 芸魔王将カクメイジン


やっぱ革命チェンジは強すぎるからダメです。

今の2ブロック環境は革命チェンジ時代だから周りも革命チェンジしててアレだけど...…







あとがき


みなさんこんにちは。Feiです。

今回のやわたCSは満員開催という素晴らしい1日でした。参加された方、お疲れ様でした。前回のメカ1色環境と打って変わって、今回はデッキタイプが結構バラけてて面白かったです。

王道編2弾のカイザー・オブ・ハイパームーンの発売まであと3週間ほどとなりましたが、残りの時間も2ブロックを楽しんでいきたいと思います。




1年前まででは考えられませんでしたが、6月以降はCS主催の方が2ブロックの盛り上がりを見て開催しようと動いたおかげか、かなりの数CSが予定されています。

これに伴い、プレイヤー間でも環境分析が進んでいくと思いますので、みなさんも2ブロックのデッキを組んでみてはどうでしょうか。なんなら僕のnoteにコメントで質問を投げてくれたりしてもらえる分にはお返事しますので、是非。



そしてインフルエンサーも2ブロックを取り扱い始める動きが出てきたので、こちらも参考にしてみるといいと思います。小判選手のようなランカーによる解説の方がこのnoteなんかより学びが多いと思うので。
fana選手とは内容が食いあわないように住み分けしてます。



次回の関東圏での開催は6月15日の音速CSですかね。

それでは、また次回。



                    おわり
















































最近なんでnote書いてるんだろうって思うようになってきました。惰性でやってる感覚に近いというか。


今までは誰もやってないブルーオーシャンみたいな状態になってたので、どうせそんなに読まれないし炎上リスクも低いから何を書いても大丈夫!ってノリでやってましたけど、多くの人に読まれるようになった以上、適当なことというか、誤解を招く表現なんかはもう書けないなってなりました。

それに加えて2019年ぶりに2ブロックが始まったから、色んな人がやるようになったのは前からの悲願が叶って嬉しい反面、自分はお役御免だなぁって。自分のエゴとの葛藤に負けてるのもダサいし。
みなさんは上手い人の動画とか環境レポートとか読んでください。
僕は試合内容を感動的な文章に変換する作業しか出来ないので.....。

まぁそれとは別で勝てるようになるまで2ブロックを頑張りますけどね。なんでみんな簡単そうにポンポンCS優勝できるの....?





中学生の時にホワイト・ゼニス・パックが買えなかった後悔を今解消するかのように買っちゃってて財布がヤバい。


ゼニス金トレジャーの加工がデュエマのカードの中でめちゃくちゃ綺麗でいいよね。グレイテスト・グレート、めっちゃ好き。再販ありがとう。

自分の「使命」とか、やるべきことってなんなんでしょうね?



                  ほんとにおわり




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