2030SDGsカードゲームを初体験
昨日、「カードゲームで楽しみながらSDGsの”本質”を理解する」に参加してきました。
元々授業でSDGsを題材とした授業も実施し、授業者である私自身も関心が高まってきたので参加してきたのですが、参加したことでより深まった印象です。当日は小心者の性格が邪魔して写真は撮れなかったので、とりあえず文書で振り返りを綴ってみます。
SDGsゲームの実施する趣旨
SDGsのゲームの実施をする趣旨としては、以下の2つ。
・なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか
・それがあることによってどんな変化や可能性があるのか
以上の2つをゲームを通して体験できることです。
2030SDGsカードゲーム【ルール】
元々、あまりカードゲーム自体したことがないので、ルールを覚えるのに苦労しました。一応やりながらなんとなく分かってきたので一応以下がそのルールのまとめ。
【使用するカード】
目標カード(カテゴリ:金・時間・貧困・環境・人と人とのつながり)
※例えば時間なら「15時間以上所有している状態で、所有時間を有意義に過ごせる世界」など
時間カード
お金カード(カード単位は「100」と「500」の2種類)
達成カード
意思カード
プロジェクトカード(プロジェクトカードを使うことで時間とお金を使い、時間とお金、意思をもらうことができ、指標が変動する)
【指標】
世界の状態をマグネットで示す。状態は以下の3つ。
青色:経済
緑色:環境
黄色:社会
上記のカードをもらったり、あげたりして運用する。なお、カードを受け渡しをする事務局があり、プロジェクトを実行したら達成カードと報酬(お金、時間、意思)を受け取ることができる。受け取ったら【指標】のマグネットを移動する。主にファシリテーターがその役を担う。
時間は前半(2020年)を9分、後半(2030年)14分に分けて行う。
当日は参加者が7名だったため、個人で目標を達成したが、人数次第ではグループで実施も可能。ただ、あとあとグループだけでも実行が厳しくなるので、後半はほとんどグループの概念がなくなり、自分が必要としているものを多く持っている人との交渉次第で目標達成が変わる。
実施後の考えを共有する時間
実施後、参加者7名で感じたことを共有する場が設けられました。感じたことを言葉ではなく、「感情」(顔文字等を使って)で表すというのは新鮮でした。
私が感じたことは、自分の目標達成するために、カードの数字のみに集中してしまい、カードの内容(例.「オンライン教育環境整備」等)にまったく目がいかなかったこと。実際、共有する場で参加者の方から言われたのは、
実際、我々もそうかもしれない。目標達成のために、必要なことだけに目が行き、実際どのような動きをしてきたか後で振り返ることもある
と言われ妙に納得しました。
また、別の方の意見では
「環境」の指標が少なくなったときに「環境が少なくなってきた!」と声は出すものの特に動きはしなかった。ただ、その声を聞いて、環境の指標を増やそうとする動きが自然に起きた。実際もやはり声をあげる人がやはり必要でその声に気づいたときに生まれる運動もあるのではないか。
今回の話でいえば、グレタさんのスピーチなんかがそうかもしれないですね。この話に合わせて、
今回のゲームは「指標」がわかりやすかったが、現実の世界では指標は見えにくいところがポイントかもしれない。
という声もありました。
さいごに…
実施してみて、今回は個人で目標を設定したが、所謂一国の長のイメージになった。当然、お金がたくさんある人もいれば、時間がたくさんある人もいる。そんな長同士が最終的に協力しながら「誰一人取り残されず」目標を達成できた様子は、理想の未来像のように感じました。カードゲームではあるが、非常に現実性があって奥の深い学びになりました。ちなみにこのゲームは1セットで最高48人まで実施できるとのことです。
参加者のほとんどが、社内でSDGsを取り入れていきたいので、今回のセミナーで勉強して、是非社内で広めてほしい、という任務を受けた方でした。ただ、今回の勉強を受けて是非娘とも話してみたいという声もあった。とても素晴らしい動きだと思いました。
私も是非、生徒や保護者の方と一緒に実施してみたいなぁと思ったのですが、カード自体は非売品らしく、実施するには自らファシリテーターになるか、ファシリテータの方をお呼びするかどちらかとのこと。
もう少し考えます(;^_^A
教員という職業の傍ら、趣味の映像編集(Pr,Ae等)や発達支援等の記事を記載していきます。