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コードの構造(三和音トライアド)

音楽理論を意識し始めたばかりの私自身の素朴な疑問として、"コードやト音記号とかって音楽理論なの?"というのがありました。

理論ってからにはなんかもっとアカデミックで勉強の上に積み上がった、なんていうか例えばピタゴラスの定理みたいな、証明するのは厄介だけど公式は使える。。。そう、定理や公式みたいなものなんじゃないかって思ってたんですね。

でも今考えてみると、コードネームは知らない人にとっては暗号だし、ト音記号なんてもう何が書いてあるのかさえ、知らなきゃ意味わかんないわけで。。。全部音楽理論でいいですね。

楽典って言葉もありますから、そっちとの関係もあるような気はしますが、何にしろ音楽理論を元に構築されているなら同じで大丈夫な気がします。

さて以前こんな記事を書きました。

ギターで弾くコードから、ギターの指板を理解していく糸口を見つけようってことなんですが、その前にコードについてまとめておく必要があるかと思ったので、今回はコードそのもの(とコードネームの意味)について考えてみたいと思います。

まず基本構造として、3声(トライアド)と4声(7thコード)の二種類があります。

3声がトライアドというのはトリっていうのが3を表していて。。。トライアングルとかトリクロロベンゼンとか。。。まぁ、イメージしやすいと思います。

4声が7thコードっていうのはなんだってことなんですが、ここでコードの構造をあらためて見てみましょう。

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4声のコードは3声に1音足しただけ。。。その足す音が7thの音なので、7thコードってことですね。

なので、コードネームに"7"が書いてあるものはとにかく4声です。

まぁ、いろいろ見ていると4や6が書いてあったり複数の数字が書いてあったりってのもいますが、まずは3声と4声を基本として考えていきましょう。

前述のように、4声のコードも3声のコードを土台にしているので、まずはトライアドを理解して、その後7thコードをやりましょう。

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まずは上の譜例を見て欲しいのですが、これはCのルートでできるトライアドの全てです。

はい、全てです、これだけしかありません。

読み方は。。。書いてあるままじゃん!ってつっこまれそうですが、実は最初のCはシーメジャーと読みます。

シー(C)しか書きませんが、シーメジャーと読みましょう(またコードネームを書くときはCMajとは書かないように気をつけてください)。

シーと読んでいる先生や先輩がいたら、それは。。。省略して読んでいるんです(ってことにしておきましょう)!

後輩や生徒がシーと読んでいたらシーメジャー!と治してあげましょう(後々これは意味が出てきます)。

ここではとにかく、1音を表すC(シー・ド)と区別をつけるためで良いので、シーメジャーと飲み込んでおいてください。

他はそれぞれ、シーマイナー(Cm)、シーオーギュメント(Caug)、シーディミニッシュ(Cdim)と読みます。

表記に関しては他の記事でも書いていますので、参考にしてください。

さてこれ、上のCがルートのコードだけだったら、シャープフラットのつき方とコードネームの関係を丸暗記でもいいんですが、他のルートになった時に様子が変わります。

例えばDをルートにして書くとこうなります。

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丸暗記はダメですね。。。全部覚えるのは非効率的です。

なので構造とルールを知る必要がありますが。。。まぁ答えを言っちゃうと、インターバル(二音間の音程差)で定義されているそれぞれのコードの条件を理解すればいいんですけど、まぁそんなことはどこのネットにも転がってますから。。。もっと効率よくいきましょう。

定義も大事ですが、どっちかっていうと以下を丸暗記します。

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見たまんまですが、ドレミの音だけをコードにした譜例です。

これ、ダイアトニックコードと言います。キーがCなので、Cdiatonic chordとなります。

はっきりってめちゃ使います。

ダイアトニックコードは、今回のトピックスじゃなくても音楽理論を学ぶ上で。。。いや、ちゃんと学ばなかったとしても頻出しますので、これを機会と諦めて覚えてしまいましょう。

え〜、早口言葉にして覚えるのがいいと思います。。。シーメジャー(C)、ディーマイナー(Dm)、イーマイナー(Em)、エフメジャー(F)、ジーメジャー(G)、エーマイナー(Am)、ビーディミニッシュ(Bdim)!

シーメジャー(C)、ディーマイナー(Dm)、イーマイナー(Em)、エフメジャー(F)、ジーメジャー(G)、エーマイナー(Am)、ビーディミニッシュ(Bdim)!もういいか。。。

とどめで。。。シーメジャー(C)、ディーマイナー(Dm)、イーマイナー(Em)、エフメジャー(F)、ジーメジャー(G)、エーマイナー(Am)、ビーディミニッシュ(Bdim)!

。。。すみません、でも!ぜひ覚えて欲しいです。

必ずそらで、噛まずに出来るだけ早く言えるようにしましょう。

さて、あらためてDをルートにしたトライアドの譜例を見ます。

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最初のコードはなんじゃコレかもですが、二個目のコードは。。。知ってますよね?Dmです。

もう一回言ってみますか。。。シーメジャー、ディーマイナー。。。ね、ディーマイナーで良いですよね。

Cダイアトニックコードの特徴は、とにかくシャープもフラットもついていないコードですから。。。覚えてしまえば速攻使えます。

あとは横のつながりをできるだけシンプルに覚えてしまいましょう。

もう一度Cをルートにしたコードの譜例です。

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C(シーメジャー)からCmを作ろうと思ったら、とにかく3rdを半音下げる(♭3)、Caugならば5thを半音あげる(#5)、CdimはC(シーメジャー)からみたら♭を二つだけど、Cmから見れば5thを半音下げる(♭5)と考えれば、それぞれのコードにつき一つ、特徴を覚えておけば関係を理解できると思います。

あと譜例の矢印の逆向きも行けるように横のつながりをしっかり理解しておいて欲しいです。

最後にいくつか練習してみましょう。

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最初のコードはFの3rdが半音下がっているので、Fm、二つ目はAmの3rdが半音上がっているのでAといったような感じで見えますか。

二段目はルートにシャープやフラットがついているので、ちょっと厄介に見えますが、例えば二段目一番左は、メジャーコードのルートに#がついているので、慣れるとそれ以外の3rdや5thがそれぞれ半音下がるように見えてきます。

とにかくこれを頭で考えながらボイシングやアレンジなどをしていくわけですから、できるだけ簡単に、最終的にはコードネームを見たら構成音が五線のどの音かが頭に浮かぶくらい理解したいです。

答えは。。。Fm、A、Ddim、Gm、Edim、B

F#dim、B♭、D♭aug、A♭min

でした!

7thコードはまた書きますが、やはりダイアトニックコードから考えるのが楽です!

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