ギターコードとインターバル
ギターは読譜に弱い楽器と思われがちです。
ギター向けにタブ譜というものが用意されていること、またこのタブ譜がないと指板のどこを押さえるのかわからないギタリストが多いこと、そもそも同じ音がいくつもあって、音符だけを見てもどこを押さえるのか迷ってしまう事などが原因でしょうか。
いや、もちろん譜面なんか見なくっても十分楽しい楽器とも言えます。
ギターには楽器の持つワクワク感にプラス独特な格好良さがあると思います。
お子様にギターを習わせたいというご両親に、ギターのサイズがまだ合わないのでウクレレから始めてはどうかと勧めたところ、なんだか悲しい表情になられた方がいらっしゃいました。
ウクレレはミニギターなんかと違って音程も合うし、一つの楽器として完成しているし、構造も似ているので、ギターへの持ち替えもスムーズなんですけどね。。。
とにかく、タブ譜のない楽譜に何が書いてあるのかを、ギターで理解していきたいというアクションなんですが、ギターにはギターの音の見方というのがあって、それはむしろ他の楽器ではできない。。。武器になると思っています。
確かにピアノのようにグランドスタッフでいっぱい音が重なっているような譜面を初見で読んでいくなんていう芸当は、小さい頃からの鍛錬の賜物だと思いますが、ギターでもある程度五線譜も読めるに越したことはないですよね。
先日ドレミの練習をアップしました。
まずは童謡のようなシンプルで簡単なドレミ、例えばブンブンブンみたいな曲をドレミに当てはめて弾いて見ましょう。。。ボヘミヤ民謡。。。なんですね。
まぁ、とにかく、ソ、ファ、ミ~、レミファレド〜、と音名を言いながらギターで弾いて行くと、だんだん音名と指板の関係がわかって行くと思います。
さて今回の本題はコードとインターバルの関係です。
ギターの指板は非常に良くできていると思いますが、前述のように同じ音のでるポイントが何箇所もある楽器なので、メロディーで言うドレミのように、土台となる形から覚えていくと関係が見えやすくなるし、考えが散らないので早く慣れることができると思います。
ここで考えるコードはCMaj7です。
ド、ミ、ソ、シ。。。ドからピアノの白鍵を一個飛ばしで積み重ねてできたコードです。
これをドミソシでも良いのですが、DやEなど、C以外のルート音になっても同じように扱えるように、ルート、サード、フィフス、メジャーセブンスと名前をつけておきます。
ギターではこうなります。
それぞれ6弦にルート、5弦にルート、4弦にルートがある形です。
それぞれの音がどの弦、どの指に対応しているかを確認してください。
単純に低い弦から高い弦に移行すると考えると、5弦にルートがある形と4弦にルートがある形は同じ並びになっていることがわかるでしょうか。
実はこの二つの形、指は違いますが、各音間のインターバルは同じなのでまとめて考えると便利です。
単純にどういう並びになっているか丸暗記でも良いのですが、ついでにオクターブの関係も把握しておくと、最終的には暗記することが減って楽になると思います。
全てドの音ですが、これを上の段と下の段でグループに分けて覚えておけばオクターブの関係が見えやすいと思います。
5弦の3フレットから3弦の5フレットは、弦とフレットをそれぞれ一つ飛ばした位置でオクターブの関係に、さらにそのオクターブ上は弦を一つ飛ばして2フレット上がれば1弦8フレットのドです。
6弦の8フレットからも同じような関係でオクターブの関係になっていますね。
これをCMaj7コードの表に当てはめると、Maj7の音はルートのオクターブ上の半音下のフレットになっていることがわかると思います。
Maj7が見えるようになったら、次は3rdがそれぞれMaj7の一つ上の弦にあることを確認してください。
5thは消去法で残りの音くらいの認識でまずは大丈夫なので、ルートとMaj7と3rdの関係を指板上で覚えてしまいましょう。
あとは様々なコードの構成音のインターバル的な関係を把握してしまえば、この形に関してはもうコード表は必要なくなるのですが。。。それはまた他の記事にします。
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