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電子楽器に思うこと

エレキギターの中は、いわゆる基盤もない空中配線でそれぞれのパーツがハンダ付けされています。

コイルと磁石というシンプルな構造のマイクで金属の弦の振動を拾うという、1950年代に登場したやり方ほぼそのままで音を出しています。

EMGのようなものもあるにはありますが、2020年現在、ドラスティックな変化は主流派には影響のないものと考えていいと思います。

正直、電気回路的な不具合は、ギターのボディーやネック、各パーツのフィジカルなダメージに比べれば、そこまでの大きな問題とは私は考えていません。

出音のことを考えれば当然大事なことではありますが、治るものだし、交換のきく部分だからです。

そんなギターと過ごしてきた私は、電子楽器にもどうしても”名機(銘機?)”を求めてしまいます。

ちなみにめいきという言葉、名器、名機、銘器、銘機とあるらしいです。

電子楽器には銘機でしょうか。

とにかく、何が言いたいかというと、もうあのタッチパネル付きの機械はやめてほしいということです。

繊細でデリケートな設定がGUIで簡単にでき、専用の機械の強みか、PCよりも速く反応の良いものがどんどん出てきていると思います。

うちにもタッチパネル付き、AKAIのMPCONEがあります。

でもこれは銘機にはなり得ない。。。なぜなら20年もたないからです。。。いや少なくともリリース時に20年もつことを想定はしていないと思うのです。

Elektronのスチール製のハードなマシンやSP404SX等、叩きつけないと壊れなさそうな機械がある中、タッチパネルのMPCでは。。。

いや、もちろんすごい進化です。

めちゃめちゃ楽しいです。

ずっとずっとこの機械が側にいて、ヘッドフォンからスピーカーからかっちょいいビートを奏で続けてほしいと思うのですが、タッチパネルです。。。

触っていても刹那的で、きっとまたすぐ次のものがリリースされて、壊れる頃にはテクノロジーも進化していることだと思います。

いや、それでもお願いです。

もうMPC3000のそのままをもう一度リバイバルで出してください。

音は多少違っても良いです。

可能なら現代の技術を結集して、少しオリジナルより軽くてコンパクトになってくれて、値段も安くなってくれたらありがたいですが、フェンダーやギブソンやローズピアノやミニクーパーみたいに"治る"、ガジェットではない"楽器"を作ってほしいなぁ。。。

ピアノやバイオリンみたいであれ〜。。。とは言いません。。。値段が違いますから。

でも、でも。。。

アラフィフのおっちゃんのつぶやきです、はい。

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